戦前の陰謀論と参政権

7月5日
一行ネタ。今の日本でも「イルミナティーが云々」「フリーメーソンが云々」というユダヤ陰謀論が花盛りだが、そのルーツは戦時中のプロパガンダだったんだな。昭和19年頃の新聞は、「鬼畜米英はユダヤイルミナティーに支配され・・・」という調子だったらしく、その残骸が今のユダヤ陰謀論
大日本帝国は、戦後に「血液型占い」と「ユダヤ陰謀論」を残して崩壊した
満州事変・支那事変当時の大新聞が戦争を「煽った」のは、「戦争が進めば進むほど、新聞が売れる」という悪魔の商売だったから説。/当時最新鋭のメディアだった「ラジオ」に危機感を抱いた新聞は、ラジオには真似できない「写真報道」を実施、そのために社有の航空機も投入。
女性参政権って、「第一次世界大戦の副産物」だったんだな。/もともと「普通選挙権は、徴兵とセットで導入」されることが多かった。女性は徴兵されないから、選挙権もない、というロジック/しかし第一次大戦は「女性も巻き込んだ総力戦」だったから、女性にも見返りに参政権認めざるを得なかった
第一次大戦がなかったら、或いは女性参政権の実現は30〜50年は遅れたかもしれない。
ちなみに1939までは、第一次大戦を呼ぶ場合、「第一次」は付けず、単に「大戦」と呼ばれていた。そりゃ「次に第二次大戦が来る」とわかってなかったのだから、第一次を付けるハズがない/杉原千畝を描いたドラマで、「第一次大戦では・・・」と語ってるシーンがあったが、明らかに考証ミス。