インバウンド拠点都市構想

以下連ツイで、『盛岡・富山・岡山を、地方都市の中でも「インバウンド観光の宿泊拠点」として、他都市より優先して整備しろ』というツイートを展開する/一種の「えこひいき」政策。盛岡を秋田や青森よりも優先して整備する【続く】

なぜ、地方に「えこひいき」してまで、インバウンド拠点都市を作る必要があるか?/「従前のインバウンドが、東京〜大阪のゴールデンルートに集中し、他に波及しない」という現状の打破。このままではゴールデンルート沿いの宿泊施設がパンクする【続く】

まあ、北海道と九州は、個別のインバウンドニーズがあるから、何とかなる。問題は東北と北陸と中四国【続く】

今までのインバウンドは、日本に不慣れで、かつ荷物が多過ぎる外人観光客に、『宿泊地の移動を強要』していた。東北旅行なら、仙台⇒盛岡⇒青森、と宿泊地を移動させていた/それって、インバウンド目線だと『優しくない』【続く】

蒸気機関車の時代なら、仙台観光した後、盛岡に移動して、その地で宿を定めて、盛岡観光して、さらに青森に移動して、その地で宿を定めて、、、となった/新幹線時代に、その宿泊地発想は時代遅れ【続く】

日本人的感覚だと、『宮城観光と、岩手観光と、青森観光なんて、別物じゃん。盛岡〜仙台や盛岡〜青森の新幹線代が、そもそも勿体ないじゃん』だろうが、十数万円の航空券を払ってやってくるインバウンド客にとって、数千円の新幹線代の負担感は少ない【続く】

というか、そもそも「ジャパンレールパス」のお陰で、いくら新幹線に乗っても乗り放題だし【続く】

因みに、日光は外人ガイド紙には『東京郊外』として紹介されている。東京都内のホテルに連泊し、日帰りツアーで日光に出かけるのが外人の観光スタイル【続く】

日本人だって、フランスに観光旅行する場合、パリを拠点として、パリからTGVで日帰りで行ったりするでしょ?なるだけ、パリで連泊しようとする。それと一緒。外人からすれば、100〜200キロ圏は「日帰り圏」【続く】

福島第一原発事故も、海外の人が地球儀見れば、「フクシマはトーキョーの隣」なんですよ。その感覚で言えば「アオモリはモリオカの隣」だし「マツヤマはオカヤマの隣」となる【続く】

であれば、『東京を拠点として、日光とか箱根とか軽井沢を日帰り観光する』という東京100キロ圏のインバウンド観光客の行動パターンを、東北・北陸・中四国でも応用できるのでは?【続く】

決定的なのは、北陸新幹線が出来、北海道新幹線も出来つつあるという交通網の変化。これを前向きに生かさない手はない。【続く】

現状、インバウンド的に「連泊」を想定されているのは、東京・京都・大阪、あとリゾートホテル程度。いかにも勿体ない【続く】

富山からは金沢・福井一乗谷・若狭・能登・長野・軽井沢・佐渡、そして外人に人気な高山・白川郷が「日帰り観光圏」になる。これだけで6泊7日は出来るだけの観光リソースが見込まれる。勿論、お膝元には立山アルペンルートや黒部渓谷と言うA級観光資源がある【続く】

金沢を拠点都市にしても良かったのかもしれないが、高山白川郷へのアクセス性の点から、富山を拠点都市にした方がいいのでは?【続く】

盛岡からは、仙台(松島)・山形(山寺)・平泉・三陸(龍泉洞)・八幡平・角館(田沢湖)・秋田(男鹿)・十和田湖津軽五能線・白神・恐山・そして(新幹線開業後は)函館も日帰り観光圏となる/新幹線が札幌開業したら、ニセコ辺りまで日帰り圏になるかもしれない【続く】

街の大きさでは「仙台」なんだが、北東北の観光拠点へのアクセス性を考えると、秋田へも行きやすい盛岡の方が有利【続く】

岡山からは、お膝元の倉敷・直島を始め、姫路・尾道・広島(宮島)・岩国・鳥取・三朝・松江出雲・石見銀山・高松金毘羅・松山・徳島・大歩危小歩危・高知辺りまで日帰り圏になる【続く】

山陰・四国へのアクセス性を考えれば、広島よりも岡山の方が「圧倒的に」有利【続く】

盛岡・富山・岡山では、ホテルを整備する他、民宿を整備し、更に空き家戸建をAirbnbとして整備して、連泊ニーズを拾い上げる/ファミリー層はAirbnbで拾い、一方でシングルのバックパッカーを拾い上げるSNS的なゲストハウスも整備する【続く】

ゲストハウスで、旅行者同士が、「龍泉洞より、安家洞がいいよ」「秋田の地熱発電はスゴイ」とか、観光ガイドに載ってない「ここだけ情報」を交換しあう【続く】

海外からのLCCの就航も、他空港より優遇するようにする【続く】

ジャパンレールパスは、日本全国の旅行には向いているが、こういう地方特化した旅行には向かない。なので、例えば「東北レールパス」みたいな地域限定版の設定が待たれる【続く】

お手軽にするには、例えば「盛岡のインバウンドホテルから、奥入瀬渓谷まで直行する、英語ガイド付きのオプショナルバスツアー」「岡山のホテルから、大歩危まで直行する、中国語ガイド付きのバスツアー」のようなものも、整備していくべきなんだろうなあ。既に東京周辺では多数設定されている。【続く】

盛岡・富山・岡山は、それぞれ「夜の観光スポット、ショッピング&グルメスポット」を磨く必要がある。食べ歩きマップを整備したり、飲食店も11時頃まで営業したり/イオン岡山とかが、その拠点になるか?/LEDショーとか、プロジェクションマッピングも有望【続く】

富山湾の「ホタルイカ」なんかは、夜の観光スポットの有力コンテンツになる/雪の富山で、街の中でイルミネーションショーするとか、プロジェクションマッピングするとか。金沢じゃ出来なさそう【続く】

一方、拠点都市に「選ばれなかった側」は、昼のグルメの開拓に特化する