厚労省の介護零細優遇政策は失敗だ

いわゆる中高級のシニア住宅の供給は、その半数が首都圏に集中し、地方圏では中高級タイプのシニア住宅は殆ど供給されないらしい/地方にもそれなりに金持ちは存在してる筈だが、彼らはどこに行ってるのか?やはり、「施設に入るなんて、一族の恥」ということで、嫁に介護させてるのか?

日本版CCRCがなかなか普及しないのは、「地方に、中高級クラスのシニア住宅がそもそも存在しないので、人材もノウハウもないから」との説もある/因みにアメリカでは、「中高級クラスのシニア施設が地方にもある」、というより「大衆クラスのシニア施設が、逆にそもそも存在しない」らしい

日本のシニア施設は、アメリカのそれと比較すると、明確に規模が「零細」らしい/これは「介護サービスは、地域密着であるべきだ」という根拠不明なイデオロギーに凝り固まった厚生労働省が、地域密着型(=零細型)に政策誘導した「成果」らしい。完全に政策のミス

アメリカ型のCCRCにした方が、規模のメリットを追求できるから、コストは安くできる。アメリカは介護財源は民間ベースだから、政策による歪みは発生せず、効率的になる/アメリカを凌ぐ介護需要を抱える日本に、「地域密着」なんてイデオロギー固執する余裕はない

日経の「大機小機」に、「家族による介護に対しても、100%じゃなく50%程度、介護報酬が支払われるようにすればいい。そうすればプロの介護士のニーズを減らせる」というナイスアイデアが載ってた/これ、「保育」にも同じ話が成立するよね?

一行ネタ。産業に乏しく、「有望貸出先に乏しい」地方では、「医療法人」が地域金融機関にとっては「最大の貸出先」、それも「優良貸出先」になってるらしい。地域経済は、「医療と介護で、もっている」/文系優秀層が地銀に入り、理系優秀層の医者に貸し出す構図。なんのこっちゃ