プレブログ世代とブログ世代

ブログが普及して来ているが、「ブログ世代」(ブログからネットに参加した人)と
いうのは、気軽に文書をアップする。
それはそれで構わない、という意見もあるだろうが、どうも小生のような
「プレ・ブログ世代」(ブログ以前の90年代後半・2000年代前半からホームページで
発信し続けた世代)にとっては、そういう行動には違和感を覚える。

「プレ・ブログ世代」のホームページは、雑記帳のようなホームページは少なくて、
目的・テーマが明確なページばかりだったと記憶している。
おそらく、文書を書く段階で、意識的にせよ無意識的にせよ
「目的を持った文書作り」がされるようにトレーニングされてきたのではないだろうか。

たとえ、執筆者本人が無目的であったとしても、周囲に存在するホームページが
「目的明確HP」ばかりであれば、その記述方法を無意識のうちに真似てしまうのである。

おそらく「プレ・ブログ世代」の人がそのままブログを執筆した場合、
旧来の「くせ」で、比較的テーマ性の高いブログになるのではないか、と
思われる。

他方、最近になってブログを始めた、という人や、今の小中学生(プレブログ時代を知らない)
などは、現在のブログのような「無目的記述」が当たり前、という感覚でもって執筆している。
「テーマ性の取りまとめはトラックバックや「はてなキーワード」にまかせておけばいい」
という感覚であろう。

こういう世代の文書があふれてくると、「インターネットエントロピー」が
上昇してしまって、ネット世界がよりカオスになるのでは、とついつい危惧してしまう。

まあ、これは「ブログ世代に対する年寄りのたわごと」なのだろうか。