『物流道』を新設せよ

2月1日
極論だが、道路の地下に『物流道トンネル』を新設して、宅配便もピザもヤフオク品もAmazonも、全て物流道を通るロボットで運べばいいと思う。人の道とは交差しないから事故も起こらない / “モノが運べない!?“物流危機” - NHK …” http://htn.to/zdZdbVz

で、タワマン内部などでは、外側の物流道に直結するマンション内物流道を各部屋まで整備する。部屋に居ながらにして、宅急便の荷物を受け取れるし、出すことが出来る。それくらいの夢のあるイノベーションが欲しい。

例えば、五輪選手村を今から設計建築しますが、最初から『物流道』を整備して、選手村マンション各戸の末端まで物流道を通しておいて、選手村内のヤマト営業所から無人ロボットが2405号室まで宅配する、みたいな夢があるシステムを作る。末端ドライバーが不要になる。

五輪の選手村って、今のところ皆ありきたりなアイデアしか提示していない。自分の『物流道・配送ロボット完備の街』を完成させれば、そのモデルを全国の街づくりに水平拡大できる。

で、順次既存の街の中にも物流道を新設していく。2020年以降の23区内の分譲マンションには、建物内に物流道の配管設置を義務付けるとか/その上で、2022年港区、2023年文京区・・・てな感じで、既存街区の物流道整備を完成させていく

で、ヤマト運輸は『物流道開通住戸への宅配・物流道開通住戸からの宅配は、それぞれ200円引き』みたいなサービスを実施する。そうすると、人々は物流道整備マンションの方に、好んで住むようになる。

物流道整備マンションは、宅配便が安くなるメリットだけじゃない。ピザなども物流道経由で、無人ロボが配送する。したがって、ピザも安く食べれる/ネットスーパー・セブンミールなども、割安で利用できるようになる

例えば『プラウド池袋本町506号室』の家庭と、『ブリリア池袋タワー2304号室』の家庭が物流道で結ばれていれば、『子供の余りもののおもちゃを、300円でおすそ分けします』な取引を、物流道ロボットに託して取引できるようになる。

低速走行の自動配送ロボットの整備とか、ドローンの活用とかも考えられるが、結局日本社会だと「道路交通法ガー」とか「万一の事故の責任ガー」な話が紛糾して、先に進まない。それよりは、ヒトの存在をシャットアウトした物流道インフラを、過密都市部に新設する方が、話は早いと思う。

個人的には、物流道インフラは、最初は東京の五輪選手村でテスト導入するが、本格導入は東京じゃなく、他の地方のマンション普及都市で先行して整備して欲しいと思っている。具体的には福岡市を『世界初の物流インフラ全自動化都市』にして、イノベーションを起こす

イメージとしては、2040年頃には、物流道が引き込まれた住宅が、今の都市ガス程度にまで普及しているイメージ。一応県庁所在都市の中心地には物流道が整備されている/スプロール郊外は物流道が整備されず、それがネックで郊外人口減。物流道がコンパクトシティを加速。

@Tokyo_of_Tokyo コンセプトはそれに近いです。段ボールMサイズを規格サイズとして、そのサイズを運べるロボットが物流道トンネルを全自動走行する。書籍も、雑貨も、家電も、衣類も、おもちゃも、ピザも、ネットスーパーも、その輸送規格に合わせてリサイズする。

わかりやすく言えば、ヤマトの中央配送センターとか、郵便局の中央配送所などで、全自動荷物選別システムが、自動的に段ボールサイズの荷物を分別仕訳して動いている訳です。そのシステムを東京23区内なり、福岡市なりに完備するイメージ

物流道構想は、たぶん膨大な資金が必要だから実現不可能だろうが、現実的には宅配便料金は『配送所から自宅への距離』『エリア内の配送頻度』に反比例していくんだろうなあ。ぶっちゃけ、人口密度高いエリアの宅配便は安くなり、過疎地が高くなる。

かつては郵便制度は『全国一律の料金制度』を信書で採用していたりするが、今後はそんな余裕はなくなるだろうなあ。東京都内同士のハガキは52円より安くなるが、東京〜北海道だと70円くらいして、北海道相互だと100円以上する、みたいになる。

2030年のヤマト運輸料金ホームページ。『スマホ位置情報で表示された、お客様の現在地の人口密度に応じて、配送料金を変えております』。新宿区だと500円⇒練馬区だと600円⇒東村山市だと700円⇒檜原村だと1000円

かつて『ネット通販の普及で、地方でも都市部と変わりないサービスが享受できる』と地方マンセーな意見がもてはやされたが、今後その流れは逆流して、『ネット通販の料金制度により、首都圏はますます有利に、地方圏はますます不利に』なる可能性が大/要は、離島料金がどんどん地方にも適用される

現状、消費者物価は『東京が相対的に割高、地方は割安』になっている/今後、輸送のボトルネックにより、地方の消費者物価が東京より高くなってしまう可能性大。

地方の消費者物価が跳ねあがると、それを裁定する格好で、地方の地価・家賃はますます下落する。家賃を加味した消費者物価だと、東京と地方の格差は変わらないのでは?

実際、足立区辺りのスーパ−の物価って、宮崎とか青森とかのスーパーの物価より、安いよね?/『東京23区平均の物価』だと、港区の紀伊國屋スーパーとかが平均を押し上げちゃうから、宮崎より1割高く見えてしまうだけ。

地方生活って、今後は『自給自足する分は安くなる』が、『それ以外のモノを買おうとすると、東京より相当高くなる』社会になってしまうと思う。そういう近未来で、地方創生地方移住を進めるには、相当強力な推進力が必要になる。

徳島県神山町に移住して暮らしたら、コメとか卵とか野菜とかは『おすそ分け』で安く暮らせても、シャンプーとか乾電池とか靴とか筆箱とかが、東京の2倍・3倍するような社会に、将来的にはなってしまう訳です。

まあ、靴とか筆箱なら、徳島県神山町でも3Dプリンターで作成して、東京と同価格で買える、というか『自分で製作できる』近未来になるかもしれないが。

今気づいたが、『靴』って、3Dプリンタとの相性が抜群じゃないのか?それこそ、各自の足のサイズに合わせて、サイズ最適化された3D設計図で靴を制作すればいい。/10年後にはABCマートが倒産して、人々は皆3Dプリンタで最適靴を自作しているかもしれない。