宗教・非科学ブレーク(30)神道は「お見合い宗教」として復権せよ

宗教・非科学ブレーク(30)神道は「お見合い宗教」として復権せよ

(なんでも掲示板 09年04月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

神道は「お見合い宗教」として復権せよ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 4月13日(月)21時51分56秒


以前康夫チャンが阪神大震災の時に、
「なぜ神社はボランティアしないのか?」と尋ねたことがあったらしい。

その際の神社本庁の回答は
神道では、ボランティア・チャリティーの類の「施し」は「不浄」である、とされ
 否定されている」という回答だったらしい。

言われてみれば、神社がボランティアやチャリティーを行ったなんて話は
「聞いたことがない」。

神道が日本国内に留まり、かつ外国人にあまり理解されないのは、
「互助の精神の欠如」にある、と個人的には思っているのだが、先日の日経で
「神社ができる社会貢献」というネタがあった。

都内(確か墨田区江東区かの、城東地区)の神社が、独身男女を対象とした
「お見合いパーティー」を開催したとのこと。

参加者は「結婚斡旋業者より安い」「宗教法人という公的存在が主宰しているので
安心」という声があがっていたらしい。

本来宗教は、個人や社会が抱える煩悩や悩みを解決する存在であるべきである。
日本では多くの場合、死亡したときに仏教式葬式を執り行うのは
「死後の世界の悩みを仏教が解決する」と一般に考えられているからだろう。
だから「葬式仏教」と揶揄されたりするのだが、それは兎も角
仏教が人生の終末においてそれなりに社会貢献しているのだろう。

キリスト教は、これは日本では結婚式の時に「利用」されている。
まあその意味においてキリスト教は社会貢献している。

でふと見渡したら、神道の立ち居地が「なくなっている」。
戦前の国家神道は兎も角、戦後も農業社会では「豊作を祈る」という
立ち居地があったのに、都市化・伝統の希薄化で、社会の中の神道
存在が著しく希薄になった。

しかし、この「神社発のお見合い活動」が今後積極化していくとなれば、
神道が日本の「晩婚化・少子化」を防ぐ社会貢献を果たすことになる。

確かにこの種の「お見合い事業」を、仏教がするのには違和感がある。
日本では仏教は「葬式仏教」であり、つまり「暗い宗教」であり、
結婚のような明るいハナシとはベクトルが逆である。

一方、「結婚式宗教」であるハズのキリスト教がこのお見合い事業に
乗り出すのか、というと、それもチトずれている。
キリスト教の本場、欧米では個人主義が徹底していて、
「男女は自分で相手を見つけて当り前、お見合いなど論外」という風潮がある。
その影響を微妙に引きずっている日本のキリスト教教会が、お見合い事業に参画するとは思えない。

自治体でこの手の事業に乗り出すところもあるが、人間の心理に触れるようなナイーブな
ハナシを、行政がするのは、結構違和感がある。
民間の結婚斡旋会社が興隆するのは結構だが、下手すれば「出会い系」と誤解されたり、
金銭トラブルがあったり、で、これに100%依存するのもどうかな、と思う。

逆に神道の立場でいうと、基本的に神道の底流には
「子孫繁栄」「産めよ増やせよ」的発想が他宗教より濃いと思う。
しかも、仏教やキリスト教がインターナショナルな宗教であるのに対して、
神道はドメスティック宗教であり、日本の人口減の影響をモロに受ける。
神社本庁は今の日本の少子化に相当危機感を抱いているだろう。

なので、結婚相手を求めたい男女の利害をうまく「吸い上げれば」、
神道が「お見合い宗教」として復活するのは、小生はアリだと思う。


                                                                                                                                                              • -