ビジネス・経済ブレーク72・ボケ老人の「死産」を有効活用せよ

ビジネス・経済ブレーク72・ボケ老人の「死産」を有効活用せよ
(なんでも掲示板 06年03月 投稿済)

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以前の手帳から 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月24日(金)08時25分31秒


【ボケ老人の死産】
ちょっと問題のあるタイトルだが。

明確な痴呆症でなくても、判断能力が弱っている老人は結構いる。
しかし、そういう老人でも、結構数千万円〜数億の金融資産を
持っているケースがある。

介護で資金が必要、といっても、そんなにいる訳じゃない。
結局死亡後、その大半は法定相続人の手に渡る訳である。

しかし、法定相続人の手に渡るまでの数年間〜十数年間、その金融資産は
普通預金や現金等の「あまり生かされない資産」になっているケースが多い。
つまり資産じゃなく「死産」である。

この死産を判断能力のある人間に託して投資させれば、
成長産業に投資してさらにGDPが成長したり、新興国がさらに発展したり、と
経済全体が好循環になる。
(まあ、なかにはスッて失敗するケースもあるが)

成年後見人が指定されているような「行くところまで行ってしまった」
ケースの場合、成年後見人の判断である程度資産有効活用ができる。
しかし、「行くところまで行ってしまう」ケースはごく一部である。

「ちょっと判断能力が弱った・・・」という程度の老人なら、1千万人は
いるだろう。
かれらの「死産」が平均1千万円として、死産総額=100兆円

これを活用して1%収益が上がったとしても
(投資が失敗する場合があるから、それも加味して平均1%とした)、
死産によって1兆円/年だけGDPが嵩上げされることになる。

なんとかして、死産を有効活用する政策が取れないものか?
老後の生活権を保証する代わりに、残りの資産を全額信託するとか。



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いろいろ 投稿者:まる 投稿日: 3月24日(金)08時40分23秒


金融資産とあるので銀行預金などに言及したものと思われますが、
銀行に預けられているカネは、銀行が資産運用しているのでは
ないのですか。タンス預金なら別ですが、死にガネではないでしょう。




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要求払い性預金である 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月24日(金)11時38分26秒


普通預金の場合、銀行の運用には限界があるのではないでしょうか?



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メガバンクの貸し出しの大半は 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月24日(金)12時50分27秒


優良企業(格付けAAA〜Aクラス)向けの
長期プライムレート貸し出しでしょう。
堅いが、貸出金利は1%台程度で、期待できない。

これをBBB〜BB程度にまで拡げると、
貸し倒れリスクを補正しても、
2%程度の収益性があがるものと思われます。

あと、電力株とかでも2%は堅いでしょう。
原発事故起こさなければの話ですが。



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Re: 以前の手帳から 投稿者:くろだ 投稿日: 3月25日(土)02時26分24秒


> なんとかして、死産を有効活用する政策が取れないものか?
> 老後の生活権を保証する代わりに、残りの資産を全額信託するとか。

要するに、「死産」を将来的に手にする者がそれを担保に
借金できればいいわけですよね。

そういうわけで、日本国は国債を700兆円ほど発行したわけですが、
まだ追加します?



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いろいろ 投稿者:時を娶ろ 投稿日: 3月25日(土)16時16分46秒
   編集済


> 老後の生活権を保証する代わりに、残りの資産を全額信託するとか。

リバース・モーゲージは導入例も見られるが、長短ある。
http://www.reversemortgage.jp/
バリエーションもいろいろあり、例えば武蔵野市福祉公社だと次のとおり。
http://www.fukushikosha.jp/fukushikosha/fukushishikin.html




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れ:ボケ老人の死産 投稿者:あじあ号 投稿日: 3月25日(土)15時59分29秒


郵貯普通預金(せいぜい定期預金)しかしていない私も、ぼけ老人と同レベルだなあ。



                                                                                                                                                              • -

現状、死産は国のものではないのですが。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月26日(日)13時26分20秒



>「死産」を将来的に手にする者がそれを担保に
>借金できればいいわけですよね。

現状の相続法では、兄弟甥姪が存命なら国庫帰属はしないのですが。
なので、国が「死産」を手に入れるケースはかなり稀です。

私見では、兄弟甥姪を法定相続人から外し、直系卑属・尊属・配偶者不在の
場合は全て国庫帰属させるべきだとは思いますが。

相続人が兄弟しかいない、というケースが最近増えていますが、
この場合相続手続きが恐ろしく時間がかかる。

兄弟で相争うから、ということもあるが、
そもそもそういうケースでは兄弟自体が高齢なので、
「もう認知症で判断能力がない」
「入院して余命いくばくもない」
挙句の果てに
「探し出したら兄弟も死んでいた」
というケースが後をたたない。

相続手続きの間、金融資産はもちろん、不動産資産も「塩漬け」状態になる。
法定相続人に兄弟を加えることによる「手続遅滞による資産の塩漬け」は、
結構日本のGDPを(0.1%程度は)押し下げていると思う。



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Re: 現状、死産は国のものではないのですが。 投稿者:くろだ 投稿日: 3月27日(月)21時06分54秒


> 現状の相続法では、兄弟甥姪が存命なら国庫帰属はしないのですが。
> なので、国が「死産」を手に入れるケースはかなり稀です。

いやあの、相続税



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因みに 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月28日(火)07時50分45秒


相続税支払が必要になる相続は、全体の5%程度だそうです。
そのうちの3分の1(つまり全体の2%弱)について税務署は税務調査に入ります。
税務調査に入った場合、その中の9割に何らかの申告漏れがあって追徴しているらしい。

それはともかくとして、相続税に変化する死産は一部であり、
多くは
・配偶者が相続する
・子供が相続する
・スッタモンダで兄弟が相続する
・兄弟が認知症で、なのに成年後見人指定もなく、
 塩漬けになっている
などです。

意外と「塩漬け」は多いのです。
遺産が相続税対象にならない金額(全体の95%を占める)の場合、
「いつまでに相続手続きを完了させなければならない」というきまりはないのです。
相続税対象になれば、死亡後10ヶ月以内にしないと延滞税が追徴されるので、
 しゃかりきになって手続きする)

配偶者や子供の場合、「お父ちゃんの遺産は受け取れて当然」という感覚なので
さっさと名義変更手続をしてしまいますが、兄弟の場合、
「なんか「はした金」が転がり込みそうだけど、手続き面倒だから、後回し」
なんて言っているうちに、本人が認知症になる。

それで困るのは、死産を活用したい側です。
例えば市街地再開発とかで、借地権とかの権利が法定相続兄弟が持っていたりすると、
「何でもいいから早く手続きしてくれ」と言いたくなります。