大石さん、それはないでしょう

大石英司の代替空港」
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2009/01/post-5b2e.html
>※ 出火時、母親「パチンコに」 千葉、子ども3人死亡

>この子供たちが無事に育ったら、どんな大人になっただろう? と推察すると、
>決めつけは良くないとはいえ、一人は東大に入って学者に、一人は医者に…‥、
>なんて図式はなかなか思い描けない。
>もちろん派遣工やコンビニのバイトだって構わない、社会の一員として立派に巣立てばそれで良い。
>けれども、やっぱり描けるのは、問題児として学校はてんやわんや、非行に走り、
>社会のお荷物になるだろうことを推測する方が容易でしょう。
マスゴミでは、こういう話はタブーですよ。それは母子家庭への偏見ということになるから。
>しかしこのケースに限定しては、母親は少なくとも母親としての義務は全く果たしていなかった。
>偽装母子家庭だったのかどうかを含めて、記者さんがこの後、フォローしてくれることを期待したいですが。
>私が思うのは、昨日無慈悲に殺された三人の子供たちは、もしあの火事で焼け死ななかったら、
>そのまま社会のお荷物になっていたかも知れない。敢えて言えば、そうなっていた可能性が非常に高い。
>でも、私がずっと訴えてきた「子育ての社会化」という枠組みがあったら、
>子供たちを救い出し、母親にも更生を促して家族みんなを救えたかも知れない。

母子家庭の「非行率」は、確かに二親家庭に比較すると「上昇」するかもしれない。
統計を取ると、多分有意な差を見て取れるでしょう。

しかし、母子家庭の「非行率」が、50%を超える、ということはない。
この先は、説明用の適当な数字ですが、二親家庭の非行率が1%だったのが、
母子家庭では2%になる、とか。
確かに母子家庭の方が非行に走る可能性は高まるのでしょうが、
非行に走らない可能性の方が98%な訳です。

それを
>私が思うのは、昨日無慈悲に殺された三人の子供たちは、もしあの火事で焼け死ななかったら、
>そのまま社会のお荷物になっていたかも知れない。敢えて言えば、そうなっていた可能性が非常に高い。
という表現では、「非行率が50%、いや80%」という印象を読み手に与えてしまう。

「確率が増加する」というのと「可能性が非常に高い、過半数以上の確率でそうなる」とでは
天と地の差がある。

以前この掲示板で、
「地方の高卒夫婦は、「教育費を気にして出産しない」のではなく、
 「出産費用負担」が重荷になって出産しないのだから、出産費用補助の方がはるかに効果的」と
投稿したところ、まる様やあじあ号様とかから
「出産費用も負担できないような夫婦から生まれた子供だと、あまり社会に役立たないのでは」の
ニュアンスの反論をいただいた。

「出産費用負担できない夫婦から生まれた子供」は、確かに「出産費用が払える夫婦の子供」よりも
「役立たない確率」は「はねあがる」かもしれない。

しかし、「役立つ確率」の方が、「役立たない確率」より、はるかに高い。

どうも社会的に「低所得層に子供を持たせても、どうせ・・・」的な偏見が存在しているが、
「確率論をうまいことすりかえた詭弁」という気がしてならない。