宗教・非科学ブレーク(3)・非科学シリーズ3・「鬼門」の科学的根

宗教・非科学ブレーク(3)・非科学シリーズ3・「鬼門」の科学的根拠
(なんでも掲示板 00年6月 投稿済)

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非科学を科学する、その3.

家を建てるとき、「鬼門」の方角=北東に水回りを持ってくるな、と言われます。
小生は住宅営業の経験がありますので、これで良く泣かされました。

いわゆる風水を遵守すると、はっきり言って、建築基準法にのっとった家など建てられません。
(よっぽど敷地に余裕があれば別ですが・・・)
2×4の家なら、構造上壁面をある程度とらなきゃいけないし、法で居室の窓の大きさは
決まっているし、密集地帯なら高さ制限、日影規制も気にしなければいけない・・・

そんな状況下では、「風水」「鬼門」を考慮する余裕は、さらさらない。
(余談ですが、日本の家が、アメリカよりかなり割高なのは、こういう敷地等の制約を
 受けて、殆どオーダーメイドの設計・部材になるからです。
 アメリカは、設計もレディーメードで、施主が「このプランNo.541、お願い」と言うように
 頼みます。
 そうやっても、日本のように「隣家から5m+1/2.5の高さ規制が・・・」という問題は
 起こらない)

しかし、古代の日本では、鬼門は科学的根拠がありました。それは、鬼門の方角に水回りが
あると、陽があまり当たらない北東の水回りなので、疫病がスグに発生してしまう、ということです。
昔の人はそれを経験則で知っていた。だから「鬼門」と名付けて、その方向に水回りを
置くことをタブーとしたのです。

このように、迷信・タブーも、それなりの根拠がある場合もあります。
やたら「迷信」と片付けずに、その原因を探るのも重要です。

もっとも、山形市では、こういった迷信で、下水工事が遅れるそうですから、どうも・・・
(ある年は「北東の方角で地面をいじるといけない」「この年は南東で工事してはいけない」というのが、山形市にはあるそうだ)

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