海南島旅行記 1日目

下の子が2歳にならないうちに、年末年始に海外旅行に行こうか、という話が出た。
(国際便は2歳未満が無料)


自分はどちらかと言えば南の島とかには興味がなく、
都市なり大自然なりがある中規模サイズ以上の国・大陸に行きたい方なんだが、
「子連れの海外旅行」の本やブログには、どれを見ても
「子連れの海外旅行は、南の島が鉄則!!!!!」と
しつこいくらいに書いてある。


なので、あまり気乗りしないまま、情報収集していたら、日経夕刊の広告欄に
「HIS 海南島 10万円!!」のような表記があった。
当方、地理系掲示板の管理人だから、勿論海南島の存在は認識しているが、
「南の島的なリゾート開発をしている」という認識はなかった。


で、念のためにハワイやグアムも確認してみたが、
・ハワイ=20万円以上はする
・グアム=安いのは15万円程度からあるが、出発到着が深夜&未明だったり、
 ホテル未定だったり、で、条件の悪いツアー
なので、10万円は「格安」である。


よく読むと、「HISのチャーター便」とあり、
どうも日頃は直行便がないエリアのようである。
当方の思考パターンは
「直行便のないエリアにチャーター便が飛ぶのなら、またとない機会なので、
 この機会を逃してなるものか」というスケベ根性が働く。


また、曲がりなりにも中国なので、「何もない南の島」よりは何かと「面白い」だろうし、
料理もおいしいだろう。
(偏見だが、グアム・ハワイは「大した料理がなく、大した料理がないから
 BBQ(バーベキュー)とかでごまかしている」と思い込んでいる)
さらに言えば、上の子に「海外」を体験させ、いい意味でカルチャーショックを
与えた方がいいと思うのだが、ハワイ・グアムじゃカルチャーショックにならない。
「中国」なら、カルチャーショックには十分である。


ということで、妻を「だまくらかして」、HISの窓口に向かった。
HISで「実は先日海南島に行ってきたばかりですよ〜」という窓口嬢の説明を
妻が聞いているうちに、「すっかりその気になって」、結局申し込んだ。
(ただ、10万円のプランは売り切れで、13万円のプランになった。それでも安い)


ただ、いろいろ調べたが、「情報がない島」なので、子連れ特有の必要情報が
なかなか得られない。
「紙おむつは現地で買えるか?要持参か?」
「ベビーカーはホテルで貸してくれるのか?要持参か?
 機内持ち込みできるか?」
「天気予報はどうか?調べてみるとあまり良くないようだが・・・」
「そもそも泳げるのか?服装はどうすればいいの?」
「日焼け止めとか、虫除けスプレーはいるの?」
「ホテルでは日本語通じるの?
 街では日本語がダメでも英語は通じるの?」
「両替はどれだけすればいい?」
「クレジットカードは使えるの?」
「日本の携帯をそのまま持ち込みたいが、どうすればいいの?」
「トイレットペーパーの質が良くない、とあるが、
 持って言った方がいいの?」
等々、よくわからないので、結局
・紙おむつ持参
・ベビーカー持参
・傘雨合羽持参
・水着と浮き輪持参
・日焼け止め・虫除け持参
・「ニンテンドーDS中国語翻訳ソフト」と図書館の中国語入門本数冊持参
・3万円分の人民元持参
AUで携帯手続き
・トイレットペーパー持参
というフル装備で臨んだ。(重い・・・)


あと、
「コートはどうすればいいの?成田に預けるの?」
とか
「レンタカーで成田乗り捨てにした方がラクじゃないか?」
とか
「子供の暇つぶしのDVDは、航空機内で見ていいの?」
なんてのもあったが、
「コートもそのまま持参」
「結局京成一般特急利用」
「DVD持参」
しました。


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12月30日、晴れ。
朝早くに家を出て、京成の一般特急で成田空港第一ターミナルへ。
今回は「深セン航空」のチャーター機で、第一ターミナル使用。
集合時間11時に対し、9時頃に到着という「気の早さ」だが、
これはHISから「早くカウンターに行けば、いい座席が取れますよ」と
言われたから。
しかし、カウンターに行けば、「11時にならないと空きません、また出直して下さい」と
言われてしまった・・・


仕方ないので、この旅行のために作った某社ゴールドカードを生かして
ラウンジに行きコーヒーを飲み、更に不二家レストランで飛行機を見ながらの
「遅い朝食」となった。
さて、11時にHISカウンターに行ってみれば「長蛇の列」で、
結局手続きできたのは12時ごろ。
どうやらチャーター機はこの日に2便前後して飛ぶらしく、その両方の客が
手続きに来ていたようだ。
しかも、座席は「早く並んでも遅く並んでも関係ない・・・既に指定されていた」
という状況だった。
何のために9時に来たのやら。


そして、「12時50分までに搭乗口に」と案内されたが、
深セン航空のカウンターも長蛇の列。
急いでトランクを預け、ベビーカーの搭乗口までの持参を認めさせ、
出国手続きを終え、本来立ち寄るハズだったキッズコーナーもパスし、
慌てて搭乗口に着いたのが12時50分。
HISの段取りが、あまりよろしくない気がする。


で、深セン航空は、ボーディングブリッジじゃなくバス搭乗のようである。
自分はボーディングブリッジが当たり前になっているが、
「物心ついてから初めて飛行機に乗る」上の子は、
「飛行機は一旦バスに乗ってから乗るもの」と思い込んだようである。
機種はB737、まあ妥当ですね。


13時半ごろにドアが閉まり、やや遅れて離陸。
搭乗率は95%程度?一部に空席がありました。
機内のスチュワーデス(最近ではCAと言うのか?)に日本語で話しても通じず、
カタコトの英語での会話。
水が出てきたので、赤ん坊に飲ませようと思い、
「ストロー下さい」と言っても、うまく伝わらない。
・・・すまん、ストローって、和製英語だったのか?
ようやく身振り手振りで伝えたところ、「ストローはない」ということだった。
因みに2歳未満と思しき赤ちゃんが(ウチ以外に)もう1人いたなあ。


機内食はライスとヌードルが選べて、中国風の辛い味付け。
これは子供には辛かったかな?
パンとお菓子を食っておりました。
機内のテレビは、当初HISの宣伝ビデオを流していましたが、
その後映画「ブタがいた教室」をやっていました・・・
(日本語音声、中国字幕付)
結局ブタは食べられてしまったのか?


機内からは、まずは都内高層ビルが見え、山梨県が見え、その後雲海となりました。
ただ、しばらく飛んだあと、雲海の切れ目から地上の風景が見えました。
地理系掲示板管理人としては、瞬時に場所を特定しなければいけません・・・
「これは関門海峡だな!」


6時間ほど飛んで、現地時間の19時ごろ、三亜鳳凰国際空港着。
途中、シートベルトサインがあまり出なかったと思う。
日本のフライトだともっと出ていたと思う。
三亜もボーディングブリッジじゃなく、バスでした。
空気が生暖かい。
子供は「この国は風が違う」という言葉を使っていました。


HISの現地係員を見つけ、宿泊先ハワードジョンソンまで大型バス。
といっても、10分ほどでホテルに着きます。
因みにここでも子供は「信号が少ない(というか、ない)」と言っておりました。
子供の着眼点は大人とは違う。
今回、HISは複数のホテルに客を送り込んだのですが、
ハワードジョンソン組が「最大派閥」で、バス3台程度いました。
で、ガイド氏が「私の顔を覚えてください〜帰国の際、私が案内しますから〜」と
言っていたが、結局帰国の日にあなたは居なかったようですが。


今回、HISは日本各地(東京仙台名古屋広島福岡鹿児島)から9便のチャーター機
29日・30日に飛ばして、数百名を送客しているのだが、結構あちこちで不手際が目立った気がする。
HISだけじゃガイドが足らなくて、他社から相当応援を貰っていたようだ。
・・・いけないいけない、「グアムハワイに比べると激安」だったんだ、文句を言うのはやめよう。


このハワードジョンソンは、日本未進出なのであまり知られていないが、アメリカ系ホテル。
2008年に出来たばかりで「満1年」の垂れ幕があった。
どうりで日本での情報が不足(皆無に近い)しているわけです。
客室数は1,000室超で三亜最大、東棟と西棟に分かれ、我々は東棟だったのですが、
東棟には吹抜けがありました。



ホテル内では、BGMとして、何故か「となりのトトロ」が流れていた。


で客室に到着。どうも食洗機のような機械がある。
バスルームの洗面ボウルだが、アメリカンスタンダード社製(あまり日本にはなじみがない)で、
このタイプは「子供だと洗顔しにくいタイプ」である。
(説明しずらいので、これは写真をご覧下さい)
因みに、ホテル内公衆トイレの小便器は「大人用」しかないので、
子供には「小便しづらい」(高さが届かない)。
日本の気のきいたホテルだったら、子供用の小便器を用意するところですが、
そういう点の「細やかさ」はまだまだのようです。


そうそう、公衆トイレといえば、
「中国のトイレットペーパーは、そのままトイレに流してはダメで、
 トイレ脇のゴミ箱に捨てるべし」とガイド本に書いてあります。
理由が「紙の質が悪いから」なのか、「下水の質が悪いから」なのか、
判別しませんが、自分は結局「気にせずに」トイレに流してしまった・・
見たところホテル備え付けのトイレットペーパーの質は良さそうでした。


トイレの話題が続いて恐縮ですが、一部公衆トイレでは
「個室に紙がなくて、入り口にまとめて紙がある」場合があるようなので、要注意です。
女子トイレでそのようなケースがあった、と妻が申しておりました。


下ネタ続きで恐縮ですが、以前見たテレビで、
「中国の赤ちゃんはオムツをせず、お尻に穴を開けたズボンを履かされ、垂れ流している」
と聞いたことがあったので、「期待して」見てみたのですが、5日間でそのような赤ちゃんは
目撃できなかったなあ。

客室のテレビは殆どが中国語放送で、その他英語、韓国語、ロシア語放送も。
唯一日本語放送はNHK衛星放送。日頃NHKを見ない妻も、こういうシチュエーションでは
NHKを見ざるを得ない。
中国語TVだが、「CCTV、中国中央テレビ」が多い。
何チャンネル持っているのだろう?
CCTVもCMは流しており、
「中国では毎年●平方キロの耕地が砂漠化しており、
 ●平方キロの湖沼が汚染されている・・・」というどぎついCMがあった。
中国版の公共広告機構的なCMで、「環境を大切にしましょう」的な締めくくりをしていた。 



「晩御飯どうする?」ということになったが、上の子が「熟睡」したので、
ルームサービスを頼むことに。
「日本語で頼めるの?英語?」と言っていましたが、
「HISツアーデスクが臨時でやっているので、そこで日本語で頼んじゃえ」となりました。
・・・結局、1時間ほどしてルームサービスが来ました。
値段は日本のホテルのルームサービスより少し安い程度かな?
食べきれない分は、翌日に子供分として取っておくことにし、
「念のために持参した」タッパーがここで活躍しました。


この「ルームサービス」&「タッパー」の組み合わせは、実は子連れ旅行に取っては
おいしいアイデアかもしれない。
子供は大人より食べる量は少ないですが、全てのレストランに「子供用メニューがある訳じゃない」ですし、
そもそもあったとしても「頼めるだけの語学力がない」ですし、そもそも「疲れたから寝る」という
ケースは多いし。
一方、ホテルは「朝バイキング」なので、朝たらふく食べると、昼は「そんなに食べれない」です。
それこそ大人なら「朝食いだめして、昼は食べない」のですが、子供はそういうワケにいかない。
となると、「前日のルームサービスの残りを食べさせる」程度で、丁度なんですね。


ということで1日目はおしまい。


※この旅行記の写真は
http://album.pentax.jp/145264508/albums/79466/
に記載していますが、2010年10月でペンタックスフォトアルバムが
サービス停止になるので、1日目の写真を魚拓しました。
魚拓なので読込に時間かかりますが、ご容赦を。

http://megalodon.jp/2010-0818-2016-53/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479498/
http://megalodon.jp/2010-0818-2017-30/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479544/
http://megalodon.jp/2010-0818-2018-03/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479539/
http://megalodon.jp/2010-0818-2021-02/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479548/
http://megalodon.jp/2010-0818-2021-59/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479449/
http://megalodon.jp/2010-0818-2022-32/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479549/
http://megalodon.jp/2010-0818-2023-06/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/photos/1479550/

これはフォトアルバムのトップページ写真
http://megalodon.jp/2010-0818-2013-35/album.pentax.jp/145264508/albums/79466/