東野圭吾

2月18日
図書館で「容疑者Xの献身」を借りて読んだ。東野圭吾を試す意味で/本筋と関係ない点が気になった。草薙刑事は、天才物理学者湯川や、天才数学者石神と同じ大学という設定だが、そういうエリート大学出身の警察官が、果たして捜査一課、つまり「ノンキャリア」なのは不自然じゃないか?

最近横山秀夫とかの警察小説も読むので、そこでの常識に照らし合わせると「キャリアが捜査一課にいる」というのが、激しく違和感を感じた/しかし、「ノンキャリアで警察に入るような大学」なら、逆に「天才数学者や天才物理学者は、輩出しない」

ということで、東野圭吾は試してみたが、そういうリアリティの面で難を感じたので、まあ「次は無い」と言う感じだな。

元々自分は小説は真保裕一しか読まなかったが、2年前に佐々木譲を試して、最近横山秀夫を試して、それぞれマルだった。いずれも警察リアリティ小説/伊坂幸太郎は、リアリティ的には「?」なんだが、テンポがいいのが好きなようだ/ということで、東野圭吾は続けないでおこう