女性の『妊娠力』のピークはいつか?

8月21日
帰ってきた「女性手帳」問題/医学的な冷酷な事実ではあるが、教育の現場でやるにはタブーが多すぎる / “文科省:妊娠しやすさと年齢、副教材に 高校生向けに作製 - 毎日新聞http://htn.to/yus9Swnn

8月22日
実際、「年齢毎妊娠力」を科学的に測定できるのか?再現実験が不可能である以上、カップルへの聞き取り調査などに頼って類推するしかないのだから、事実上測定不能では? / “文科省副教材「22歳をピークに女性の妊娠のしやすさが低下」のグラ…” http://htn.to/sKYPNT

年齢毎の「妊娠力」を「統計的に有意」に測定するには、「行為の回数を一緒にした、15歳20歳25歳30歳35歳40歳」の女性を一定数用意して、妊娠数を比較検証しなきゃならない/元ネタにあるように、「回数が違う女性」が混じると、そもそも比較すら出来ない

15歳女性の妊娠力の調査は、日本では青少年条例的に不可能であり、医学的なデータは取得不能では?

8月23日
年齢毎妊娠力測定、仮に強引に計測したとして、「22歳」どころか「17歳」なんて数値がピークだったら、文科省どうするつもりなんだろね?/確か、大橋巨泉が何処かの番組で「生物学的な妊娠力ピークは18歳」と発言してた

年齢毎妊娠力測定、多分女性の栄養常態に左右される。仮に論文に提示された国の妊娠力ピークが22歳だったとしても、栄養常態が異なる日本社会だと、別の年齢が妊娠力ピークになるのでは?

妊娠力って、「子宮の成熟度」と「卵子の未老化度」の掛け算になる筈。仮に子宮の成熟度のピークが22歳だったとしても、卵子は「22歳だと20歳より老化している」から、トータルの掛け算では20歳辺りがピークに前倒しになるのでは?

そもそも、「妊娠力」の議論をずるなら、「病的にまで痩せている日本女子のダイエット問題」を先に槍玉に上げるべきなんだが。年齢云々の要素より、「標準体重からどれだけ痩せているか?」の方が、20歳台だと妊娠力にストレートに影響する

ぶっちゃけ、BMIが17な22歳女性より、BMIが22な30歳な女性の方が妊娠力はあると思う

だから、文科省の副読本は、年齢毎の妊娠力の折れ線グラフより先に、BMIごとの妊娠力の折れ線グラフを載せるべきだろうな。

妊娠力グラフ問題、「22歳が妊娠力ピークです」とエビデンスに乏しいグラフ載せるよりは、「不妊治療の成功率は、30歳だと●%ですが40歳だと●%に大幅ダウンします」な記載で充分だろ。そっちはエビデンスあるんだから

妊娠力が22歳ピークなグラフ、未確認情報だと「バングラデシュ社会でのデータ」らしい/こんなの、全然日本社会に当てはまらないだろう

仮にバングラデシュ社会での妊娠力ピークが22歳なら、「発育が早い日本では」妊娠力ピークはむしろ22歳より早く到来するのでは?

ただ、妊娠力が「ピーク時=100」とした場合に「30歳=60」となるかどうか、エビデンスが希薄。/「30歳での妊娠力=90以上」なら、大して心配する必要はない

別の未確認情報だと、「22歳妊娠力ピーク説は、戦時中の産めよ殖やせよ政策で推奨されてた妊娠最適齢期の焼き直し」との情報も。つまり、戦前の低栄養・感染症満載社会における妊娠力ピークだから、これまた現代日本社会とはズレている

実際、現代日本の栄養状態だと、純生物学的な「妊娠力ピーク」は、大橋巨泉が言うとおり「18歳」なんじゃないか?現代日本女子はバングラデシュや戦前日本より、遥かに性的発育は早いのだから/青少年条例的に「不都合な真実」を、公表することができるのか?

で、18歳がピークになった後、過度のダイエットにより妊娠力はジリジリ低下していく。18歳迄は親が過度のダイエットしないように注意してるが、18歳以降、独り暮らしし出したら、ダイエットへの歯止めが効かなくなる

戦前の産めよ殖やせよキャンペーンにおける「最適妊娠年齢=22歳」というのは、むしろ「出生数がマックス(5人とか6人とか)になるための初産年齢」だろうな。当時の初産年齢が25歳だったらしいが、それだと「子供を5人産めない」から、22歳にまで意図的に引き下げた