アメリカ鉄鉱労働者は少なく、貧困率は改善している

7月14日
日経ネタ/トランプ氏は「アメリカの中西部の鉄鋼労働者」向けの政策を打ち立てると言われる/が、アメリカの鉄鋼労働者の絶対数は、実は「せいぜい8万人しかいない」らしい。8万人の為に3億人アメリカ人が影響を受けるという構図

日本の「農家」なんてのも、アメリカの鉄鋼労働者と同じ説。実数は少ないのに、政治家が実数以上に過大視して、マスコミも有権者も、それを真に受けて過大視してる

アメリカの鉄鋼労働者も、日本の農家も、それぞれ「過大視される」のは、一言で言えば「絵になる」「アイコンになる」から。それに「説明不要で、誰にでも判る職業」ということでもある/何とかコンサルタントとか、何とかアナリストなんてのは、「説明しても判らない職業」なので、アイコン化しにくい

その日経記事の続きも面白い。「世界は、進化してないようで、日々進化している。それに気付く人は少ない」/例えば「貧困率」とか「乳幼児死亡率」「女子識字率」なんて数字は、確実に20年30年前より「良くなってる」が、20年30年前のデータを信じて、常識アップデートしない人の方が多数派

以前、「日米間貿易の輸入額、輸出額、30年前と比較したらいづれも2〜3倍になってる!」とビックリしたツイートをしたが、それもそういうことなんだろうな。30年前より、世の中は気付かないところで進んでる

「冷戦終結後の、資本主義のグローバル化は、大失敗だ」的な言説があるが、このような「飢餓率」とか「識字率」のような基本データが「確実に改善してる、その事実が認知されてないだけ」なのを見ると、グローバル化は、実は「大成功」なんじゃないか?