マスコミブレーク(34)AERAの無意味なアジェンダ・セッティン

マスコミブレーク(34)AERAの無意味なアジェンダ・セッティング
(なんでも掲示板 01年10月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

「AERA」という雑誌がある。
この雑誌、小生に言わせれば、「無意味なアジェンダ・セッティング」を行っている
雑誌である。
例えば、先日「某関西の私立進学校から、日本の大学ではなく直接海外の大学へ
進む動きがある」という特集があった。
しかし、そういう動きなどは、ずっと前からあるにはあるのである。
だから、もし報じるならば、そういう動きが「統計的に増えている」とか、データで
以って報じなければならない。
しかし、「AERA」はそういうデータ主義は取らない。

「東京都内に住む30代のOL、真知子さん(仮名)は、今年もタイを旅行する・・・」と
いうように「さも見てきた」ように描写して、それが「世の中で一般的なこと」で
あるように装っているのである。
で、適当に「専門家」の意見を1つ2つ横に並べて、記事の一丁上がり、である。
    
そういう風にインスタントに出来た仮説、「進学校生は日本からアメリカへ逃げている」
「OLはタイにはまっている」に、どんな意味があろうか。
それこそ、無意味なアジェンダ・セッティング(=論点設定)である。

  しかし、あじあ号様曰く、「男性誌は統計等で説得力をもたせないと簡単に論破されるが、
  女性誌は小難しい統計よりも、「さもそこにあるような」ストーリーが気に入られる」
  とのことである。
  そうか、「AERA」は女性誌だったのか。

                                                                                                                                                              • -

AERAは本当にジャーナル紙か?  投稿者: スルッとKANTO  投稿日: 3月19日(土)18時09分22秒

以前もAERAについては、的外れなアジェンダセッティングをしていると
批判したことがあったが、
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/m/34.htm
今日のAERAはもっとひどい。

堀江社長について、賛成か反対かを、いろんな人に聞くという記事だが、
アキバ系の人に聞いてみたら賛成だった」
ニート系の人に聞いてみたら賛成だった」
「セレブ系の人に聞いてみたら反対だった」
という記事である。

統計学的に「耐えうる」記事にするのであれば、
せめて母数が100件以上のアンケートを採集して
記事にすべきだが、記事を読む限り、そのような統計を
採取したものではないらしい。

「都内高級住宅地を散歩しているセレブ系の女性に聞いてみると・・・」
をいをい、これがクオリティーペーパーを自認する会社の記事かい?

第一、たとえ統計を取るとしても、どうやって「アキバ系」「ニート系」
「セレブ系」を定義するのか?
統計を取る前に「あなたはアキバ系ですか?」というアンケートを取らなければ
いけないが、「あなたはアキバ系ですか?」などという人を食ったような
質問に、誰が正直に答えるものか?

なので、行うなら、せいぜい
「20代サラリーマン男性100人の意見」
「50代会社役員100人の意見」
「30代専業主婦100人の意見」
で統計を取る程度である。

それを「アキバ系」などという主観の入った言葉で定義付けしようとすること自体、
記者が主観に凝り固まっているということである。

この程度の思い込み記事なら、その辺のブログでも100以上転がっている。
こんなのに360円払う価値があるのか?

                                                                                                                                                              • -

100人に聞きました:AERA  投稿者: あじあ号  投稿日: 3月19日(土)22時19分55秒

インターネット世論調査については、無作為抽出と大きくずれる危険性があることが
指摘され、朝日新聞本紙のHPでは、インターネット世論調査を掲示するときは、その
旨の注意書きを付して良心的だなあと感心していましたが、最近は見かけません。
どうもAERA朝日新聞では、書ける記事のレベルというか精度に差を設けているようです。毎日新聞記者からも本紙とサンデー毎日では載せる記事の精度に差を設けている
(つまり確実性正確性で本紙に載せられない記事が、サンデー毎日なら載ることもあ
る。)と教えてもらいました。同様のことがあるのではないでしょうか。
ちなみに、AERAの北朝鮮記事は酷い。「朝鮮総連に近い人によると、金日成は、
・・・と考えているようだ。」とか、信憑性が極めて低い話を載せまくってましたので。
そういえば、豚と鳥がBSEに感染するという記事がAERAに載りましたが、BSE
の全頭検査を批判する記事を最近朝日本紙に論説委員が書いてました。
役所が同じことをやれば、責任問題になりますが、矛盾することを平気でするのだなあ
と思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050316-00000313-yom-soci

                                                                                                                                                              • -

精度云々というより  投稿者: スルッとKANTO  投稿日: 3月19日(土)23時16分42秒

あじあ号様、お元気ですか?

AERAは、もはや精度云々のレベルにすら達していません。
はっきりいって、AERAの思い込み記事が商品になるのなら、
小生の「鉄コの部屋」の方がより「商品」になります。