地方県庁所在都市もコンパクトシティに反対する★

10月29日
コンパクトシティに対してはネガティブな意見が世論調査では多いが、都市別の結果はどうなってる?私見だが、首都圏が一番コンパクトシティ賛成派が多くて、郡部や被合併自治体に反対派が多いのは勿論、「コンパクトシティに選ばれる側」の県庁所在都市にも反対派が多いのでは?

本来なら、コンパクトシティ政策は、県庁所在都市クラスに対する重点投資になるから、県庁所在都市住民にはメリット大。しかし、コンパクトシティ政策を快く思う地方県庁所在都市住民は少ないのでは?

お風呂に入ってたから連ツイ中断してしまって失敬/県庁所在都市クラス住民も、本来自分の利益になるコンパクトシティ政策を反対するのは、「明日は我が身」と感じているからに他ならない。仮に若桜町⇒鳥取市コンパクトシティ化され、一時的に鳥取市が「勝ち組」になっても、それは一時的

鳥取市民は、本能的に「鳥取市の勝ち組扱いは一時的であり、次は鳥取市=負け組、岡山市=勝ち組」の第二波のコンパクトシティ化の波が押し寄せる、とわかっている/岡山市とて安泰じゃなく、第三波で広島市コンパクトシティ化され、第四波で大阪市コンパクトシティ化され、最後には首都圏だけ残る

つまり、コンパクトシティ化が県庁所在都市クラスで終わると考えているお人よしな地方民は少なくて、「どうせ二回戦、三回戦、決勝戦ってあるんだろ?」と察している/決勝戦で1都3県が圧勝することがわかっているから、その他2府41県は手放しでコンパクトシティ政策を評価できない

逆に言えば、コンパクトシティ政策を地方の人口30〜50万人都市クラス住民に「納得」してもらうためには、「このコンパクトシティ化政策は、一回限りです。二回戦は予定してなくて、あなた方は永遠の勝ち組です」と政府が手形を切る必要がある。カラ手形になるかもしれないが。

@TK628kHz_FSH50 本来的には「スプロール化の再配置」という狭義の趣旨なんでしょうが、住民の側が「再配置の名目で、地方切り捨てに動く、広義に拡大していく」と疑心暗鬼になってしまい、本来理解得られるべきものも、得られなくなる。

@TK628kHz_FSH50 コンパクトシティも一種の「バズワード」になっていて、発言する人によって意味が違ってきている。富山市長は「串団子」イメージかもしれないが、別の発言者だと「県中心駅5キロ圏内に全部集中」的意味合いで発言している人もいたりする。

10月30日

@TK628kHz_FSH50 実際、首都圏一極集中論者が、首都圏集中正当化のロジックとして「日本全体におけるコンパクトシティ化」という表現で語っているケースもあったありする。本来のコンパクトシティとはかけ離れた使われ方だが、そういうアイマイサのある「危険な言葉」であることは事実

ある意味、コンパクトシティというのは「便利な言葉」なんです。使い方によっては、一極集中を正当化・補強化する論理に使われたりするんです。

@TK628kHz_FSH50 ウィキペディアの「コンパクトシティ」の解説を見てみましたが、「串団子」的概念は載ってないですね。「中心市街地へ、なるだけ集中させる」な文脈です。中心から5〜10キロ程度離れたサブ拠点の扱いの言及はナシ

むしろ、富山市長の理想とする都市構造は「クラスタシティ」と言い換えた方がいいんだろうな。「コンパクトシティ」だと「房は1つだけ」という語感だし、実際そう解釈している人の方が多い気がする/クラスタだと房が複数、という語感がある。