NHK母性特集がダメダメな理由

1月31日
テレビ東京系の経済番組を録画する以外にはテレビに感心ないのだが、日経テレビ欄見てたら、NHKスペシャルが「母性の特集、脳メカニズムから迫る」な特集組むらしい。悪い予感しかしない/子育てに悩むママが、「私は生物学的にも間違ってる」と追い込まれるだけ

2月1日
Nスペは「2分の1成人式」と同じ香りがする。/2分の1成人式は、99%の「普通の家庭」には歓迎されるが、その分、1%の「家庭愛に欠けた、普通じゃない子供」を追い込む/Nスペは、99%の「普通にホルモン分泌されるママ」を救う一方で、余計に1%の「ホルモン分泌されないママ」を追い込む

ただ、タイムラインの「乳児を目の前にした女性の脳変化だけを報じないで、男性の脳変化も報じろ」の意見に違和感/仮に男性で脳変化が確認出来なかった、或いは有意に女性より変化してない、の結論になった場合、その事実をストレートに報道出来るのか?

「男性の脳が、乳児の泣き声でも変化しなかった」という実験結果が出てしまった場合、それを無修正で報道してしまったら、「ほれみろ、やはり育児は女性じゃなきゃダメなんだ」という「結論」に繋がりかねない。「男性も脳実験しろ!」とタイムラインで叫ぶ方々は、そういう顛末がお望みなのか?

要は、このNスペの「実験」は、「白人と黒人、IQ高いのはどっちか?」的な「禁断の実験」なんですよ。政治的に、公共報道機関がやって良い実験じゃない

白人と黒人、どっちがIQ高いか、個人的野次馬好奇心では「物凄く興味ある」が、だからこそ「やっちゃいけない実験」なんですよ。NHKは意図的なのか無意識なのか、禁断ゾーンに足を踏み込んだ