不動産よもやま話(46)衛星を使った違法増改築摘発システムを作れ

不動産よもやま話(46)衛星を使った違法増改築摘発システムを作れ
(なんでも掲示板 07年03月 投稿済)

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衛星を使った違法増改築摘発システムを作れ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月 4日(日)14時22分31秒


日立が衛星写真で建築物の変化を知るシステムを開発したそうな。

ぶっちゃけ、建築確認無届の違法建築が出現すると、それが
浮かび上がるようなシステムだとか。

現状では「建物が存在するか否か」の程度の確認しかできないのだろうが、
将来は、「建物がどの程度の大きさなのかどうか」というのも
判る程度に進化しないものだろうか?

容積率100%のエリアに、一旦は100%の建物を竣工させて検査済証を取り、
その後でこっそり違法増改築を行なって、出来上がり120%、なんてことは、
この業界ではザラにある。

そのような違法増改築の締め出しまでできるようにソフトが進化すれば面白い。
そのためには衛星から建物外壁まで、10センチ単位で計測できなければいけない。
といっても、衛星自身、近くの天体の影響で10センチ程度軌道がズレるのは
日常茶飯事だろう。

であれば、基準ポイントを設けて、そこからの距離で補正すればいいか?
例えば、三鷹市下連雀9丁目のA邸に違法増改築があった場合。

2006年3月の距離
基準点1・三鷹駅までの衛星からの距離=356Km3,576m17Cm
基準点2・三鷹市役所までの衛星からの距離=356Km3,582m50Cm
基準点3・国際基督教大学までの衛星からの距離=356Km3,597m82Cm
A邸外壁までの距離=356Km3,589m96Cm

だったのが、
2007年3月の計測で
基準点1・三鷹駅までの衛星からの距離=356Km3,577m17Cm
基準点2・三鷹市役所までの衛星からの距離=356Km3,583m50Cm
基準点3・国際基督教大学までの衛星からの距離=356Km3,598m82Cm
A邸外壁までの距離=356Km3,589m96Cm

だとすれば、
「他の三鷹市の基準点は、昨年比で1m増加した(=衛星が地球から1m遠ざかった)のに、
 A邸外壁までの距離は増加していない。
 A邸で違法増改築がなされた可能性が高い」と判断できるのである。

要は三角測量の応用である。