企業の農業参入には「候補地が限定されてる」のがいい★

【増田投稿済】

9月9日

今、養父農業特区が企業の中で熱い(産経ウェスト情報)/養父農業特区には隠れたメリットがあると思う。養父市が「IT農業・6次産業農業」の情報ハブになり、「養父市に行けば、何か情報が得られる」と「出会いの場」になりつつある

企業の農業参入の「隠れた障害」は、実は「参入候補地選定作業が大変」なこと。企業は全国1000ある自治体の中から、参入候補地を選定しやなきゃならない。1日で10自治体を審査しても、100日掛かる。/ちゃんと審査しなきゃ、「なぜ●県●村を参入地にするのか?」と役員が突っ込む

その点、特区があれば、役員に「特区だから参入地を養父市にしました」とカンタンに説明でき。社内手続き的にラク

こういう「選択肢が多すぎることによる思考停止」って、シニアの地方移住にはもっと当てはまる。政府は「シニアが地方に移住してくれないのは、情報が少ないからだ」と思い込んで、更に情報を増やす政策をするようだが、実際は真逆だと思う

メニューが20以上あるサンドイッチ屋より、メニューが6つしかないサンドイッチ屋の方が、売れ行きはいいらしい。選択肢をわざと少なくするメリット

飲食店なら「本日のオススメメニュー」とか「一番人気のメニュー」を表示して、「選択する作業を嫌がる消費者」のニーズを汲み取る/しかし政府は、「本日のオススメ移住先は、徳島県です」とプロモーションできない。そんなことしたら香川県高知県からクレームが入る

だから、暴論だが、「苗字がアから始まる人は、青森県に移住したら補助金出します、イから始まる人は岩手県に移住したら補助金出します、オから始まる人は石川県に移住したら補助金出します」みたいな「強引な紐付け」で、選択肢を限定した方が、かえって移住は捗ると思う

もうちょっと現実的には、「杉並区の人は富山県に移住したら補助金出します」「世田谷区の人は熊本県に移住したら補助金出します」みたいな、区と県のカップリング。そうしたら、世田谷区の担当者は熊本県についてリテラシーが高くなり、いろいろアドバイスできる

大枠として熊本県が提示されたら、海が好きな世田谷区民は天草に移住するし、山が好きな世田谷区民は阿蘇に移住するし、ほどほどに都会が好きな世田谷区民は熊本市内に移住する。熊本県内の選択では比較的フリーハンドを与えた方がいい