【植民地は文明国のシンボルだった】

※自分のツイートの転載
11月29日
日経社会面2面の「人間動物園訴訟、NHK逆転敗訴」のニュース、詳細がわからないが、何故NHKが責められるのかわからない
「人間動物園、と差別的表現をしたことで、先住民の尊厳を傷つけた」とある/人間動物園が差別的表現なのは疑いない。だが、差別的取り合いをしたのは、植民地が手に入った大日本帝国と、人間動物園を企画した大英帝国だろう。責められるべきは両「帝国」であって、今のNHKじゃない
NHKがしたことは、両帝国の見世物企画に「人間動物園」という、実に「上手い喩え」を当てはめたこと。喩えが鮮烈過ぎるから、とNHKを訴えるのはお門違い
因みに、今でこそ動物園の存在意義は「子供への情操教育」とか「絶滅危惧動物の繁殖維持」とか、一見もっともらしい理由になってる/100年以上前の動物園の意義は「見世物」以外の何物でもない
もっと踏み込んで言えば、アフリカなどを植民地支配して、現地の動物を連れて来たりしてる訳で、一種の「植民地支配の成果の展示会、ショーウィンドウ」
植民地から「成果」として、動物を連れ帰ると同時に、現地民族も連れて帰り、見世物にした
明治神宮には全国47都道府県の樹木に加え、台湾朝鮮の樹木を植樹。植民地支配の「成果」の可視化、という点において、動物園と発想は同じ
当時の「見世物小屋」では、障害者とか奇形児とか、当たり前のように「展示」されてた。まさに人間動物園
NHKの番組タイトルも、「アジアの”一等国”」と一等国にわざとカギカッコ付けてる。武力等の国力は一等国だが、人権意識は一等国じゃないことを暗喩
ふと思ったが、当時は他民族を植民地支配する、それ自体が一等国のメルクマールだったのでは?いくら国力があっても、植民地支配をしてない国家は二等国扱いで、一等国クラブに相手にされなかった、とか
だからベルギーとかオランダとか、弱小な国も、「一等国の証」として、無理してでも植民地獲得に走った。イタリアも然り
台湾そのものは国土も小さく、資源も乏しいから、植民地獲得のメリットが乏しい/にも関わらず台湾を併合したのは、「小さいながらも、植民地を持ってる」と言う「一等国クラブの最低条件」をクリアしたかったのでは?