お台場カジノと大阪カジノ

7月6日
カジノの件も、特区の件も、五輪の件も、舛添知事は消極的、との噂があるが、どうなんだろう?/その点、「後がない」大阪は、特区もカジノもアグレッシブ / “USJ、カジノリゾート参入方針 解禁にらみ企業連合で” http://htn.to/AvmLhF
東京のディズニーは、ブランドイメージがあるから、直接カジノに参加できない(三井不はフジと組んで参加するが)。この点では大阪USJが有利 / “大阪のUSJ、カジノ参入を検討 運営ノウハウ生かす - 47NEWS(よんななニュース)” http://htn.to/6wcKhFTfaK
USJカジノの件、産経・毎日・朝日・および共同通信が伝えているが、「経団連の社紙」である日経が報じてない。リークを受け取り損ねたのか、「お台場カジノ構想の足を引っ張る話」としてダンマリを決め込んでいるのか?
舛添氏が、カジノも特区も五輪も及び腰なのは、「前任者の仕事を否定したい」というよこしまな思惑もあるだろうが、「東京一人勝ちはマズい」というバランス感覚を働かせているような気がしてならない。増田元知事の「東京栄えて地方滅びる、やがて東京滅びる」の警鐘に、都知事の立場を超えて共感?
USJって、大阪市の3セク時代と、今では、全く別物だな。3セク時代なら「カジノに進出」という発想は出てこなかっただろう
誰も気付いていない「夢洲IR(カジノ)構想の隠れた利点」。夢洲は、湾岸埋立地で、西側は大阪湾。西側に遮るものはない/ところで、中国大陸に住む人の常識は「太陽は大地に沈む」。「海に沈む太陽、夕陽」を見たことある中国人はほとんどない。
実は、インバウンドで日本観光する中国人の観光目的に「海に沈む夕陽を、生まれて初めて見てみたい」というのがある。四方が海の日本人では想像つかない動機。/となると、大阪湾に沈む夕陽を、遮るものなく眺められる夢洲は、中国人にとって最高の「夕陽スポット」になる。お台場に真似できない

7月16日

最近、東洋経済日経ビジネスも、カジノ特集が多い/カジノ構想、大前提は「日本人金持ちが多く押し寄せる」の前提に立ってるが、その前提自体が疑問/収入や資産のうち何%をギャンブルに投入するか、エンゼル係数みたく「ギャンブル係数」をだせば、日本金持ちのギャンブル係数は低い

恐らく、日本人金持ちのギャンブル係数は、日本人貧乏人のギャンブル係数より低いし、海外金持ちのギャンブル係数より低い/諸外国では、ギャンブル係数は金持ちの方が貧乏人より高い。だからカジノの類を作ったところで「貧乏人が破産するから反対」という反対論は起こらない

大王製紙御曹司の件は、あれは「金持ちなのに珍しい存在」だったからニュースになった

カジノ・ギャンブル論議は、変な話だが「日本の金持ちの在り方」を問う格好になっている。オーバーな表現をすれば、金持ちは、「人生を楽しみ、ギャンブルを楽しみ、その結果富を社会に還元する『義務』、ノブルスオブリージュ」を負っている筈なのに、日本の金持ちは『義務』を果たしていない

日本の金持ちの中で「カジノに行くのは『はしたない』という感覚」が残ってるようだと、日本のカジノは絶対失敗する。「社会の為に、我々がカジノで遊ぶのが必然」と金持ち価値観がコペルニクス的転換をしなきゃならない

カジノ論議で「日本の金持ちがカジノに抱くネガティブイメージを、ポジティブに転換させるべき」と主張してる人が、何故かいないんだよなあ。それとも最初から、日本人金持ちはターゲットじゃなく、インバウンド外人金持ちだけの商売に徹するのか?

おまけ。「コネ入社はよくない、就職は公正であるべき」と世論調査で回答する人の比率は、日本は圧倒的に世界一なんだそうだ。相当離れて2位がアメリカ/アメリカの次がヨーロッパ各国/中国韓国市民の回答の大半は「コネ入社のどこが悪い?コネも実力のうち」

コネ入社に対する忌避感覚、潔癖感と、(金持ち層の)カジノに対する忌避感覚は、比例してる気がする