サイエンスカフェにもっとも来てほしい層が、来ない

先日の日経にサイエンスカフェの記事が載ってた。「今サイエンスカフェに来ているのは、科学にちょっとでも関心のある市民が大半。まったく科学に関心のない層は来ておらず、この層に来てもらうようにするのが、今後の課題」だとか/全く関心のない層に来てもらうのは、圧倒的に難しい

科学とかスポーツとか、市民の関心は5段階に分かれる。1=プロ、2=カネを出してでも体験したいオタク、3=「タダならば、仕方ない体験してみよう」な層、4=「カネを貰えるなら、仕方ない体験してみよう」な消極層、5=「カネを貰ったって、絶対ヤダ!!」という完全アンチ層

1.のプロ層は、普段はせいぜい2、のセミプロ層、オタク層としか付き合わない。スポーツインストラクターが普段接するのは、カネを払ってカラダを鍛えようとする、「イシキの高い」市民/1.のプロは、「3.タダならば参加してもいい」という層の存在までは想像できても「4.5.」は想像できない

「金貰っても、サイエンスカフェなんかに行きたくない」な人も、厳密には2段階に分かれる。軽症は「学生時代、科学の勉強が苦手だったから、科学なんてキライだ」という人。この場合、苦手意識をなんとかすれば、なんとかなる

一番厄介なのは、現代科学技術に、あからさまな「敵意」を抱き、科学啓蒙な活動に対して妨害をする層。典型的なのが「ホメオパシーに洗脳されたママ」など/サイエンスカフェが一番ターゲットにしたいのは、実はこの層。洗脳を早期に解かないと、本人は兎も角、子供に実害が及ぶ

市民スポーツイベントなどは、「自分は体育が苦手だったから、体育イベントには、金貰ったって、行きたくない」という人はいる。その場合、苦手意識をなんとかすれば、なんとかなる/体育イベントは「アンチ体育に洗脳された人はいない」分、サイエンスカフェよりはラクかも知れない