幸福実感なき日本の未婚男性とシンガポール人

6月9日
「台湾が逆転してる 」とブコメで話題だが、絶対値で見たら「台湾は、男性女性既婚未婚問わず、幸せと感じる人が多い社会」であることが判る/日本は女性の多幸感絶対値と既婚男性の多幸感絶対値が高い / “データえっせい: 中高年未婚者の不…” http://htn.to/27s9Jykx

舞田先生のデータ、「どのクラスタもまんべんなく幸福感を感じてる社会」を探し出すのも面白い。メキシコとエクアドルは「既婚男性」「未婚男性」「既婚女性」「未婚女性」いずれのクラスタも幸福感が9割超

台湾も、僅かに既婚男性の幸福感が9割を割ってるだけで、総じて「総クラスタ幸福実感社会」ですよ。細かい数値の逆転を揚げ足取って、「台湾は既婚不幸社会だ」と結論付けるのは、的外れ

日本は、既婚男性既婚女性未婚女性の3クラスタが幸福実感な社会。唯一未婚男性クラスタだけが幸福を実感できてない/というか、他クラスタが幸福を実感している分だけ、未婚男性クラスタの疎外感が増幅して不幸感が増し、益々幸福実感格差が拡大する悪循環

この「幸福実感調査」、ぜひ子供、若者(30歳未満)、そして高齢者の各国別数値を見てみたい/日本は、高齢者の幸福実感が諸外国と比べて少ない社会と言われてるが、クラスタ別の詳細分析見てみたい/仮説だが、孫あり高齢者と孫なし高齢者で格段の差が付いてるだろう

日本の既婚女性未婚女性既婚男性の「幸福感」の高さは、未婚男性の「不幸感」とパラレルな気がする。/「自分は未婚男性よりマシ、勝ち組」と優越感を感じることで得られる、カギカッコ付きの「幸福感」

6月10日
一行ネタ。シンガポールでは1984年迄、自国の歴史の授業が学校でなかったらしい。「建国して日が浅い」ということもあるだろうし、「歴史なんか教えても役に立たない、それより数学や語学教育だ」という実利主義な側面もあるだろう/「自国史を教えるのが常識」という常識が、通用しない世界もある

先日「日本人の未婚男性は、幸福実感度がきわめて低い」とツイートしたが、シンガポール人は、押しなべて「幸福実感度」が低いらしい。一人当たりGDPと、幸福実感度は比例しない/だからと言って、最貧国ブータンの自称「幸福満足度No.1」の宣伝をうのみにはできないが。

「日本はシンガポールを見習って、移民を受け入れて規制を緩和して、国民総競争社会になるべし」とのたまう新自由主義者は、「シンガポール国民の幸福実感度が最低クラス」なニュースを、どう評価するのか?