医療ブレーク43・日本人の食材の変遷

医療ブレーク43・日本人の食材の変遷
(なんでも掲示板 06年11月 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

交通事故と食べもの 投稿者:cornucopia 投稿日:11月23日(木)22時48分40秒


「2輪車と交通事故」

交通事故死の状態別比率の国際比較
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/6836.html

 2輪車、特にオートバイは危険である。
 自転車の場合、自転車道の整備等による車との分離で、事故死を減らすことができる。
しかしオートバイは「高速移動の可能な機械に、むき出しで人間が乗っている」という
難点の解消ができない。

「伝統的日本食

食生活の変化(1910年代以降の品目別純食料・たんぱく質供給量)
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/0280.html

 「伝統的日本食がヘルシー」といわれることがあるが、戦前の日本人はたんぱく質
主としてコメと大豆(味噌等の加工食品)から摂取していて、魚介類はそれほど食べなかった。
むしろ、最近のほうが魚介類を良く摂取している。
「魚と野菜中心の伝統的日本食」は、むしろ高度成長期以降の日本食の特徴といえる。

 honkawa氏は、「戦中戦後の食糧難がたんぱく源としての魚介類摂取を加速」と
しています。他の要因として漁船への発動機の普及もあるでしょう。



                                                                                                                                                              • -

↑魚食 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月24日(金)08時01分19秒


むしろ、冷蔵庫の普及(及び冷蔵輸送技術の進歩)の方が魚食の
増加の主因のような気がします。

港町はともかく、長野県等の内陸県では魚食が普及したのは戦後でしょう。



                                                                                                                                                              • -

ニシン 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月24日(金)09時07分46秒


江戸時代、ニシンが全国に普及しましたが、これは「魚食」としてではなく
「肥料」として普及したのです。
本来の魚食のスタイルで食された魚類の方が、実は少なかったのではないか?

道路輸送が未確立な(江戸時代〜)戦前までは、漁港は「取れすぎた」魚類を
漁港周辺だけでは捌ききれず、2次利用的に魚系肥料や魚醤にしたのではないか?

戦前の「都道府県別」の魚食統計を見てみたいです。



                                                                                                                                                              • -

自給自足 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月24日(金)12時44分54秒


戦前は農家が人口の過半だったわけでして。

その大半は小作農であり、食糧は自家栽培を旨としていたと思われます。
で、通常の農家が自給できるのは「コメと大豆」だった訳です。

貨幣を用いて魚類を購入することはあまりなかったと思われます。

高校時代の日本史の先生(知っている人にしか通じないだろうが「クラカン」だよ)が、
「農村部に貨幣が普及したのは明治時代以降であり、その契機は義務教育代の支払だった」と
言っていました。

当時の貧農層では所得税を支払っている人自体が少数派であり、貧農層が
「貨幣を使わざるを得ない局面」は「義務教育」に限られていました。

貴重な貨幣を魚類購入なんかには使用できなかったのでしょう。
恐らく、内陸の明治人の中には「一生サカナを口にしたことがない人」もいたのでは?

貨幣を持たない貧農層に貨幣使用を強いる「義務教育制度」は農村部に非常に
受けが悪く、義務教育強行を巡って反対運動がしばし暴力沙汰に発展したらしい。

あと、戦前の日本政府は、その食糧源の供給先としては漁業を重視するというより
「満蒙を開拓して食糧問題を解決する」というスタンスだった訳でして、
戦後漁業重視に転換したのは「満蒙を失ったから」とも言えます。



                                                                                                                                                              • -

魚 投稿者:あじあ号 投稿日:11月25日(土)11時32分31秒


こうしてみると、魚の消費量は戦前から増大しているのですね。魚の消費量は頭打ちですが。もちろん、肉の消費量は格段に増大していますが。

http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/0280.html



                                                                                                                                                              • -

誰も口にしていない「日本人の乳製品摂取量の異常な増加率」 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:11月25日(土)13時19分41秒


「一度もサカナを口にしていない」は言い過ぎたかな?
ただ、いわゆる「ハレ」の席でしかサカナは出なかったのではないでしょうか?
おせち料理とか結婚式とか。

「ケ」の日常では「コメ」「イモ」「野菜」です。
このグラフを見ると、昔は「イモ類」の消費が非常に多かったことがわかります。

大豆はそんなに消費されておらず、動物性食糧摂取量の絶対的不足と合わせて考えると、
慢性的にタンパク質不足でなかったのかと推察されます。

というか、誰も口にしていないのが「乳製品」の異常な伸び。
全部でグラフ折れ線は9線ありますが、戦前は「乳製品」は「肉類」と最下位を争っていました。
それが現代では「第二位」です。
下手すれば「野菜」を抜いてトップの可能性もある。

申し訳ないが、これは、「摂り過ぎ」だっちゅーの。

戦前まではグラフが地面を這っていましたよ。
都市部では兎も角、地方部では牛乳・乳製品の消費量は「ほぼゼロ」だったと思われます。
一部の都会人が「平均を引き上げた」おかげで、グラフがようやっと底から脱している状態。

「サカナを食べたことない明治人」は殆どいないのかもしれませんが、
「牛乳・乳製品を食べたことがない人」は、戦前ではむしろ過半数を占めていたのでは?

その理由はいろいろありますが、
「口に合わない」「レシピを知らない」そして一番大きいのは
「冷蔵庫がなかった」「輸送手段がなかった」からでしょう。

「消費量ほぼゼロ」の状態から「第二位」まで「出世」しておいて、
これ以上何を望むのか、酪農業界の諸君。



                                                                                                                                                              • -

(無題) 投稿者:くろだ 投稿日:11月25日(土)21時26分48秒


> 大豆はそんなに消費されておらず、動物性食糧摂取量の絶対的不足と合わせて考えると、
> 慢性的にタンパク質不足でなかったのかと推察されます。

コメってそれなりに蛋白質含んでますよ。



                                                                                                                                                              • -

牛乳 投稿者:cornucopia 投稿日:11月26日(日)09時57分51秒


> 戦前は「乳製品」は「肉類」と最下位を争っていました。
> それが現代では「第二位」です。

管理人様の「宿敵」のページ
牛乳と日本の学校給食
http://j-milk.jp/library/seminner/8d863s000000qcyu.html
学校給食の必要性と牛乳の利用
http://zookan.lin.go.jp/kototen/rakuno/r521_3.htm


学校給食法 (昭和二十九年法律第百六十号)と酪農振興法(昭和二十九年法律第百八十二号)が
時期的に重なっています。