なんでも掲示板 12年7月過去ログ3

Re: クラウド化?

投稿者:diggy 投稿日:2012年 7月 4日(水)01時31分30秒
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> No.15213[元記事へ]

なかださんへのお返事です。


> こうやってIT関連のはやり言葉を2つ並べて見せられると、恥ずかしいものがありますなあ。


この話については、IT技術者の立場からすると、なかださんのほうが違うと思います。
まず、ビッグデータや、クラウドというバズワードの定義なんてあいまいなので、自分の定義と違うからと言って云々言うのはちょっと違和感があります。

ただ、あえて私の周りでの定義(みたいなもの)から反論するならば…、

ビッグデータ=TB、PB級のデータ/非構造化データが必須というわけではありません。今まで扱えなかった、TB、PB級のデータ/非構造化データを扱えるようになった、ということでビッグデータ時代だと言っているだけであって、GBクラスや構造化データであっても、従来難しかった分析ができるようになったのであれば、ビッグデータと呼ぶ余地があります。
(あくまで、売り文句ですからね、言ったもん勝ちです。)


特に、母子手帳データ単体でTB級にならないことを揶揄しているのはいただけない。
母子手帳以外のデータ(これはPB級になりうる)と組み合わせて多次元的に分析しよう、ということを言っているのに、母子手帳データ単体のデータサイズだけを論じるのは、ビッグデータというキーワードで人々が何をやろうとしているかを理解していないのではないかと言わざるを得ないです。

クラウドもしかり。今まで各人の手元に置いていた情報を、(事業者がだれであろうと)データセンター上に置くのであれば、十分にクラウドの範疇にはいると思います。


Re: クラウド化?

投稿者:なかだ 投稿日:2012年 7月 4日(水)06時24分35秒
返信・引用 編集済



> No.15225[元記事へ]

diggyさんへのお返事です。

いや、すみません。
私もIT業界の技術者を長年やっているわけでして、逆にみんなクラウドビッグデータという言葉に飛びつくものですから、ちょっとそう安易に飛びつかなくても、という思いが常にありまして、たまたまここに「非IT技術者」であられる管理人氏がその2つのキーワードに陳腐に飛びついたような例を目にしたために揶揄したくなったのでした。
その後の管理人氏の一連の書き込みをみると、こうなるともう十分にビッグデータとしての活用を意図しているのがわかりました。ただ、一般に言われているところのビッグデータというのは、もっと動きの速いマスなイベントをマスでとらえてリアルタイムに活用するというイメージがあるので、その点では母子手帳はかなりスタティックな例かなと思います。

それ以上に、本件については、クラウドのほうについてはさらに「これって本当にクラウドなの?」という感は今でもしてます。

> クラウドもしかり。今まで各人の手元に置いていた情報を、(事業者がだれであろうと)データセンター上に置くのであれば、十分にクラウドの範疇にはいると思います。

クラウドコンピューティングの主旨には、データをどこに置くのかということ以上に処理を行う主体(ソフトウェア)までもがネットワークの向こうのどこかにある(SaaS)ということが本質なのではないかなと思ってまして、むしろデータはいつでもどこでも、非ネットワーク環境でも参照できるように個人で持っているほうが(当然コピーはクラウド側にあったとしても)セキュリティ的にも良いように思うわけです。
母子手帳の例でいうと、それこそFeliCaのような個人が所持するICカード上にデータの主体があったりすると、よりシステムとして「クラウドちっく」かな、と思います。
更にはデータ「センター」という集中管理的なイメージはクラウドにはそぐいませんね。
もちろん仮想化されたセンターであればわかりますけれども。
ま、早い話がSuicaなんかのシステムは十分クラウドだし、ビッグデータとしての活用もJRでは研究されてますが、あれですね、母子手帳のIT化の行きつくところも。



母子手帳ICカード

投稿者:なかだ 投稿日:2012年 7月 4日(水)08時07分38秒
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せっかく健康保険証がカードタイプになったのだから、あれをIC化して母子手帳の機能を持たせるのがベストかな。
ただし、母子手帳データならすべてIC搭載できても、診療データは容量的に無理だし、医者といえども診療履歴見られる範囲は限定が必要かな。。
今の保険証は、加入健保別にカードも異なるのは頂けないですね。


(無題)

投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2012年 7月 4日(水)18時08分41秒
返信・引用



はてなアンケをしてみました。
http://q.hatena.ne.jp/1341392805


はてなアンケート

投稿者:なかだ 投稿日:2012年 7月 4日(水)19時39分7秒
返信・引用



「データの散逸リスクを回避」という表現はよろしくなかったですね。
せっかくのそれなりのアイディアが誤解されそうで。
メリットの本質は、紛失リスクを回避することではなく、やはり保険データの蓄積のほうにあるように思います。
なにしろ、成人が自分の母子手帳データもってなくて困ったということはまず普通のひとならないでしょうし、そういうデータが紛失して困らないようなリスク回避にクラウドを使うとなると、「困っていないものを更にデータ紛失リスクの高いものに託す」ととられかねないからです。

あと、現状の母子手帳のメリットは、自分(というか自分の子供)の接種履歴とあわせて、ある種の育児指南的なことも書かれていることかと思います。
これはお母さんがいつでもどこでも子供の接種履歴と照らし合わせて手元において見ることを想定しているわけで、それが「雲のむこう」にアクセスしないとみることができないというのは、デメリットの一つに思うのですよ。
スマートホンのようなものでみられるようにすればいいじゃないか、というのはわからんでもないですけどね。

この部分、管理人さんはどのようにしたらいいと思われるでしょうか?


Re: クラウド化?

投稿者:diggy 投稿日:2012年 7月 5日(木)01時11分12秒
返信・引用



> No.15226[元記事へ]

なかださんへのお返事です。

> 更にはデータ「センター」という集中管理的なイメージはクラウドにはそぐいませんね。
> もちろん仮想化されたセンターであればわかりますけれども。

これはご指摘の通りで、「データセンター」と書かずに「Web上のどこか」などと書いておけばよかったと思ってます。

ただ、こと母子手帳データについては、コピーを「Web上のどこか」に置くことに漠然とした不安を抱く人がいると考えられるので、「クラウド」という言葉にこだわらず、「厚生労働省の管理下にある、国内のしかるべきデータセンターでデータを保管します」と言い切ったほうがよいのではないかと思います。

(使用する技術はクラウドと呼ばれるものと何ら変わりないとしても、クラウドの通例と違って、データの物理的所在をあえて明らかにしたほうがよいということです。ただし、セキュリティの都合上、明らかにしすぎるのもよくないですが。)


カルテ

投稿者:cornucopia 投稿日:2012年 7月 5日(木)21時29分9秒
返信・引用



> 母子手帳の電子化とセットで、全国民の定期健診義務化を実施して、
> 役所が全国民の健診カルテを保管する

「生涯 カルテ」 とか 「生涯 健康 カルテ」 で検索してみてください。


紛失のリスク回避、てのはそれなりにメリットある気がしますが。

投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2012年 7月 6日(金)13時21分38秒
返信・引用



例えば風疹とか、西日本の男性で流行っているらしいですが、
「幼少時に●●の予防接種を受けているかどうか」
なんてのも、知っておくに越したことはない。

一般の記録の場合は、記録の受益者と保管者が一致していますが、
母子手帳の場合は記録の受益者(子)と保管者(親)が一致していないことから、
保管者紛失の不利益を子が負ってしまうので、国が介入してデータ保管を担保しては?という話です。

ところではてなアンケ
http://q.hatena.ne.jp/1341392805
では
「自分の母子手帳を持っている」が僅か30%で、
「持っていない」が47%、
「分からない」が23%です。
「分からない」の大半は「調べてみたけど、見当たらなかった」という結果になりそうですので、
過半数に人は
「自分の母子健康手帳を持ってない(親が紛失/廃棄した)」
という仮説が実証されました。

他方、
クラウド制度に支持するか?」という質問には
「支持しない」が半数近いです。
これは、確かに
「幼少時に●●の予防接種を受けているかどうか、というのを確認する必要に迫られたことがなく、今後もないだろう」
と思っている人が多いことを示しています。

ただ、風疹のように「何らかの感染症が流行した」段階で、
クラウド保管してくれたら・・・」と思いなおす可能性もあります。


発想のキッカケ

投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2012年 7月 6日(金)13時27分36秒
返信・引用



1〜2週間前の日経で、
「予防接種制度がコロコロ変わって、母親が接種スケジュールを立てるのに苦労している」
という家庭欄記事が発想のキッカケ

民主党政権になって、予防接種への助成制度が増えたり、各自治体によって助成範囲が変わる」ので、
「別の自治体に引越した時点で、受けられる接種が何なのか分からない」
「上の子と下の子で、(制度新設で)接種範囲が変わってくる」
のような状態に陥って、保護者の混乱が広がっていて、
「それをサポートするために、接種スケジュール確認お役立ちの
 スマホアプリまで登場している」というニュースを見て、
「アプリ造るくらいなら、そもそも予防接種スケジュール、
 いや母子健康手帳そのものを、「向こう側」に保管させればいいじゃん」
と思いついた次第。


たぶん

投稿者:なかだ 投稿日:2012年 7月 6日(金)13時32分25秒
返信・引用



このアンケートに回答をよせた人、コメントをよせた人のうちかなりの割合は、クラウドという概念をよくわかっていないように思います。
そもそもクラウドという概念自体完全に確立されているとまではいっていないし、ああいう簡単な質問文ではますます各人の思い描くものはぱらぱらになる。
つまり、こういうテーマは、そもそもアンケートにはそぐわず、議論でもむのがよいのではないてしょうか?


データを「あちら側保管」にすることによる、別の効果

投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2012年 7月 6日(金)13時35分22秒
返信・引用



ICカードに入れる」「メモリースティックに入れる」という案もありますが、
私見では「データをあちら側保管」にした方がいいような気がする。

建て付けとして、
「子供の成長記録を「あちら側保管」にして、
何かあれば、あちら側にアクセスするような制度設計に「あえて」する。

体重の記録とか、歯の記録とかも、すべてあちら側にする。
その都度、母親は記録の作業を行います。
(記録作業自体は、スムーズに、ストレスなしに行えるようにします)

こうなると、「真っ当な母親」であれば、月に1回程度は、
「あちら側」へアクセスすることになります。

・・・「真っ当でない母親」は、アクセス頻度が有意に減る、ないし
「殆どアクセスしない」ことになります。

つまり、育児ネグレクト、育児虐待の「あぶり出し」手法として、
母子健康手帳クラウドへのアクセスが著しく低い母親は、要注意」ということで
行政側がアラートを立てることが出来るのです。


Re: データを「あちら側保管」にすることによる、別の効果

投稿者:なかだ 投稿日:2012年 7月 6日(金)14時12分20秒
返信・引用



スルッとKANTOさんへのお返事です。

> こうなると、「真っ当な母親」であれば、月に1回程度は、
> 「あちら側」へアクセスすることになります。
>
> ・・・「真っ当でない母親」は、アクセス頻度が有意に減る、ないし
> 「殆どアクセスしない」ことになります。
>
> つまり、育児ネグレクト、育児虐待の「あぶり出し」手法として、
> 「母子健康手帳クラウドへのアクセスが著しく低い母親は、要注意」ということで
> 行政側がアラートを立てることが出来るのです。

そりゃ無理だって。
そんなITリテラシーあるひとばかりでないですし、ネットワーク環境ない人も多いですよ。
しかも、育児ネグレクト予備軍はそういった層にこそ多いわけで。


Re: 発想のキッカケ

投稿者:e10go 投稿日:2012年 7月 6日(金)16時25分19秒
返信・引用



> No.15233[元記事へ]

スルッとKANTOさんへのお返事です。

> 「民主党政権になって、予防接種への助成制度が増えたり、各自治体によって助成範囲が変わる」ので、
> 「別の自治体に引越した時点で、受けられる接種が何なのか分からない」
> 「上の子と下の子で、(制度新設で)接種範囲が変わってくる」
> のような状態に陥って、保護者の混乱が広がっていて、
> 「それをサポートするために、接種スケジュール確認お役立ちの
>  スマホアプリまで登場している」というニュースを見て、
> 「アプリ造るくらいなら、そもそも予防接種スケジュール、
>  いや母子健康手帳そのものを、「向こう側」に保管させればいいじゃん」
> と思いついた次第。

 保護者でも「向こう側」でも、どこが管理しても予防接種の日程管理に苦労するのは同じ。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20100304
 予防接種の種類の多さ、間隔、別々のワクチン同士の接種制限、摂取を受ける側の都合。
 これらすべてをクリアーさせるのは、どこが保管しても苦労は同じです。

 なお、予防接種をおこなう機関は国でも自治体でもなく病院や診療所等の独立した医療機関です。
 どこが保管しても、情報が医療機関と結び付かないと意味がないでしょう。

 それよりも、単独接種→混合接種化とか予防接種の方法を見直すべきでしょう。


マイナンバー

投稿者:あじあ号 投稿日:2012年 7月 7日(土)18時22分37秒
返信・引用



予防接種の生涯の記録とか、行政で保管しておくと良いと思うのですが、
そう言うことは難しいのでしょうかねえ。法律論は別として。
国民総背番号制は、本当は良いことが多いのですが、実効性の困難は別として、
反対論が強い(多いわけではないようだ)ので困る。


ITリテラシー弱者への制度設計は

投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2012年 7月 9日(月)12時35分51秒
返信・引用



確かに課題として残ります。
前にも書きましたが、ネグレクトとかじゃなく、全盲とか外国人の母親とかもいる訳ですから。

義務教育課程で、ITを使った各種保護者向けサービス
(例:保護者メアドへの緊急連絡など)って、IT弱者にはどう対応しているのだろうか。