不動産仲介・就活そして婚活はマッチングで共通してる

12月2日
「中古マンション売出し5件のうち、成約はわずか1件、売れなかった残り4件は諦めてそのまま住み続ける」という知られざる事実/結婚相談所の成婚率がせいぜい十数%で、大半が独身のママなのに似てる / “中古マンションを売る所有者の勘違…” http://htn.to/dphamv

中古マンションの売主が「強気の勘違い」して、買い手と価格乖離してるのが、今の中古マンション市場/婚活市場も似たようなものか?女性も男性も、自身のスペックを過大評価して、「妥協」をしない

不動産仲介の経験ない人は、「売り出したら、まあ7割は成約できるんでしょ?」と楽観的勘違いをするし、婚活の経験ない人は、「まあ3年後には結婚できてるでしょう」と楽観的だったりする/いづれも、「厳しい現実」を認識する必要がある

不動産仲介、企業求人、そして婚活は「3大マッチング業」。いづれも「駆け引き」がある/従来の経済学は、定価のあるもの、大量生産なものを主な対象とした学問。マッチング・駆け引きの経済学的研究は、あまりなされてないのでは?

マッチングビジネスについて、経済学は本気で学問対象にして研究すべき。特に婚活学は少子化が絡んでくる

つまり、この3種のマッチングビジネスには類似性があるので、どれかの成功例を、他に応用することが出来る可能性がある/成功例かどうかワカランが、「おうちダイレクト」の求人版とか婚活版とか

確かアメリカには、「おうちダイレクトの婚活版サイト」があったのでは?

リクルートがこの3種全てを手掛けてるのは、ある意味自然な話なのです。求人情報でのビジネスモデルを、不動産業界に応用した/婚活への応用はこれからが本番

新卒求人の世界では「就職協定」なんてのがあるが、「恋愛協定・婚活協定」のある世界を描いた小説を妄想してみる

恋愛結婚というのは、就職に例えたら「友達から、ウチの会社に来ないか?と誘われて就職した」みたいな話なんだろうな/見合い結婚は「親の職業を継ぐ」に例えられる

不動産には「新築市場」と「中古市場」があり、就職市場には「新卒市場」と「中途市場」がある/となると、婚活市場も「新卒、もとい初婚市場」と「バツイチ市場」が、、、

マンションについては、スタイルアクトが評価ツールを提供/就職企業については、Vorkersが評価サイトを運営/ということは、婚活市場にも「相手の客観的評価サイト」が求められてる、、

特に、バツイチ市場において、「前の配偶者のコメント」を参考にして、品定めするスキームとか、、

どこの国か忘れましたが、新聞に「結婚相手求む」という広告を出してる国があった筈/日本でも地方紙とかで婚活広告やればいいのに。不動産広告や求人広告と一緒/その先、婚活折り込みチラシとか、婚活ポスティングチラシとか

夏目漱石の本とか読んでると、あの時代は「不動産仲介」も「就職」も、全く手探りな時代。個別に大家に掛け合ったりして部屋を借り、個別に会社に掛け合って職を得てた/今は不動産仲介と就職は物凄くシステマティックになった。唯一婚活、恋愛だけが「手探り」で残された

不動産仲介の場合、3ヶ月間の「専任媒介」で、買い主を探しに走り回る。成約しなきゃ、手数料は発生しない/婚活でも「3ヶ月の専任媒介」制度を導入したりして。世話焼きババアが、3ヶ月以内に「いいひと」を連れてくれば謝礼を支払う

不動産仲介市場における「囲い込み」って、恋愛市場で例えるなら、何になるのかな?

事故物件を掴まされないよう、「大島てる」がある/では、「ダメンズ」を掴まされないよう、恋愛市場の大島てるサービスは、ないのか?

12月3日
フェイスブックツイッターの書き込みで交遊範囲、人的能力の高さを数値化して、若いうちでも融資するサービスがアメリカにある。金融のIT化、フィンテックの典型例/その原理で、SNSの書き込みから、その人物の知識水準、論理力、人間力を推定して「採用に活用するサービス」もありうる

昨日の文脈だと、そのロジックは婚活にも応用可能。婚活ITサイトが、その人の過去のSNS書き込みから、能力、趣味、人間性を推定し、「貴方にお似合いの異性は、過去にSNSでこういう書き込みした○○さんです」と紹介

実際、企業の新卒採用の現場では、学生のSNS書き込みはチェックしてるらしいけらな。書き込み内容から論理力とか仕事力とか人間力を推定してるところまでは行ってないんだろうが。/学生側も、「さも仕事力があるように装った書き込み」をして、就活判定人工知能を「騙そう」とするんだろうな

就職の際に受験させる能力テスト、性格テストの類は、かなり「当たっている」らしい。そのテストで「リーダーに向いてる」人をリーダーに据えると上手くいくし、「専門職に向いてる」と判定された人を専門職にすると上手くいく

12月4日
「就職、婚活、不動産仲介はマッチングという特性が共通してる」の続き/就職については「ハローワーク」という公的マッチングシステムがある/であれば、不動産仲介についても、公的マッチングシステムがあればいい。法定仲介手数料では大赤字な田舎の不動産を仲介

で、一番言いたいのは、「婚活マッチングも国なり自治体が直接運営しろ」/なぜ、ハローワークの国営は許され、結婚相談所の国営は許され名井のか?

フローレンス代表の駒崎弘樹氏が、婚活を国が支援することに対して「国がやることじゃない」と批判したらしい/ハローワークはなぜ「国がやること」で、婚活は「国がやることじゃない」のか、区別がさっぱりわからない

うまいこと「相手が見つかった」駒崎氏は、少子化の理由の最大理由が「相手が見つからない」という理由であることを理解できないらしい

そういえばWBSで、増田元岩手県知事が「社内結婚のススメ」をやってたな/ローカル中堅企業の場合、奥さんが社内の男と結婚したほうが「全国企業のダンナと結婚した結果、ダンナの転勤で会社辞めてしまう問題が、発生しない」

実際、広島のローカル企業が社内結婚を推奨し、「東京本社企業の男性と結婚してしまうことによる、奥さんの転勤付き添い退職を減らした」とWBSは実例を紹介してた

で、「地方の中堅社員同士で結婚すること」が、なぜ「少子化対策になる」か?/先述の広島の例だと、奥さんの実家が広島だから、子育ての際に実家のヘルプを仰ぐには、奥さん家族も広島にいる方が好都合。だから、「転勤のない広島企業のダンナを貰うべき」

つまり、ワークライフバランス少子化対策の観点では、「ローカル企業は転勤を伴う全国展開を目指す、という高度成長的な価値観そのものを、疑うべき」という話になる

東洋経済で、ちきりんが「マイルドヤンキーよ、地元のイオンで安住せずに、もっと世界でガンガン稼ごうぜ!」とアジってるが、この辺の「地に足ついたワークライフバランス」を、無視してるよね?

一方、転勤とワークライフバランスの両立の為には「高速交通網の整備、料金引き下げ」で賄うべき、との意見も。先述の例だと、全国企業の男性と結婚して東京で出産した娘の世話に、広島の両親が気軽に上京できるよう、LCCを整備するのも解の一つ

全国企業の地方支店に赴任するのは総合職な「男性」が多い。なんだかんだで、まだ「総合職女性が地方に赴任して、そこで地元男性と恋愛結婚して」というパターンは少ない

別に社内同士じゃなくてもいいが、「転勤の心配のない職業同士の地元異性を、カップリングさせる」のが、一番少子化対策には効くのだろうな

増田氏も舌足らず。「社内結婚のススメ」じゃなく、「転勤のない会社での社内結婚のススメ」と正確に表現すべき/全国企業の中には、社員の忠誠心を試す為なのか、わざと社内結婚の相方を転勤させる会社も存在する

@nken_ta そもそも人事の教科書が、高度成長期の「会社の拡大が当たり前、だから転勤も当たり前」というコンセプトなんだろうな。

@nken_ta 伝統的な会社だと、「○○支店を経験することが、社長レースへの登竜門」てな感じで、何故か幹部レースに転勤をビルドインしてたりとか。今更人事側が「新たなレースルールを考え出すのが、メンドクサイ」のかもしれない