不動産屋の小説は少ない

3月1日
新庄耕「狭小邸宅」読了。なんか期待外れ
新庄耕はリクルート出身だが、リクルート住まいカンパニーの方じゃなく、リクナビの方らしい。だから不動産の記述が表面的
主人公が肉体系の不動産仲介会社でバカにされてるが、肉体系不動産会社は宅建資格者が不足気味。主人公も宅建持っていればそれなりに重宝されていた筈だが、作品内に宅建に関する記載が一切ない。多分作者が宅建の重要性を理解してない
又、不動産の「買い主仲介」の記述に特化している。いかにペンシルハウスを売るか?/確かに一般読者には買い主仲介の方が理解しやすい/しかし、実際の仲介の世界では、売り主仲介の専属専任を取る方が美味しい。
作者は「実は売り主の専属専任の方が美味しい」ことは承知で、でもそれだと小説として面白みに欠けるから買い側のストーリーに特化したのか、或いはそもそも売り側の方に旨味があることを知らない門外漢なのか。後者のような気がする
客の方も、相場感を知らない客ばかり登場。20年前ならいざ知らず、今どきの客はネットで予習してくるから、大体の相場は知って来店してくる
鉄道門外漢の真保裕一でも、「ローカル線で行こう!」では種村直樹並みの鉄道リアリティーを持った作品を仕上げた。プロの作家はこうでなきゃ
@aka1you いや本当に、あかいさんが書いた方がはるかにマシ。
@aka1you 不動産業界関係者をテーマにした小説ドラマが少なすぎるのが問題。教師・医師・警察ドラマの10分の1以下。人数的には教師医師警察官以上いるのに
三井不動産グループ社員」藤沢侑の「ダメマンションを買ってはいけない」は秀逸。「うんうん、判るなあ」というエピソードばかり。あれを小説ドラマ化出来ないのか?