シニア経済学

10月31日
日本の消費の半分以上は、もはや「60歳以上」のシニアによる消費になってしまっているらしい。こうなると、経済の教科書は全く通用しなくなる

ファイナンシャルプランナーの役割って、「あなたは、これだけ節約すべきです、このように投資すべきです」とアドバイスするだけじゃなく、60歳以上なシニアに対して、「貴方の資産なら、定年延長して働く必要ありません」とか「世界一周クルーズに出かけても大丈夫です」なアドバイスも重要

60歳以上な小金持ちシニアに対して、「ここまでは消費しても、大丈夫です」と消費額安全ゾーンを可視化してあげるだけで、実はシニア消費は爆発的に拡大するんじゃないか?その辺が「見える化」されてないから、必要以上に消費が萎縮してしまってる

「あなた、駅前のタワマン買う余力がありますよ」とアドバイスするのは、ファイナンシャルプランナーの役割じゃなく、不動産の営業担当の仕事になってるよなあ

これ前にもツイートしたが、個人の資産行動や消費行動が二極化してるらしい。「これ以上浪費してはヤバイ」な人と、「これ以上節約する必要ないのに、更に節約してしまう」人

不動産関係者がブログに書いてるが、ここのところの「駅近マンションの評価アップ」の度合いが、かなり異常値になりつつある。逆に言えば、昔なら駅徒歩10分は「特に問題ない」とされていたのが、今や「駅遠マンション」として、かなりディスカウント評価に晒されてる

駅近マンションの異常高値、一方で昔なら問題にならなかった駅距離マンションのディスカウント評価、これも「消費の半分以上が60歳以上」だからなんだろうな

湾岸のタワマンなんかも、「駅から5分以上のタワマン」なんかは、今後ディスカウントしていく気がする。

消費の半分がシニアなら、「賃上げが消費を押し上げ、景気が良くなる」という経済の教科書が、外れることになる。賃上げしても、消費の半分も活性化しない

ぞろぞろ本気で、日本の大学経済学部は、「シニア経済学」を本格的に研究すべきだと思う。シニアが消費の半分以上を占める社会において、消費をアップさせるのに有効な経済政策は何か?

腰痛とかリウマチとかの解消に一兆円投資すれば、シニアが元気になって消費や旅行が5兆円以上拡大しそうだな。シニア経済学のキモは「健康投資の乗数効果

安倍内閣の目玉政策「3世代同居」は、かなり評判悪いが、あれもシニア経済学の一種なんだよね。「孫消費」は乗数効果が圧倒的に高い

あと、シニア経済学のキモは「適切なリテラシーの補助」。ITリテラシーの少ないシニアにITの補助することで、一気に消費に火がつく

「社会的承認消費」もシニア経済学では重要。「自費出版に大金を投じるシニア」とか

因みに、日本人女性の「年齢構成中間値」は50歳を越えてる。「0歳から49歳までの女性」より「50歳以上の女性」の方が、人口は多い

@irotarihsLASH 日本の高齢男性なんか、承認欲求の塊ですよ。経団連な重役が、70歳になっても80歳になっても引退しないのは、カネが欲しいのではなく、権力という承認欲求を求めてる

@irotarihsLASH 日本男性の引退年齢は、統計的にも世界的に高齢です。しかも、会社で管理職ポストな人、経済的に満たされてる人ほど、引退年齢が遅いそうです。つまり、経済的理由じゃなく、承認欲求的理由で、引退を遅らせている