新潟のナス農業が『地下経済化』してる(笑)

8月7日
日経夕刊によれば、新潟県はナスの作付面積は日本一なのに、ナスの出荷量は全国平均より下らしい。出荷量日本一の高知県の13分の1/その理由を日経は「自家消費が盛んなため」と書いてあった

「自家消費」というのは、多分「自分で食べる」以外にも「東京に住んでる子供家族にお裾分けする」なのも含んでいる/言葉は悪いが、農作物の「地下経済」/市場を経由していれば把握課税できた筈の新潟のナス農業は、地下化により課税できない

現代はそれでも「農業の地下経済」は相当減ったと思う。昭和40年代とかだと、「国鉄小荷物で、田舎から農作物を送る」なんて光景が日常茶飯事で、都市生活者は実家等からの「地下経済的仕送り」で随分食費が助かっている

昭和50年代に『トーゴーサンピン』と言って、農家の税負担がサラリーマンの1割だ、と揶揄されていたのは、そういう「地下の仕送り」なんかも含んだ数字なんだな/高知県辺りはさっさと農業の「地上化」、経済化に転換したのに、新潟県農業で地下経済が残っているのも面白い。

よくフードジャーナリストが、「東京の大田市場では把握できない農作物が、日本の各地に散らばっている」というのは、こういうことを指しているんだろうな

こういう地産地消な作物を、公の流通に乗せてマネタイズ化すれば、それはすなわち地方の税収増になる。地方自治体こそ、地産地消自家消費な農作物のマネタイズ、市場流通化を真剣に取り組むべし

自分の実家も妻の実家も農家じゃないが、たまに妻の実家から「知り合いから貰った」というコメが来るんだよね。