読書ノート:人と火・最首公司

★原始人類:火を調理用に用いた、というより、害獣除けとして活用した
ユダヤ安息日=土曜日
 火を使うことも、仕事することも禁じられる。
 エレベーターのボタンを押すことも禁じられるため、各駅停車運転になる。
 (シャバット・エレベーター)
★ある男が飼いサルに煙草の火を付ける芸を仕込み、
 土曜日に煙草を楽しんだ(自分は火をつけないから戒律違反でない、と解釈)
 →結局裁判になり戒律違反に
★キリストの時代:1日2食
 日没から翌朝10事まで「ファースティング(断食)」
 →断食を中止(ブレーク)するので「ブレークファースト」
スーダン内戦:メジャーが肩入れする南部反政府軍に対し、
 北部政府軍にカダフィがつく
スーダン:アスワンハイダムの上流に「メロウエダム」計画
カダフィ:アラブ連合路線を放棄して、アフリカ中南部との連合を志向。
 中央アフリカコンゴマラウイザンビアモザンビークジンバブエ
 援助や武力支援
南アフリカマンデラ氏とカダフィ氏は個人的に親しい
★つまり、リビア南アフリカまで親リビア回廊を樹立するのがカダフィの夢
リビア(地中海)〜スーダン(紅海) パイプライン構想(リビアが資金拠出)
リビア原油:硫黄分が少ない良質原油
 今までヨーロッパ向け輸出しかなかった
 →パイプラインでアジアへ輸出したい
★かつ、南部スーダンで開発中の原油を、アジアへもヨーロッパへも
 パイプラインで輸出できるようになる 
エチオピア:港がない
 ・・・港があるポートスーダンまで国際鉄道構想
スーダン:大砂糖国
 サトウキビの絞りかす「バガス」
 放置するとヘドロになったり酸性土壌になる
 →有効活用できないか?
 岡山・林原・・・バガスをウシの飼料とする技術を有している
カダフィ:「石油は人民のもの」(具体的)
 サウジ:「石油はアラーのもの」(抽象的)
カダフィクウェート侵攻時にイラクを批判
イスラム他国:聖遷に紀元するイスラム暦を採用
 リビアマホメッド昇天に紀元するリビア暦を採用
★80年代の石油だぶつきによる原油下落
 ・・急増したソ連原油の追い落としを意図して、アメリカとサウジが仕掛けた
結納金が高すぎるので、サウジの女性は150万人が「結婚できないでいる」
★サウジの女性高等教育:男性教諭は教室に入れないので、テレビ電話で授業する
★2002年春:メッカ女学校火災事件・・・消防隊(男性)が戒律により
 「女学校に入れない」ため、救助できず焼死
ソ連崩壊後のトルクメニスタン・・・トイレットペーパーが無くなる
 公衆トイレでは「使用後の紙を乾かして再利用」という冗談のようなことが
 本当に行われていた
ソ連のアフガン侵攻の失敗
 まず中央アジアソ連諸国の軍隊をアフガンに入れたこと
 ・・・アフガンゲリラはソ連兵に対して、
 ソ連国内で禁止されているコーランをあげた。
 →喜んだソ連兵(中央アジア系)は、見返りに自動小銃をゲリラに渡す
 開戦から1年経過して、この実態に気付いたモスクワは、あわてて軍隊を
 ロシア民族兵に交換したが、もはや小銃がゲリラに行き渡ってしまった。
帝国石油・・・ABCD包囲網に対抗して仏印で油田開発するために設立
★第一次オイルショック・・・本当の仕掛け人はサウジではなく
 イランのシャー皇帝、さらにその背後にアメリカ・キッシンジャー
 その目的・・・資源を持たずに急成長する日独を追い落とす
日本赤軍岡本公三・・・イスラエルのロッド空港襲撃事件でアラブでは「英雄」
フィンランド・・・核シェルターを義務付け
アオリイカ・・・人間の脳血管に似ている
 →医学生の脳手術実習に使われる
 →アオリイカ不足
 →そのためにアメリカではアオリイカの養殖に成功
アイスランドVS英国の「タラ戦争」
 英国は海軍艇まで出動させたが、アイスランドNATO脱退をちらつかせ、
 ソ連アイスランド支持
 →アメリカがアイスランドを支持し、英国は譲歩せざるを得なかった
キリスト教=メシア(救世主)は将来に現れる
 イスラム教=マホメットは最後の預言者
 →キリスト教では「未来ほどいい社会」になり
  イスラム教では「マホメット当時(=過去)ほどいい社会」となる。
  つまり、イスラム教ほど原理主義になりやすい。