教育ブレーク(10)勉強が必要な教師・不要な教師

教育ブレーク(10)勉強が必要な教師・不要な教師
(なんでも掲示板 01年2月 投稿済)

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中学にもなると、教科毎に教師が分かれますが、この中でも「毎年教えることが変わって、
勉強する必要がある科目」と「勉強する必要がない科目」に分かれると思います。

例えば、数学なんていうのは、1980年代でも2000年代でも2020年代でも、
教える内容にそう変わりばえはしない。
せいぜい学習指導要領が変わって、高校1年で微分を教えたり、教えなかったり、が
変わる程度。

英語も、時代により単語や文法が変わる訳でもない。せいぜい、最新の洋画を授業に
採り入れて、リスニングの教材にする程度。
国語も、源氏物語の内容や漢字の書き順が時代により変わることはない。
せいぜい、1980年代の「なんとなくクリスタル」や「ノルウェーの森」が
現代文の入試に出題される程度です。

つまり、これら3教科の教師は、勉強をしなくて済む。
勿論、最近の受験の出題傾向とか、学習指導要領の推移とかは勉強する必要は
あるのでしょうが、根本的に教える内容自体は変化しない。

これに引き換え理科・社会系の教師は悲惨です。
1)生物
40年前の高校の生物の教科書には、「DNAの構造」なんてものは無かったそうです。
今では、中学生でも常識でしょ?
2)地学
40年前、「大陸移動説」なんてのは「トンデモ学説」として、マトモに相手にされて
いませんでした。
今では、地震・火山等を合理的に説明する説として、小学生でも知っています。
3)歴史
当たり前ですが、現代史は刻々と蓄積されていますから、その習得が必要です。
それに加えて、「古代の遺跡発掘!古代史の常識が覆った!」とか、「遺跡は捏造だった(爆)」
とかで、古代史といえども、教科書が塗り変わります。
4)地理
小生の高校時代、「ワルシャワ条約機構」「コルホーズ・ソホーズ」「ユーゴスラビア連邦
構成する6つの共和国」なんて暗記してましたが、現在なんの役にも立ちません(爆)
日本地理でも、「4大工業地帯」とか言って「京浜・阪神・中京・北九州」とか暗記
してましたが、今では北九州より北関東の方がはるかに工業出荷額は多いはずです。
5)政経
以前、独禁法の禁じる「カルテル」「トラスト」「コンツェルン」なんて習ってましたが、
持ち株会社も解禁された今、もうなんでもありです(爆)

・・・つまり、理科・社会系の教師は、常に勉強しないと「教える内容が変わってしまう」という
エピソードです。

小生、因みにこの「理科・社会」が好きなんです、今でも(爆)
あと数学は好きですが、英語・国語は大嫌いでしたね。