独身高齢男性は黄昏別荘地を目指す

10月15日
横浜旭化成マンションの件はマンションクラスタな方々に任せるとして/たまたま番組表で見つけたNHKの番組が興味深かった。鉾田市のバブル期別荘物件が格安投げ売りされてる話/それだけなら越後湯沢なリゾマンと同じ話だが、続きがある

格安物件に移り住んだ人には、「高齢の単身男性」が多いらしい。経済的に都内のアパート代が払えなくて、格安別荘ボロ家に移り住むパターン/リゾマンと違って、管理費等の維持費は少ないから、都内で老後過ごすより、お得

そして、「妻と熟年離婚した」「妻に先立たれた」という高齢男性が、「黄昏た自分には、この荒れた別荘地が、お似合いさ」ということで、「経済的理由はないのに」鉾田の別荘に移住するシニア男性が、少なくないらしい/先日の「居場所を求めて図書館に行く高齢男性」と、根っ子は同じ

荒れ果てた別荘地を見て、「この荒れっぷりは、最期の地に相応しい」として、「終活の場、墓場」として、この鉾田に移住するらしい。「終活の街」/これ、「高齢者の孤独はよくない、高齢者のコミュニケーションの場作りが重要」とする福祉関係者が見たら、発狂する番組

折角いい素材を得ながら、ゲストが全くダメダメ。そもそも司会が所ジョージだし/脳科学者のナントカ(ホンマデッカTVに出てる人)と、女性マーケッティングの牛窪ナントカと、あと外人/福祉関係者を出せとは言わないが、何故不動産関係者を出さないのか?

寿命的に、夫婦の場合、旦那が先に死ぬ確率が高いが、逆に奥さんが先に亡くなった場合は、断絶側は「自暴自棄になって」、経済合理性と離れた不動産行動をするものらしい/というか、妻に先立たれた悲劇の自分に相応しい孤独の地を、本能的に求めるんだろうな

ダメゲストたち、殆ど発言無かったな。いてもいなくても一緒/所ジョージは、「ここを終活の場にしたいと思います」という高齢者男性のコメントに対して、「いい話ですねえ」とコメントする始末

どうも、日本の男性高齢者は、母ちゃんがいないと、「孤独へ、孤独へ」と行動するらしい。孤独を愛する高齢男性の安住の地が、都内なら徒歩圏内のミニ図書館だし、都外なら、地域から隔離された黄昏別荘

脳科学者が唯一、いいコメントしてたな。「男性は、こういうボロ別荘が大好きなんですよ。秘密基地感覚なんですね」

10月16日
今は「結婚出来なかった単身男性高齢者」は少数派だが、これ十数年したら「男性の3分の1」がそうなるから。/そういう男性の安住の地として、失敗別荘地とか、限界集落空き家が「脚光を浴びる」のかもしれない

「孤独が欲しいから、死に場所物件を探している」男性高齢者に取っては、越後湯沢なリゾマンは、あまり都合がよくないんだろうな。形だけとはいえ管理会社管理組合管理人がいるから、「孤独になりきれない」