【首都高は観光資源だ】

3月12日
三井不動産的には、首都高の高架は「都市美観を損ねるから、五輪までに撤去すべきもの」「日本の恥」らしい。
先日モータージャーナリストの清水草一氏と「高速ジャンクションオタク」なマンガ家江川達也氏が対談してた本を読んだが、江川氏は名古屋出身。一般道が充実してた名古屋は、逆に都市高速の出現は遅れに遅れ、江川氏在住時には都市高速は出来なかった。
上京した江川氏は首都高の「近未来性」に衝撃を受け、グルグル乗り回したという。東京圏以外の人間に取って、あの首都高の悪名高い「カーブの連続」「ビルを縫って走行する悪路」は、逆に「近未来性」「SF性」の象徴にすらなる。
実際、首都高を紹介した動画の、海外からの評価は非常に高い。三井的観点では「都市美観の敵」だが、地方・海外的視点では、むしろ「観光資源」。⇒なぜ、折角の「観光資源を生かす」という発想が出てこない?首都高をグルグル走行する外人・おのぼりさん向け「はとバス」があってもいいのに。
つまり、首都圏3,500万人の人口そしてインフラそのものが「世界唯一の観光資源」という発想が、決定的に欠けている。通勤ラッシュですら観光資源だ。