宗教・非科学ブレーク(2)・非科学シリーズ2・星占い

宗教・非科学ブレーク(2)・非科学シリーズ2・星占い
(なんでも掲示板 00年6月投稿済・02年8月追加)

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小生、「血液型占い」は信じなくはないんです。
(血液型によって、かかりやすい病気、かかりにくい病気があり、それが性格に影響した、と
「科学的には」説明できる。)
しかし、星座占いだけは信じようがない。
唯一科学的に説明しようとすると、星の位置により磁場が変わり、それが人の性格に
影響した、という仮説ですが、血液型と比べて、かなり無理がある。

星占いでは、次のことはどう説明するのでしょう?
(1)出生の時点が、簡単に決まるのか?
   出産は何時間、何十時間もかかる作業です。いつの時点をもって、「出産」と
   いうのでしょう?
   小生の出生時刻は午前0時13分だそうです。しかし、これだって、「お産」のプロセスで、
   単に産声を上げただけの時間です。お産自体は前日から始まっている。
   こういう場合、日の「境目」が星座の「境目」の場合、どうやって星座を決めるのでしょう?

(2)そもそも、その人が生命を持ったのは、出産の時ではない。受精の時であり、本来なら
   その時点を「問題」にしないといけない。

(3)100歩譲って出産の時、としても、同時刻で東京が11日の夕方、NYが10日の朝、と
   いうケースがあります。そうすると、「同じ星の下」、2人は別の星座になります。
   この話を仕出すと、公海上の出産の場合の時間はどうか?サマータイムの影響は
   どうか?と、ますますナンセンスな話になります。

おそらく星占いに凝っているのは日本人だけでしょう。欧米人はあまり凝っていないのでは?
それにしても、天下の朝日新聞までが、夕刊に「星占い」を載せたのには、悲しいものが
あります。

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・・・と書いたところで、「太陽黒点や月の満ち欠けが生体に影響するんじゃないか?」という反論を頂きました。
確かに、太陽黒点や月の満ち欠けの影響は、想定できますね。
ならば、地球から数十〜数百光年離れた「星座」による占いより、
月・惑星による占いの方が、信憑性はあります。
新月の時と満月の時に大地震が多い、という統計結果もありますから・・・

少なくとも、69年3月3日生まれと70年3月3日生まれが同一運命になる、という
現行の星占いは、チョット・・・
月齢13日同士が同じ運命、というのなら、話は分からなくはない。

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もっとも、「星占い」は全く非科学的、と思えるようですが、実はよく考えると、
科学的に説明できるかもしれません。

それは、「占いが性格を作っていく」のです。
つまり、「うお座のあなたは、こうこうです」と読むと、「ふーん、自分はこうなのか・・・」と
納得するのです。
で、無意識のうちに暗示にかかって、性格が「星占い上の」性格に近づいていくのです。

大人になればともかく、日本の場合、子供も(というより子供の方が)星座にハマッています。
こういう「暗示による性格形成」が、結構子供の場合、無視できない。

血液型について言うと、「血液型によって指導を変えている幼稚園がある」そうです。
人格形成にかかわる幼稚園がこうですから、子供に影響しない方がオカシイ。

一見、「非科学的」とされる「星占い」は、しかし、「1億総暗示」によって、その正しさを
証明しているのかもしれません。
論調が、なんとなく「特命リサーチ200X」に似てきたな・・・

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上記の意見にメールで反論を頂きましたので、掲載させていただきます。

(1)『出生の時点が簡単に決まるのか?』について

 出産は何時間も掛かるとのことですが、医学的にも人間の出産の瞬間は、胎児が産声を上げた時としています。
 それは、生物学的に、胎児は産声を上げることで、初めて口から空気を吸い込み、肺呼吸が始まり、
心臓が2心房の哺乳類になり、人間になると考えられているからです。その前までの状態は1心房の魚類で、
医学的に見ても人間としては認められていません。従って、死産の場合、医師は、胎児を母体の一部を
手術で切り取った場合と同様の扱いとし、その胎児に対して死亡証明は発行されないそうです。
ちなみに、産声の瞬間が出生の瞬間になるのですから、自然分娩、人口分娩、出産促進剤の使用、
などの影響は関係ありません。

(2)『そもそも、受精の時を「問題」にしないといけない。』について

 占星学で予測を行うには、「過去の正確な事実」が必要となります。占星学では、人間の人生の重要な節目を
「3大エポック」と名づけ、エポックを全ての予測の計算の基準にします。その3つの節目とは、受胎、出生、死亡ですが、
その中で、一番正確に時間が取れ、その人の一生を占うのに実用的に使えるものは出生の瞬間なので、占星学では、
出生の瞬間を問題にします。もし、受胎の瞬間が分単位まで正確に取れるのであれば、それを基準にしても
構わないのですが、「正確な過去」という点では出生時間の方が良いでしょう(人口受胎であっても、
正確な受精の瞬間は分かりません)。また、「一生を占うのに実用的に使える」という点でも、
死亡時刻より出生時刻の方が良いでしょう。

(3)『同時刻で東京が11日の夕方、NYが10日の朝。そうすると、「同じ星の下」2人は別の星座に
なります。公海上の出産の場合は?サマータイムの影響は?と、ますますナンセンスな話になります。』について

 占星学では、出生時間だけでなく、出生場所も考慮に入れています。東京で生まれた人の場合には、
東京から観測した星の位置が書かれた天文暦を使いますし、ニューヨークで生まれた場合でも、
太平洋のど真ん中で生まれた場合でも、その出生の瞬間の緯度経度を計算し、そこから、その時点で
観測した天体の位置を確認するので、同じ瞬間に生まれていれば、サイン(星座)が別になる心配はありません。
 サマータイムの場合は、その時差をプラスしたりマイナスしたりして合わせますので、そのズレに関しても
問題はありません。
  
※『おそらく星占いに凝っているのは日本人だけでしょう。欧米人はあまり凝っていないのでは?』
 
占星学の発展に関して言えば、日本は非常に遅れているとも言え、欧米諸国には、占星学を1つのコースや
科目として取り入れている大学もあり、日本からも、占星学を勉強しに留学される方もいます。
またアメリカやイギリスには、公認の占星学家の団体もあり、占星学を化学的に証明しようと研究に
励んでいる科学者兼占星学家が何千人も会員となられています。

※『地球から数十〜数百光年離れた「星座」による占いより、月・惑星による占いの方が、信憑性はあります。』

星占いは太陽系の天体の運行を検討して未来を予測するというもので、占星学の歴史上、一度も星座を
基準に占った事実はないと言われています。古代、空を12個の区画(サイン)に分けて、その、どの区画
(サイン)に太陽系の惑星(と太陽、月)が位置するかで占ったのですが、その12個の区画(サイン)に
名前を付ける際、近くにあった星座の名前をつけてしまったので、紛らわしくなってしまったという訳です。
星占いの12サインを「○○座」と言う呼び方をするのは日本人だけです。欧米諸国では、星座とサインは、
ハッキリと区別されています。

※『少なくとも、69年3月3日生まれと70年3月3日生まれが同一運命になる、という現行の星占いは、チョット・・・』
 
正式な占星学では、生まれ年、月、日にち、出生時間、出生地、などを詳細に検討するものですから、
69年と70年生まれの人は、同じ運勢ではありません。
雑誌で見かけられる星占いは、「太陽占星術」という非常に簡略的な占いで、正式な占星術ではありません。

※『論調が、なんとなく「特命リサーチ200X」に似てきたな・・・』

う゛〜ん...特命リサーチなら、もっとしっかり調べていると思うんですが...
でも、村山さんだけに限らず、HPの内容は無知や偏見によって書かれていることが多いですからね。
私も人間ですから、考え方は自分の好みで偏っていると思いますし、博識でもありませんので、それを
非難する事はできませんが、
今回の内容に関しては、村山さんの疑問に答えられるだけの知識はありましたので、メールさせて頂きました。