ロシアは歯舞色丹も返さないのでは?

8月22日
ロシア側は「北方領土を返還する素振りを全く見せない」一方で「極東開発への日本の協力を要請」という、日本からみたら「全く理解を得られる余地のない行動」をしてる / “ロシア メドベージェフ首相 択捉島に到着 NHKニュース” http://htn.to/him2sNQ4

ロシア側の「論理」では、「北方領土とは無関係に、日本は極東開発に参加した方が、日本の国益になる筈なのに、何故参加しないのか?」なんだろう。日本人には理解できない論理だが

であれば、ロシア側は「極東開発に日本が参加すれば、日本のGDPは1%アップする筈」のような「具体的数値」で以て、日本の世論に訴える必要がある

というか、「極東開発に日本が参加しなければ、中国が極東開発に参加するようになり、事実上極東ロシアは中国経済圏になり」、日本に「安全保障上のデメリットが生じる」のか?

あまり知られてないが、極東ロシアの人口は僅か600万人、しかも減少中/一方、中国東北地方は人口1億人。人口的には極東ロシアは簡単に中国東北圏に呑み込まれる

そもそも、いまのロシアの愛国世論たと、歯舞すら返還は不可能だろう。

かつて色丹島へロシア幹部が上陸する、という噂もあった。機会があれば、ロシアは色丹上陸を躊躇しないだろう

日本の世論は「最低でも、ロシアは2島の返還はする筈、旧ソ連が約束したから」というお花畑なこと行ってるが、ロシアの論理だと、「あれは共産党政権が勝手に約束しただけで無効、歯舞色丹は当然にロシア領」

ましてや、クリミア問題ウクライナ問題が発生してしまった現代だと、ロシア側が「たとえ歯舞だけでも」譲歩することは、極めて困難になってる

昔のソ連時代、或いはウクライナ紛争以前であれば、「大して軍事的価値や経済的に乏しい歯舞程度なら、日本に呉れてやる。それで経済支援を引き出せるなら、安いもの」という「合理的選択」が可能だった

いまや「軍事的価値、経済的価値が仮にゼロでも、歯舞すら日本に引き渡してはならない」な「感情的、非合理的」な世論になってしまってる