ソーラーはステータスシンボル?

8月31日
マンション毎の一括受電、あれ一旦導入したら、2016以降の完全自由化時に、個別に電力会社を選べる権利を失うんだな。例えばマンション全体で「中央電力で一括にします」と決議して手続きしてしまったら、ある1戸が「俺はソフトバンク電力でクリーンエネルギーを使いたい」のワガママは許されない

「多少高くても、クリーン電力を使いたい」という層は、多数派ではないとは思うが、でも10%程度は存在すると思う。100戸のマンションだと10戸はいる。/そういう少数派の考えを、「共有財産に対するワガママ」として一刀両断で切り捨てていいのか?

学校給食と同じだな。児童40人いたら、数人の保護者は「フクシマ産を外せ」「無農薬にしろ」と主張するが、多数派に押し切られ、皆と一緒のものを食べざるを得ない。「フクシマ産、食べて応援」

まだそんなに問題提起する人はいないが、2016以降、「マンション一括受電に対する、少数派の異議申し立ての権利」が問題になると思う。特にソフトバンクがクリーン電力を導入した場合は。

ただ、HEMSって、単独じゃなかなか売れないんだな。三菱電機のHEMS事業が、売上予想に全然達せずに低迷、と日経産業にあった。/ハウスメーカー系のHEMSは、あれはモデルハウスで洗脳しているから売れてるんだろうか。もう大手めーかーでは標準化しているし。

太陽光発電は、近所にステータスシンボルとしてアピールするから売れている、説を唱える人がいて、なるほどと思った。「屋根の目立つところに、近所に見せびらかすように設置される。だから見栄を張りたい人が太陽光を設置する」。つまり自宅駐車場に外車を置くのと同じ理屈

東京電力ヤマダ電機の中電関電館内への売電開始/ヤマダ電機東京電力に「助け舟」を出したんだろうか?何か裏取引があった気もする。

某新電力関係者と話した。結構メガソーラーに積極的な会社と世間では思われている会社/その関係者が、「オフレコですが、『太陽光に積極的』というのは、単なる世間向けのポーズです。本音では石炭火力100%にしたい位です」と語っていたのが印象的。

ただ、個人の太陽光投資は「見栄」の部分もあるが、「非経済的動機」という側面も、結構無視できないと思う。特に子持ち層は「子供に見せつける」という教育的側面が多分にある。/ジジババが、子供世帯に太陽光発電装置をプレゼントする、という文化を流行らせればどうか?その分は贈与税免除。

地中熱は、太陽光みたいに「近所に見せびらかすことができない」から、なかなか普及しない説と唱えてみる。

農地に太陽光パネル並べ、その陰で「日光が弱い方が生育する作物を栽培する」というソーラーシェアリングって、結構流行ってるんだな。茶葉とかキノコ類とか。

ちなみに、多くの新電力関係者は「本音ではソーラーじゃなく石炭火力にしたい」と思っているそうだが、ソフトバンクの孫氏だけはガチらしい。社内関係者が「クリーン電力だけじゃ限界です」と抑えに掛かっているのに、社長は言うこと聞かない。

ナスカの地上絵みたいに、ソーラーパネルで絵や字を書いてみて、近くの小高い山から眺めてみる、という観光スポットはないのか?黒っぽいパネル、赤っぽいパネル、青っぽいパネルの3色用意して、上空から見たら絵や字になるようにする/或いは、メガソーラーで巨大迷路を作るとか

仮に「太陽光パネル設置理由の一つに、近所への見栄っ張りがある」説が真実なら、「デザインがファッショナブルな太陽光パネル」とか作ったら、高くても売れるかもしれない。フェラーリがデザインした太陽光パネルとか、ルイヴィトンがデザインした太陽光パネルとか。