一体なんだったのか

大山鳴動ネズミ一匹、とはこのことなり。
北朝鮮の「キノコ雲騒動」は、結局「言われるような大爆発は無かった」
ということのようだ。

ことの発端は、韓国の通信社、聯合ニュースが12日、北京の消息筋の話として
「9日に金亨稷郡で大規模な爆発があり、爆発現場で直径3.5〜4キロの
きのこ雲が観測された」と報じたことから。
これを韓国政府が「確認」したものだから、「爆発はあったもの」として
一人歩きしてしまった。

しかし、結局は
「異常な形の雲は、地形と気象状況によって自然発生した雲とみられる。
観測された地震波は、中朝国境地帯の白頭山の定期的な火山活動とみられる」
ということである。

となると、情報ソースの「聯合ニュース」や「北京の消息筋」が
何故このような「ネタ」を真実と信じてしまったのか、あるいは
「ウソをついた」のか、が問われることになる。

日本国内では、
北朝鮮は信用ならない国家で、韓国は先進国の仲間で信頼できる国家」という
イメージが確立している。
しかし、韓国が「民主化」されたのは、実は意外と最近である。
70年代なんか、「金大中拉致事件」なんか起こしていたのだから、
「拉致については北も南もどっちもどっち」だったのである。

因みに、信じられないことであるが、小生の小学校のころの(70年代)の参考書には
北朝鮮は鉱石資源が豊富な豊かな国で、韓国は資源の乏しい貧しい国」と
書いてあった。
執筆者が「北寄り」だったのかも知れないが、当時は北も南もさほど生活水準は
大差なかったのであろう。

北朝鮮は「韓国が自国の核疑惑から目を逸らさせる為にデッチ挙げたヨタ話」と
非難してきたが、どうも「北の言っていることも当たらずとも遠からず」
のようである。

アメリカは兎も角、欧州諸国の韓国を見る目は相当に冷淡になっており、
前代未聞の「OECD加盟国への経済制裁」という事態も起こりえないとは言えない。