芸能ブレーク126・アーティストの旬

芸能ブレーク126・アーティストの旬

(なんでも掲示板 06年03月 投稿済)

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アーティストの旬 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月24日(金)15時52分45秒


アーティスト・ミュージシャンにも「旬」があると思う。

J-POPとかでは、20代前半の作品はまだまだだが、
これが20代後半〜30代前半になると、もっともメロディーラインも
歌詞も聞き応えのある作品になる。
「自分なりのスタイル」が確立する、ということだろう。

しかし、30代も半ばが過ぎると
「ああ惰性で作曲しているな」という感じが目についてくるのである。
40代以降にもなると、もう聴く気がしなくなる。

例えば小生の音楽遍歴では、
谷村有美
80年代のアルバム=まだ青い
90年代前半のアルバム=92年「docile」、
           94年「幸福の場所〜しあわせのありか〜」、
           95年「圧倒的に片想い」
           のアルバム辺りは一級品と言える
90年代後半のアルバム=本人も体調壊したりして、出来が悪い

沢田聖子
80年代前半のアルバム=青い。「イルカの妹」から抜け切れていない。
80年代後半のアルバム=86年のTooTooなどはロックの要素も取り入れて、
           音楽的に大進歩。
           →小生がもっとも評価するアルバム、89年の
            「スーベニール」になる。
90年代のアルバム=「海からの贈り物」は良かったが、他は・・

その他、楠瀬誠志朗は90年代前半が旬、稲垣純一は80年代後半が旬、
KATSUMIは90年代半ばが旬・・というのがある。

小生に言わせれば、松任谷由美荒井由美などは70年代(〜80年代前半)が
旬なのであり、それ以降は「老害を晒している」といえる。

・・・しかし、中島みゆきとか小田和正とか、21世紀になっても
まだ聴ける歌を出している。
ある意味「超人」であり、感服するしかない。



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Re:アーティストの旬 投稿者:なかだ 投稿日: 3月24日(金)18時52分15秒
   編集済


確かに「はやりうた」のミュージシャンは旬が短い人が多いですね。
しかし、古来クラシック畑の作曲家は本当に一生かけてずっとクリエイティブな人が結構いて、こりゃもうびっくりです。
たとえば、かの「音楽の父」バッハ。彼は20代の時「トッカータとフーガニ短調」を書き、30代に「ブランデンブルグ協奏曲」を書き、40代で「マタイ受難曲」を書き、50代で「ゴールドベルク変奏曲」を書き、60代で「音楽のささげ物」を書きました。
そのいずれもが現代に至るまで各ジャンルで最高の作品と言われているものです。
また代表的な19世紀イタリアオペラの作曲家ヴェルディは、30代後半の「リゴレット」あたりでようやく頭角を現し、40代で「椿姫」、50代で「運命の力」「アイーダ」と徐々に有名作が生まれ、60代で「レクイエム」を書き、すでにヨーロッパ中に名声をほしいままにした後、70代になって彼の芸術の頂点といえる「オテロ」を書き、80歳になろうというころ生涯唯一の喜劇「ファルスタッフ」を書きます。
ハイドンも長い生涯の前半から傑作がありますが、30年以上にもわたる長い間のおかかえ音楽家としての義務から解放された後、もうずっと後輩のモーツァルトが若くして死んだ後の60代になってから交響曲弦楽四重奏曲の傑作が堰を切ったようにかかれるのです。
一流のアーティストには、そういう人のほうがむしろ多いのじゃないかと。
若くして死んだ作曲家は多いですが、天寿を全うした著名な作曲家のほとんどは、生涯むしろ後半に代表作を残していますね。
演奏家でも、文化勲章まで受章した朝比奈隆なんていう爺さんは90歳を超えてオーケストラからすさまじい緊迫した音を引き出して聴衆をうならせ、ホルショフスキーというピアニストも95歳ぐらいで東京でリサイタルを開き、真に聴衆を感嘆させたものでした。
そういう点でみると、中島みゆきなんてたかが30年超えたぐらいのキャリアなんだから、ヴェルディ先生が生きていたらまだまだひよっこだと笑われてしまいます。




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モーツァルト 投稿者:スルッとKANTO 投稿日: 3月26日(日)13時29分59秒


なかだ様、どもです。
早世したモーツァルトが、もし天寿を全うしたら、どれくらい作品を残せたか、
興味あります。

そういえば「鉄道御三家」の宮脇俊三氏はモーツァルトのファンだった。
飯田線鈍行電車で、新潮社の編集者に中島みゆきを聞かされていましたが。



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宮脇俊三氏 投稿者:なかだ 投稿日: 3月26日(日)20時25分44秒


>新潮社の編集者に中島みゆきを聞かされていましたが

おお、懐かしい。
私が一番印象に残っている宮脇氏の名文は「彼女の古びた山陰本線」というくだりです。