公立小中一貫校構想は、文科省による私立中学への嫌がらせ

7月5日
なんか朝刊で「小中一貫校」のニュースがあったが、これ都心〜城南〜城西エリアの保護者にとっては「有難迷惑」な話でしかない。このエリア、私立中学受験が5割越えるから、大半の生徒が「区立小中学校を退学、もとい転校」して中学受験する形になり、カッコ悪い
というか、私立中学受験率が5割越えるようなエリアだと、区立の小中一貫校って、形骸化してしまう。生徒の半分が12歳時点でごっそりいなくなる
因みに小学校の土曜授業復活も、都心〜城南〜城西の保護者はノーサンキュー。塾に通わせる時間が減ってしまうから
仮に城南〜城西の各区が、ほとんどの区立学校を小中一貫校化してしまい、「私立中学への途中入学まかりならん!」となったら、今度は私立受験が中学受験→小学受験(お受験)に前倒しされちゃうんだろうなあ
というか、「教育の多様性」とか「中1の壁問題解消」というのは建前で、実は文部科学省の真の狙いは「中学受験撲滅」「私立中学撲滅」なのでは?/「撲滅」は言い過ぎだが、この機会に勢力弱めたい、と企図してるのでは?
あまり知られていないが、文部科学省は「午後7時以降の中学受験塾の禁止」を企図して、塾業界とバトルしたことがある。/塾経営歴のある下村氏(現大臣)が何とか仲裁して、文部科学省は矛を収めた/文部科学省は、スキあらば中学受験・私立中学を抑制したい、それが本音
なぜ文部科学省は私立中学を目の敵にするのか?単純な話で、「私立」だから「文部科学省の監督が及びにくい」から/「義務教育は、国(自治体)が教育を施すのが筋で、私立が義務教育過程に関与するのは邪道」と文部科学省は本音では思ってる
更に言えば、特に私立女子中学に多い「キリスト教系私立」は文部科学省にとっては天敵。聖学院女子中みたいに「2月11日の建国記念日は当学院は認めません、登校して下さい」みたいな、文部科学省にケンカを売るような学校は、生かしては置けない
明治時代、列強の圧力で、ミッション系スクールの開校を文部省は渋々認めた/昭和の軍国時代、文部省はミッションスクールへの「介入」「支配」に成功した/が、敗戦で文部省はミッションスクールへの支配権を失った/だから文部科学省の悲願は、「日本を取り戻す」「私立への支配を取り戻す」
@yoshiyu02784200 いや、これは文部科学省の本当の目的は「私立中学抑制」「中学受験抑制」でしょう。それを表立って言えないから、いろんなもっともらしい言い訳を添えてるだけで
義務教育の5歳スタートなんか、モロに文部科学省の省益炸裂だな。今の5歳の半分は厚生労働省管轄(=保育園児)だから、「5歳児を、取り戻す」だ
教育のコストパフォーマンスなんか、なかなか証明できないから、文部科学省に「5歳から教育が必要です」と真顔で問いただされると、それに表立って反論できる人は少ないんだよな。かくして、「教育の為」の美名のもと、文部科学省の省益が肥大化
以前の文部省は日教組対策に忙しかったから、省益拡大とか私立中学潰しをやるヒマはなかったんだよな。そういう意味では「日教組弱体化の副作用」
前にも書いたが、6歳ですら「早生れ」とそうでない子の格差が深刻なんだから、5歳だと更に格差は深刻な訳で、どう対策する積もりなのか?
私立中学の興隆というのは、言い方を変えれば「公立教育の失敗」。文部科学省としては、認めたくない失敗。
からしたら「国民は、教育を受ける「義務」がある」/都心〜城南〜城西の住民からしたら「国民は、教育を受ける「権利」がある」/そのギャップが私立中学。文部科学省が嫌がる私立中学で教育を受ける「権利」が勝つか?文部科学省が定める教育を受ける「義務」が勝つか?