医療ブレーク38・獲得形質は遺伝するか?

医療ブレーク38・獲得形質は遺伝するか?
(なんでも掲示板 06年11月 投稿済)

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現代生物学 投稿者:まる 投稿日:11月27日(月)14時44分10秒


レスどうもです。

私は最近、息子が生まれたのですが、現代生物学で説明できないような仮説を
見出しました。(冗談半分です)

私は、足の薬指が第二関節くらいから大きく内側に湾曲してしまっているのだが、
これは合わない靴を履き続けたせいだと思っていた。私が生まれたときは
まっすぐだったが、後天的に曲がってしまったと。

で、息子(まだ一ヶ月)の足の指を見てみると、靴など履いたことがないのに、
薬指が第二関節から内側に湾曲してしまっていた。

他にも同じことが気になる点があるのですが、
「親が後天的に獲得した形質が息子に遺伝する」なんてことがあるのでしょうか?
親の足の薬指が曲がると、親のDNAにそれが反映されて、息子に遺伝するなど。

それとも、私の足の薬指は生まれたときから歪んでいたのか??



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後天性遺伝 投稿者:くろだ 投稿日:11月27日(月)21時59分47秒


仙台伊達藩の当主が代々隻眼だったって話は聞きませんが...



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そもそも 投稿者:なかだ 投稿日:11月27日(月)22時25分1秒
   編集済


そもそも、生物の進化というものは、ある個体が後天的に環境に適応したことが地代に少しずつ受け継がれていってなされるものなのでは?
先天的なものしか遺伝子に受け継がれないとすると、生物の環境適応というもの自体が否定されてしまうのではないでしょうか。
わかりやすい例で言うと、鍾乳洞の中でずっと暮らしてきたために目が退化した魚とか。

それとも根本的に私は勘違いをしているのかな。



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ソ連と遺伝学 投稿者:cornucopia 投稿日:11月27日(月)22時31分47秒


>「親が後天的に獲得した形質が息子に遺伝する」なんてことがあるのでしょうか?

「獲得形質の遺伝」ですか。懐かしいですね。

 Wikipedia の「ネオ・ラマルキズム(新ラマルク説)」に「獲得形質の遺伝を巡って」の項があります。

 書籍では、「サンバガエルの謎―獲得形質は遺伝するか」
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=9610
が、有名でした。

 書評のひとつ
http://www.biol.s.u-tokyo.ac.jp/users/sonoike/book-review.htm#sh-12

「獲得形質の遺伝」ですが、ルイセンコが知られています。ソ連社会主義との関係が深いです。
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/shinkaron-01.htm

 現在では「獲得形質の遺伝」は否定されています。



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れ:そもそも 投稿者:まる 投稿日:11月27日(月)22時36分2秒


>>生物の進化というものは、ある個体が後天的に環境に適応したことが地代に少しずつ受け>>継がれていってなされるものなのでは?

生物Iしか習得していない拙い私の生物学的知識によりますと、
たまたま突然変異が起こって(DNAが変化して)、その中で
たまたま環境に適応した種が生き残る、もしくは子孫をたくさん残す形で、
環境に適応した生物種が増えていくのだったと思います。

適応した生物種が増えていくのは突然変異がきっかけだったと。

足の指が変形したのは突然変異ではないし、DNAの変化でもないと
思われるのですが(現代生物学上)、DNAにフィードバックされる
ことがあるのでしょうか(笑)。

私の子どもの頃の足の指の写真を探してみます・・・。



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失礼 投稿者:なかだ 投稿日:11月28日(火)07時22分4秒


昨晩ねぼけていいかげんなことを書いてしまいましたね。
突然変異について、おっしゃるとおりです。
いや、出張先の香港で、しこたま酒を飲んで書いたものでして……



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ダーウィン進化論自体が「仮説」でしかないのですケドね。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月28日(火)08時26分33秒


まあ、最近のアメリカの「インテリジェント・デザイン説」もアレなんだが。

科学的に獲得形質を説明しようとすると、
1.環境により後天的に器官の一部(例:関節)が変質する。
2.変質した器官の細胞がDNA分裂する際に、その器官変質の情報を
  加味して分裂する。(つまり塩基の配列が変化する)
3.上記DNA情報が、全身の他細胞のDNA分裂に影響を及ぼす。
4.影響が生殖細胞に及ぶ
ということになります。

この仮説が成り立つと仮定した場合、成人してから生殖細胞が作製される男性(精子)の方が、
出生時に既に次世代生殖細胞を作製済みの女性(卵子)よりも獲得形質の影響を
受けやすいということになる。



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ムリヤリ「科学的説明」 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月28日(火)08時37分55秒


1.器官が後天的に変質する。
2.その器官において多数の細胞が分裂して誕生しているが、
  1000個に1個の割合で
  「分裂ミスにより変質した情報と合致したDNAを有する細胞」が発生する。
3.通常の器官の場合、このような分裂ミス細胞は「淘汰」されてしまうが、
  変質器官の場合、このような分裂ミス細胞の方が「環境に適応」しているので、
  この種の細胞が生き残ってしまう。
4.細胞分裂を繰り返すうちに、このような分裂ミス細胞が、
  「1000個に1個」⇒「1000個に2個」⇒
  「1000個に4個」⇒「1000個に8個」⇒・・・と増えていって、
  逆に分裂ミスDNAの方が「デファクトスタンダード」になる。




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科学的説明 投稿者:まる 投稿日:11月28日(火)11時28分5秒


獲得形質が遺伝するとしたならば、DNA以外にも遺伝情報を担っているものがあるの
かもしれません(笑)。

突然変異→自然淘汰という、自然選択説だけで、進化、退化を説明することに対して
疑問をはさんでいる研究者は少なくないようです。



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続報 獲得形質は遺伝するか 投稿者:まる 投稿日:12月10日(日)02時49分18秒


私の1歳くらいのときの写真がみつかりまして、足の薬指を調べた結果、
内側に湾曲していました。靴を履く前なので先天的なものということになり、
私の息子(足の薬指が湾曲している)に遺伝したのは、私が先天的にそういう
形質を持っていたためということが確認できました(笑)。

しかし、29.1億塩基対のDNA(およそ7.3ギガバイトの情報量。現在なら
ハードディスクに入りきる情報量)に、足の薬指を内側に向けるなんていう
情報まで書かれているというのも驚きです。