ネット・パソコンブレーク91・科学者は研究過程をリアルタイムでウ

ネット・パソコンブレーク91・科学者は研究過程をリアルタイムでウェブに載せよ?

(なんでも掲示板 06年09月 投稿済)

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科学者は研究の過程をリアルタイムで「研究日誌」としてウェブに載せよ!? 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 9月22日(金)07時51分5秒


http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50635462.html
が面白い。

Googleの成功は、査読というプロセスが実は不要なのではないかと
>いうことを示唆している。NatureやScienceがなくても、もっとも
>ふさわしい論文を拾い上げることはすでに可能なのではないか。

>研究者は、論文を発表する代わりに研究ノートをblogなどに書いて、
>あとは検索エンジンに任せた方がいいのではないか。

>少なくとも、先取権問題は、タイムスタンプがある以上根本的に解決するし、
>論文の「デバッグ」もさらに高速化されるだろう。

>それでは研究者たちの食い扶持はどう確保するのだ、という問題もありうる。
>すでに出版界で起こっているプロ受難が、科学の世界でも起こりうる。
>しかし基本に立ち返って考えれば、本来科学というのは万人に平等なはずなのであって、
>「科学者」の特権ではないのだ。

つまり、科学者は「学会」の場(オフラインの世界)まで自分の研究を伏せるのではなくて、
リアルタイムで研究過程を公開し、他の学者による「リアルタイムのツッコミ」に
期待した方がより科学は進むのではないか、という話。

例えば、東京大学の●●教授の研究室が、リアルタイムでガン新薬のラットへの臨床研究の
数値をブログ公開する。
その内容について京都大学の△▲助手がツッコミを入れ、それに北海道大学の※※助教授が
反論する・・・

学術研究の進行形の現場にこそ、Web2.0は必要なのではないか?

もっとも、企業内研究の場合、研究成果を独占したいでしょうから、ウェブで過程公開は
しないでしょうが。
独立行政法人になったとはいえ、公的な研究機関による研究の場合は、その過程を
リアルタイムで公開すべきではないのか?

一般人によるスパムコメントを防ぐ為、コメントが可能なのは研究者に限定します。
ただ、トラックバックは自由とします。

・・・のアイデア、現役研究者のまる様、いかがです?



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れ:科学者は研究の過程をリアルタイムで「研究日誌」 投稿者:まる 投稿日: 9月22日(金)11時44分40秒


このようなことは1990年ごろに登場したNetNews(という名前だったと思う)で
やってましたよ。

専門分野別に掲示板があって、
「××@東京大学理学部です。新物質の○○係数が○○値を越したのですが、
解釈に困っています。アドバイスください。」とやると、
「△△@化技研です。オーミック特性は調べましたか?熱電変換効果による
起電力の影響もあるので、正負逆転させて値が同じことを確認してください」
などなど

ですので、Web2.0はなんら新しくないと思われるのですが、いかがでしょう。



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補足 投稿者:まる 投稿日: 9月22日(金)12時18分35秒


学術雑誌に研究成果を投稿した場合、論文が掲載された雑誌がpublishされるまで、
最短でも半年程度かかっていました。平均で一年弱。

これは海外へ論文を紙媒体で郵送→編集者がさらに査読員に郵送
→査読員が審査結果を編集者へ郵送→編集者が著者に査読結果を郵送
という審査プロセスを何度も繰り返していたからです。

最近は、Webを経由して投稿、査読員はWebからダウンロードして審査、
審査結果もWebで通知されるというプロセスに変わってきていて、
だいぶ早くなりました。




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NetNews 投稿者:なかだ 投稿日: 9月22日(金)15時20分27秒


じつは私も管理人氏の投稿を見たときに、まるさん同様NetNewsのことを思ったのです。
今でもNetNewsはあるにはあります(Googleあたりから見られますし、メイラーでもNNTPを通常サポートしている)が、見る影もありません。
日本語でNetNewsの記事が流通しだしたのはおそらく1988年ごろからですが、これこそが最初期の正真正銘のインターネットです。
当時はネットに接続し閲覧投稿できるのが、大学の理工系研究室と一部企業の研究部門にほとんど限られていたので、必然的に研究者ネットワークであったわけです。
そこでは実名、実所属で専門的議論が日夜なされていました。
そしてそのような議論は専門分野だけでなく、一部趣味の分野でも同様。
私は当時からのネット利用者なわけですが、まさに新しいメディアを獲得したという感慨があったものでした。
そしてそれは議論ばかりではなく、たとえば自作のシミュレーションプログラムを投稿してバグを指摘してもらうといった単なるテキスト交換を超えたメディアの使い方もされていました。




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NetNewsは確かに初期のネットのようですね。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 9月22日(金)20時12分43秒


一般人の乱入によって、先端科学者の居場所がなくなった、と
いうことなんでしょうね。

あじあ号様お気に入りのニフティ会議室も似たような感じ
だったのでしょうか。

ということで、現代ではNetNewsに該当するような、
専門家の溜まり場というのはどこになるのでしょうね?

あるいはSNSになるのでしょうか?

まる様はブログをお持ちですが、そのブログの中に研究の詳細を
現在進行形でアップしたら、同業者がツッコミ入れるでしょうか?