フェイスブック満開な飲食店はジモティに受けない★

昨日、前から気になってた東池袋「メゾン青樹・RoyalAnnex」の外観見た/そこの2階に「都電テーブル」という「いかにもイシキタカイ系のオーガニックな定食屋」があった/男性一人だけだと気恥ずかしくて入れない雰囲気だが、たまたま女性同僚もいたので入った【続く】

2階の店内に入ると、予想通りの店内レイアウト。配管は「わざと」剥き出しで、テーブルも椅子も木製。BGMはジャズで、あちこちに店のコンセプトの案内とか、街づくりの書籍とか、「クラウドファンディング募集中!」とかの案内が【続く】

なんか「こだわりの食材の無農薬な定食」を1000円で食べたが、味音痴な自分は、それが1000円の価値があるだけの美味しさなのかどうか、わからなかった/因みにヘルシーなボリュームなので、早くも3時頃にはお腹が空いた【続く】

因みに1階に「なか卯」があり、ガテン系男性が連れだってなか卯に入って行って盛況だった/「都電テーブル」の方は空いていた/1階と 2階の立地の差、値段の違い、ボリュームの差、でもそれだけじゃないと思う【続く】

一番の「差」は、都電テーブルの「私たち、オーガニックでイシキタカイです、フェイスブックで応援お願いします」な雰囲気が、ガテンワールドと「対極」だからなんだと思う。値下げしても、ボリューム増やしても、あのガテンな人達は、あの雰囲気の店は「入りづらい」【続く】

港区とか渋谷区とかなら、この手の「イシキタカイお店」は「地域に馴染んでいる」が、豊島区という立地だと、「イシキタカイお店」は「地域から浮いている」んだよね/メゾン青樹のコンセプトは「街づくり」で、都電テーブルはメゾン青樹オーナー肝いり案件。だが、結果的には「地域から浮いている」

突き詰めれば、フェイスブック的文化が似合うのは渋谷区とか目黒区であり、豊島区には似合わないということ/豊島区でも、ラーメン店は単価1000円でも客はワンサカ来る。だから、「値段の問題ではない」

これ、サンシャインに新コンセプト店「リンガール」を出店して、見事にズッコケタ、リンガーハットと同じ失敗だよね

「私たち、フェイスブックしてま〜す」な店って、(遠くに住んでる)フェイスブックの友人100人を来店させる動機にはなるが、フェイスブックをしない周辺地域住民10000人にとっては、「なんか、お高くとまっていて、入りづらい」と思われてしまうだけ。

日本におけるフェイスブックの普及状況って、丁度「イシキタカイ系」と「イシキタカくない系」の境目あたりだからなあ。/フェイスブックが「イシキの高さのアイコン」の役割を果してる現状では、フェイスブック普及率の低いエリアで、「フェイスブックしてま〜す」な店を開店しても、地元民の反感買う

フェイスブック系のお店を、フェイスブック文化が根付いてないエリアで開店しても、最初のうちは「御祝儀」で遠くのフェイスブック友人が来店してくれるから、「ああ、順調な滑り出しだ」と錯覚する/でも、遠くのフェイスブック友人は、次第に来店しなくなり、閑古鳥が鳴くようになる

だから、飲食店を「継続」させるには、フェイスブックに頼らずに、地道に地元に根付いた、泥臭い営業をするのが、急がば回れで近道だと思う。チラシ巻きとか、地元の事業所への挨拶回りとか/「都電テーブル」は、そのような地元どさ回り営業を、キチンとやったのか?

これって、単に飲食店だけの話じゃない。いわゆる「街おこし、地域おこし」も、電通崩れなエセコンサルタントの作文に乗っかって、フェイスブックで完結するようなエセプランに終わってるようでは、早晩行き詰まる

辛口なツイートしてるのは、逆に言えば、メゾン青樹の青木氏や都電テーブルに「期待」してるからなんです。期待してるからこそ、安易にフェイスブックワールドの殻に閉じ籠るのではなく、ガテンな人も含めた地元民を「巻き込んで」欲しい。

もともと都電テーブルは、子連れママの行き場所確保を目的としている、と聞いている/その志は良いのだから、「子連れママと、ガテンなオジサンとの交流」という高い目標にチャレンジして欲しい/今のママだと、自分みたいなオジサンは、気後れして、入店したくても入店できない

まあ、あの辺の大家である青木氏としては、「これを機に、イシキタカイ系の人達が、目黒区辺りから豊島区、あわよくば自分のマンションに引っ越して来てくれたらもうけもの」ということなんだろうな

この辺のフェイスブックなお店って、マスター側もお客側も、トシでも40歳台、まあ普通は30歳台が殆ど/50歳台60歳台の客は殆どいないし、仮に興味ある60歳台がいても、「なんか若い人ばかりで、入りづらい」と感じる/四捨五入したら50歳な自分も、入りづらかった

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