イージス艦が紛争地域で救援活動して問題ないのか?

日本の護衛艦が被災地で活動している。

護衛艦」と言えば響きはいいが、戦前の表現で言えば「軍艦」である。
建前上、日本は戦争道具を持ってはいけないので、「護衛艦」という訳判らない名称に
なっている。

うち一隻の名前は「たかなみ」。津波被災地に行くには名前がふざけている(猛爆)。

それはともかく、「現地政府の要請に基づいて」、表向き「護衛艦」、実質「戦艦」の
派遣を決定したのだが、活動区域は反政府勢力との衝突地域ではないのだろうか?

反政府勢力側から見れば、
「敵であるインドネシア政府の同盟軍の戦艦が、アチェに向けて侵攻している」と
誤解しても無理はないのである。
対外的に誤解されても仕方ないような、強力な戦力を持った「軍艦」なのである。

亡国のイージス」という小説があるが、ここに出てくる超高性能戦艦、それが
今回インドネシアに侵攻、もとい救援活動する「きりしま」である。
世界でもアメリカと日本にしかない超高性能戦艦です。

なんか津波被害の大きさに惑わされ、
「とにかくイージス艦でも何でも、救援に回せ」ということで論議もせずに
派遣したのだろうが、「イラク並みの戦闘地域」であることを覚悟した方が
いいと思うのだが。

それから、こんな高性能戦艦が「お節介」にもミャンマー沖で救援活動を
開始した場合、ミャンマー軍事政権は
「日本やアメリカがミャンマー沿岸で軍事演習(=救助活動のこと)を
 行っている。
 これはわが国への軍事的圧力である」と解釈するだろう。

こりゃミャンマー政府、意地でも被害を公表しないね。