お風呂読書術

1月7日

この季節はシャワーじゃなくお風呂だが、古本屋で買った「武田信玄」全4巻文庫本を持ち込み、じっくりお風呂読書している/但し、一人でお風呂に入れる場合。早く帰宅すると下の子の風呂の相手のハメになる

おかげで「武田信玄」全4巻は水に濡れてしわくちゃである。古本屋へ再販売は最早不能/図書館の本をお風呂読書する訳にはいかないから、お風呂読書本は「古本屋で安く買った文庫本小説」が最適

お風呂読書本は「小説」でなければならない。自分はビジネス書、政治評論本、ドキュメント、紀行文、エッセイの類の方を実はよく読むが、これらの本は「中身をメモしながら読む」必要があり、大体A4用紙で5〜10枚のメモになる/風呂の中でメモするのは至難の業

以前、ソ連時代にモスクワで過ごした日本人のエッセイをお風呂読書したことがあるが、本がしわくちゃになったのは勿論、メモ用紙はしわくちゃになるわ、インクは滲むわ、最悪だった/それ以降「お風呂読書はメモする必要がない小説のみ」と心に決めている

でも夏目漱石の「三四郎」や「それから」を読書した際は、小説にも関わらず、読書メモが必須だった。「夏目漱石京阪神地方と呼ばず京阪地方と言ってる、これは明治中期にはまだ神戸が大都市じゃなかったからに違いない」的なメモが必須