40人学級は間違っているのか?

10月23日
@suketan1008 今の小学校は少子化で1学年で38人程度のことも多い。その場合、40人学級制度だと1クラスだが、35人学級制度だと2クラスになり、つまり19人学級になる。だから20人学級な小学校は案外多い。

@suketan1008 うちの上の子はなんとか1学年1クラスだが、下の子はギリギリ35人規定を突破してしまい2クラスになってしまった。20人学級になって、なんか変/上の子と下の子で、そんなに学年児童数は変わらないのだが

予想通り、はてブ財務省バッシングブコメが95%/学級人数が減ると、クラスメイトの切磋琢磨が減ってトップ層の学力が減るという「クラスサイズパズル」をはてな村民は知らないんだな / “財務省 35人学級を40人に戻すべき NHKニュ…” http://htn.to/3PujM5

「少人数学級の方が、子供にいいはず」というのは、自分に言わせれば「神話」。「なんとなく、そうだろう」というだけで、確たるエビデンスはない/「自然の中の子育ての方が、子供にいいはず」の神話と一緒

財務省の小学校クラス人数についての「本丸」は、子供多い地域での40人学級しゃなく、「子供少ない地域における学校統廃合促進」が本丸だと思う。これについては文部科学省も「教育効果的に、統廃合が望ましい」と考えてるが、地域社会(小学校OB会など)が「地域のシンボルが無くなる」と猛反対

だから、「都会も地方も、等しく負担を甘受すべき」として、都会に40人学級復活を要請し、地方に学校統廃合を要請する

もっと言えば、これは政府一丸のコンパクトシティ促進政策ですよ

10月25日
文部科学省は放っておくと、どんどん予算アップなことばかり言い出すからなあ。「義務教育の5歳スタート」なんてのも言ってた/40人学級復活を言い出すことで、財務省は義務教育の5歳スタートを封印させたいんだろう

ただ、「40人学級復活は、国が教育を軽視します、のメッセージと誤解されかねず、子供を作るか否か迷ってるカップルに「子供作らない」を選択させてしまう」と言う意見があった。/少子化を阻止したい自分には耳の痛い意見
景は? (THE PAGE)” http://htn.to/qGpbbr

11月1日
過疎地の人口減少過程/まず小学校がなくなる/小学校を「大口の郵便配達需要先」としていた郵便局が、需要喪失で閉鎖/「郵便局を、金融機関として、年金受け取り先として」利用していた高齢者を直撃し、高齢者が流出/だから、過疎地は引き金になる「小学校閉鎖」を頑なに拒否する

11月2日
40人・35人学級問題、皆「文部科学省が定員を変えたら、全部の小学校が右に習えで40人学級になる」と思ってるようだが、子供数が都合良く「40の倍数」な小学校なんて滅多にないから。60人とか100人とか、中途半端な人数の場合が結構あるから、定員40人でも実際は30人程度に落ち着く

だから、議論の為にも、文部科学省は「定員」じゃなく、「実際の学級人数」を開示すべきだと思う。多分、全国平均では35人を割っているのでは?

条件反射的に「40人学級は教育軽視」と反対ツイートしている人は、学級人数の実態を把握してるのか疑問

都心部でもタワーマンション供給がないエリアは、小学生数が尻すぼみで、学校統廃合されてる/そういう都会の場合、小学校が「無くなる」ことで、従来なら進出出来なかった風俗系店舗が「進出できる」ようになる副次効果があるらしい

具体的には、タワーマンションが建築できない京都市内で、風俗系店舗が増えているらしい

大阪ミナミでも、小学校が廃校になったことで、立地できなかった性風俗系店舗が「進出可能」になった実例があるらしい/「善意」に解釈すれば、財務省は都市部の小学校統廃合を進めることで、性風俗店舗開店の「事実上の規制緩和」を行って、日本経済を成長させたいんだな。性風俗特区。

11月3日

40人学級復活問題、背景には「文部科学省が目論む、義務教育の一年前倒し」とのバーターという話でもある/そもそも、義務教育の一年前倒しが必要なのか?の議論が必要。学童保育問題が、一年前倒しになる格好になる

はてな村民などがフルボッコな中、敢えて火中の栗を拾い、財務省支持を表明する意見を載せた東洋経済の勇気を称えたい / “「40人学級復活提案」の裏側にあるもの | 岐路に立つ日本の財政 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのた…” http://htn.to/TGhPRt

穿った見方だが、安倍首相の保守仲間な下村文部科学大臣が、「悪役財務省に立ち向かって35人学級を守る、正義のヒーロー」な構図になりつつある。そういう「正義の見方の保守」を演出したいのか?

自分は「闇雲に教育予算を削減すべし」な考え方も取らない。ただ、「少人数学級が理想的」という常識そのものが「クラスサイズパズル」で真逆じゃないか、の疑いがある以上、まずは「少人数学級が有効、とのエビデンスを用意しろ」と言いたい

35人学級推進理由である「小1プロブレム」って、言葉は悪いが「中位以下の子供の問題」/中位以上の子供(の保護者)は、小1プロブレムなんか問題にしないし、むしろ上位競争が疎かになる「クラスサイズパズル」を気にする

でも、本来なら35人学級にして小1プロブレムを防止すべき「中位以下の子供が多い自治体」は、財政力がないことが多く、35人学級を自力では実現出来ない/逆に、中位以上の子供が多く、クラスサイズパズル防止の為に人数増やしてもいいエリアの自治体ほど、財政力があり、少人数学級導入する皮肉

義務教育の一年前倒しって、「5歳から小学校に通わせる」のか、「幼稚園ないし保育園の通園を義務付ける」のか、まだ議論が整理されてない

@dol_editors ダイヤモンドが「35人学級支持」の論陣を張り、東洋経済が「40人学級支持」の論陣を張った。二大経済誌による、初等教育に関する骨太な論議を期待

いわゆる「6・3・3・4」制は、既に70年近く日本に定着していて、「常識化」している。この常識を崩して「7・3・3・4」制(小学校の5歳入学)とか、「早生まれ・遅生まれ別入学制」等のドラスチックな改革は、なかなか難しいんだろうなあ。

大阪・千里ニュータウンの歴史の本を以前読んだが、ニュータウンの小学校配置に関して、「低学年と高学年で、学校制度を分けたら?」との議論もあった。つまり「3・3・3・3・4」制/つまり、当時は「6・3・3・4」制導入から20年も経過してなかったので、「常識」化してなくて、関係者も柔軟

@haruboo0 本当は習熟別クラスが「効率的」なんですが、日本では完全にタブーになっていますからね。塾とか中位レベルの中高一貫私学では導入されていますが/「1学年に、せいぜい40人程度」という少子化した小学校では、習熟度教室の編成も難しい

陰謀論的なことを書けば、文部科学省の予算って、少子化で減って行っているんだろうから、予算獲得のために「義務教育の前倒し」とかに躍起になっている気もする/他方で、現場の教師が疲弊しているのは何故?どこに予算が消えた?

教師が事務作業に当ったりするのは非効率。病院で事務をアウトソーシングしているように、教育事務もアウトソーシングして効率化すれば、教師にも余裕が出る

よく「日曜日に部活の顧問業で、休みがつぶれる」という教師の嘆きが聞かれる/そもそも、なぜ部活に「顧問」が必要なのか?勝手に生徒同士が、顧問なしで自主的に部活すればいいのに、なぜわざわざ「顧問」を付けるのか?

パブロフの犬的な条件反射で「教育にカネを掛けない国は亡ぶ!!」と40人学級復活反対ツイートしている人の中で、どれだけの人が「クラスサイズパズル」を知っているのか、気になる。

ただ、35人学級⇒40人学級へ戻して財政維持するのなら、それより先に「裁判員制度」で無駄遣いしている分をさっさと廃止すべきだろう。わざわざカネ掛けて、国民の嫌がることを押し付け、挙句ストレス障害健康被害も出しているのだから、廃止優先順位の筆頭一位