駄本「山手線に新駅ができる本当の理由」書評

7月6日
「東京一極集中何が悪い」と開き直る市川宏雄の「山手線に新駅ができる本当の理由」図書館で借りる/確かに生産効率から考えたら「一極集中が最適解」だろう/しかし、2025首都圏医療介護難民問題や最低出生率問題に一切言及してない。言及出来ないのだろう。/図書館で充分。買う価値はない駄本
市川宏雄より、子供を作るマイルドヤンキーの方が、はるかに日本の将来に貢献している点について
市川宏雄の「山手線・・・」本、最後まで読んだが、結局出生率の話も介護難民の話も、一つも出なかったな。/おそらく市川氏は、首都圏に介護難民・患者があふれる地獄絵も、当然予想していると思う。そして「自力で介護を手当てできない奴は、そのまま死ね」とでも思っているのだろう。
しかし、市川氏は、そういう地獄絵をちゃんとこの本の中で説明していない。知っていながら、わざと書いていない。/本来なら、ちゃんと「介護は首都圏でこれだけ不足、医療はこれだけ不足します。その分、頑張って稼ぎましょう」と本に書き添えるのが親切というもの。
それを知っている増田氏は必死に永田町でロビー活動し、舛添氏はそれに「無言で応えて」、更なる一極集中政策を「サボタージュ」している、というのが現状/まあできれば舛添氏には、サボタージュを「無言実行」じゃなく「有言実行」して欲しいとは思うが。
ただ、どんな本でも、なんらかの「見どころ」を見つけるのが、自分の読書の流儀。/市川氏の本の中で面白いネタ。外国人労働者ビザの件、単純労働者へのビザ容認の真意は「外人エグゼクティブファミリーに使えているメイドに、ビザを発給したい」ということ。つまり日本人向け政策じゃない
つまり、日本がメイドにビザを発給しなければ、「メイドにビザを発給してくれない日本じゃなく、ちゃんとビザを発給してくれるシンガポールとか香港に拠点を出そう、起業しよう」と外人エグゼクティブ層は考える。/自分はこの政策は日本人ファミリー向けと思い込んでいたが、完全な勘違い
単純労働者向け、メイド向けビザ発給緩和は、ネトウヨが強行に反対する政策。ネトウヨ的思考回路だと、「そもそもメイドなんか雇うな。3歳児神話があるんだから、ちゃんと母親自身が家事育児しろ」/年収数千万円クラスファミリーに、「母親自らの育児を強要する空気の国」に、金持ち外人は来ない