中選挙区制は票割り可能な農民の存在が前提

7月4日
農家票は、絶対数では必ずしも多くない/にも関わらず、かつての自民党政治では「農家票の影響力が大きい(と思われた)」/それについて面白い仮説がある
いわく、「農家票は、天気に関わらず、確実に投票してくれる」、それだけじゃなく「票割りが確実」。つまり、中選挙区制で、複数候補擁立・複数候補当選がマストな自民党にとって、「精緻な票割りが可能な農村票」は、複数当選に必要な選挙パーツだった、の仮説
逆に野党側は、複数擁立したら、一方がトップ当選、もう一方が落選なんてケース多い。トップ当選しそうな候補者への票を、苦戦しそうな候補者へ流して複数当選、というテクニックがド下手
で、中選挙区制小選挙区制になり、精緻な票割・票の横流し作業が「不要」になったので、農村票の重要性も減少し、自民党は農村軽視になった、の仮説
かつて田中角榮は、「中選挙区の最大定数は5なんだから、第6派閥を作ろうとした中川一郎はバカ」と言ってたなあ