小林こうきも男らしくない

※「相続人を探して三千里」は05年08月09日に移転しました。

郵政民営化の是非はともかく、有権者には選択肢が
多いほうがいい。
東京10区で対抗馬・小池百合子が出馬したことについて
小林こうきが「囚人と猛獣を決闘させたローマ皇帝みたい」と
批判していたが、男らしくない。

どうやら、たまたま所属した派閥のドン(亀ちゃん)が郵政民営化
反対だったから、それにつられて反対しただけ、という気が
してならないのだが。

豊島区住民の(自民投票者の)郵政民営化に関する考え方が、
隣の文京区とか板橋区(の自民投票者)と差があるとは思えない。
なので、豊島区の自民支持者の民意と小林代議士の行動は、
「乖離していた」とみなしていい。

となると、「都内の一般の自民支持層」の民意に近い候補者を
公認するのは、ごく自然なことである。

小林氏も、自分の政治行動に自信があるのなら、「民意は我にあり」
として、泰然と構えていればいいのに。

それから、「民主党が漁夫の利を得る」との分析が専らだが、
ことはそう単純でない。

今回小池百合子氏が出馬することにより、東京10区においては
自民党系候補者を投票用紙に書く有権者の数が、全体として
増えると予想される。
確かに小選挙区選挙では、小林と小池で票を食い合って、民主の鮫島が
漁夫の利を得るのかもしれないが、同時に比例代表部分の票において
自民党」と書く有権者が増えるのである。
小選挙区と比例で、別政党に投票する有権者は、そんなに多くない)

つまり、比例代表部分の嵩上げ効果が出てくる。
確かに議席数では小選挙区部分がメインで比例部分はサブなので
効果は限定的だが、自民のダメージは思ったより少なくなるのでは、と予想する。