ジニ係数はストック込みで判断すべき

ジニ係数が拡大している」「戦後直後はジニ係数が少なく、格差が今より小さかった」と論者がいうが、本当か?/ジニ係数って、フローの「年収」に着目しているよね?資産額、ストックも含めて評価しないと、格差議論は難しいのでは?

戦後直後は、確かに元地主な人は、農地解放やインフレで「フローの収入は激減した」んだろうが、各種資産(金融資産じゃなくて、美術品など)のストックはリッチだったから、それも含めたジニ係数格差は、元貧農とは雲泥の差があったと思う

ストックも含めた「実質ジニ係数」は、多分2000年位まで、一貫して縮小していたのでは?「長男総取りの相続制度を、平等相続にした」のと、「相続税累進課税」が、実質ジニ係数の格差縮小に果たした役割は大きい/ただ、多分2000年頃を底として、実質ジニ係数が拡大していってる気がする