医療ブレーク32・産科不足問題「その3」

医療ブレーク32・産科不足問題「その3」
(なんでも掲示板 08年08月〜 投稿済)

                                                                                                                                                              • -

万死に値する福島県警毎日新聞 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月21日(木)20時31分14秒


http://www.j-cast.com/2008/08/21025512.html

>「メディアが『医療崩壊』を招いた」との指摘が相次ぐなか、帝王切開手術中に妊婦を死亡せたとして
>担当医師が逮捕・起訴された「大野病院事件」については、様子が若干異なるようだ。
>無罪判決から一夜明けた各紙の社説を見ると、きわめて慎重で、「医師逮捕までする必要あったのか」と
>する論調も目立つ。
>判決に肯定的なのが、朝日・読売だ。
(中略)
産経新聞も(中略)と、逮捕・起訴が強引だったことを遠まわしに批判。

>前出の4紙と、立ち位置が異なっているように見えるのが、毎日新聞だ。他の複数の新聞が、
>事件をきっかけに「医師の産科離れが進み、医療側からは『医療が萎縮する』との反発の声が上がった」
>といった経緯を紹介している一方で、毎日新聞
>「こうした考え方が市民にすんなり受け入れられるだろうか」
>と、疑問を投げかける。さらに、「警察権力は医療にいたずらに介入すべきではない」としながらも、
>「県警が異例の強制捜査に踏み切ったのも、社会に渦巻く医療への不信を意識したればこそだろう」
>と、警察の姿勢を全国紙の中では唯一擁護しているともとれる文面だ。

この毎日新聞は、「東の大野病院事件、西の大淀病院事件」と言われる
奈良県大淀病院事件」を「大々的に報道」して、「奈良の産科を崩壊させたA級戦犯」である。

ウィキにすら書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B7%80%E7%94%BA%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E6%B7%80%E7%97%85%E9%99%A2%E4%BA%8B%E4%BB%B6

A級戦犯は、自らの過去を総括することを全くせずに、シンパ?である福島県警の擁護に終始する。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/14315_8252.html

>いや〜、毎日新聞って、いい会社ですね。
>誰も自分たちの書いたことに責任を取らないで
>平気で賞を受けるんだもの。
>というわけで、
お産難民として苦しんでいる近畿圏の妊産婦とご家族の皆様には、
毎日新聞の不買を推奨いたします。
に激しく同意。




                                                                                                                                                              • -

あじあ号様の代理投稿なので、小生の本音とは相当ことなります。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月22日(金)21時20分44秒


>現在、外科医・小児科医・産科医・麻酔科医等がどんどん減っていますが、理由

>「なり手がいない」からです。
>「なり手がいない」原因は、いままでの医療関連の(刑事・民事)裁判にありま
す。
>医者が最善の仕事していても、結果が悪ければ、裁判で有罪の判決を受ける
この議論、医師サイドからよく聞くのですが、法律サイドとしては、そのまま受け
取れないのですよ。
>医者が最善の仕事していても、結果が悪ければ、裁判で有罪の判決を受ける(べ
き)
こんなこと主張する刑法学者や検事がいるのですか?単純な老衰で患者が死亡して
、起訴されますか?
言いたくないですが、医師サイドの司法、法律屋批判は、理屈になってなくて異様
なものも多いです。
単に処罰は嫌というだけなら、交通事故を起こしやすい運転手や、パイロット等も
我々も
嫌だと言い出しますよ。
運転手やパイロットのなり手が減ったら、過失で事故を起こしても処罰するのは止
めようということになるの?
また、冷酷に言えば、ある人が医師になりたくないというのなら、別の人を医師に
すればいいのです。
他の業界なら、そういわれるのではないでしょうか?何故医師は別なの?
ただ、医師の中で、産婦人科や小児科になる医師が少ないという問題は、医療報酬
等で対処しないと
いけないと思いますが。

医師免許という参入が極めて困難なハードル(もちろん、必要ですが)があること
で、不必要な
ネゴシエーション力を医師に付けるのは変です。
警官にスト権を与えたら、公務員の中では、警官だけ突出した給料になるという予
想がありますが、
それと同じでは?これは正義ですか?
ネゴシエーション力があるから、報酬(待遇)を高めるべきというのは、とりあえ
ずの対応でしかなく、
やはり、本来あるべき報酬(待遇)に引き戻すべきです。
私見では、医学部の定員を必要医師よりも多くしてはどうでしょうか?
そうすれば、医師になりたくないという人間は、無視して、必要な医師を確保でき
ます。




                                                                                                                                                              • -

どうも自分と違う意見の人の代理投稿するのは 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月22日(金)21時42分54秒


座り心地が良くない。
はやくパソコン修理しなさい>あじあ号さま

あじあ号様の意見は、確かにスジは通っています。正論です。

しかし、「正論」を通すことによって予想される「未来」は、
まず間違いなく「医療崩壊」です。

医師の養成といっても、5年や10年でできる話じゃない。
最低20年はかかる話であり、しかし産科難民は「目の前の危機」です。
とても20年も待っていられない。

論理の世界で生きる学界や評論家の会話なら、「正論」でいいでしょう。
しかし、政治家は「結果に責任」を持たなければいけません。
「正論」を通すことにより、崩壊した結果が確実に見えているのであれば、
その「正論」は通すべきではありません。

正論じゃないクセ球、変化球を投げることにより、結果を収めるのが政治の役割です。

「結果に責任を持つのは立法府(と行政府)の役割であって、
 司法の役割ではない」との反論が来そうですが、小生は司法も結果に
責任を持つべきだと思います。

特に刑事訴訟の目的は、「当事者の懲罰」が目的ではなく
犯罪予備軍に対する警告発信による犯罪防止」が目的であるはずであり、
ということは「結果のために判決を考えるべき」なのです。

枝野先生、あの人民主党代表選不出馬のようですが、
ハンセン病は行政府の責任ではなく立法府の責任である」という
正論を唱えています。
しかし、枝野先生は正論オンリーの人ではない。
例の大野病院事件では、
「このような事案こそ、内閣が指揮権発動して、検察による医療介入を
 阻止すべきだ」と語っているのです。

指揮権発動、というのは、少なくとも正攻法ではない。
違法とはいいませんが、かなりのクセ球です。
しかし、結果のためにクセ球を投げろ、という主張です。

まあ、官僚の方が勝手にクセ球を投げるのは良くないので、
立法府である国会においてクセ球の議論をした方がいいのでしょうか。




                                                                                                                                                              • -

大野病院事件は 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月22日(金)23時51分49秒


最善ではなかったが、刑事罰を課す程の違法性がなかった、逆に言えば民事上の責任はあるのかも、と誤解していた。調べてみると加藤医師は教科書通りの適切な処置、最善の処置を施したようだ。これで有罪になったとしたら、どうかしている。




                                                                                                                                                              • -

あじあ号さまへの反論 投稿者:diggy 投稿日:2008年 8月22日(金)23時53分33秒


>>医者が最善の仕事していても、結果が悪ければ、
>>裁判で有罪の判決を受ける(べき)
>こんなこと主張する刑法学者や検事がいるのですか?
>単純な老衰で患者が死亡して、起訴されますか?

さすがにそんなことを主張する刑法学者や検事がいるとは思いませんが、
今回の裁判は「単純な老衰で患者が死亡して、起訴」と同等のことを
やってしまったのが問題と考えます。

>単に処罰は嫌というだけなら、交通事故を起こしやすい運転手や、
パイロット等も我々も嫌だと言い出しますよ。

例えば、新大久保駅で3人が電車に引かれて死亡した
有名な事件がありますが、あの事件で、電車の運転士を
「3人を過失致死させた」罪で起訴していたら、
「我々も嫌だと言い出す」でしょう。

>運転手やパイロットのなり手が減ったら、
>過失で事故を起こしても処罰するのは止
>めようということになるの?

そもそも今回の件は「過失」ではなかったのです。
過失ではないものを処罰するのはやめよう、ということです。

私見では、医学部の定員を必要医師よりも多くしては
>どうでしょうか?
>そうすれば、医師になりたくないという人間は、無視
>して、必要な医師を確保できます。

リスクの少ない内科医は増えるかもしれませんが、
医学部の定員を増やしたところで、産婦人科の志望者
が増えるとは思いません。

…大相撲の力士の人材難で相撲協会は困ってるみたい
ですが、相撲部屋への入門者を増やせば、解決します
かね? そもそも入門者がいないから困ってるのだと
思いますけど。

仮に、医学部を最初から診療科別に募集したとすれば、
産婦人科コース」の定員をいくら増やしたとしても、
定員割れになると思います。




                                                                                                                                                              • -

検察は 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月23日(土)00時00分46秒


胎盤剥離は不適切、子宮摘出すべきだった、とした。しかしその意見書を書いたのは子宮腫瘍の専門医であって周産期の専門医ではなかった。周産期医の教科書では胎盤剥離が適切処置となり、逆に子宮摘出は後に訴訟リスクを抱えることになる。




                                                                                                                                                              • -

まさに 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月23日(土)00時17分17秒


単純な老衰死を逮捕したようなものです。逮捕する警察も起訴する検察も、本当に公判維持できると思っていたのか?不思議だ。




                                                                                                                                                              • -

過失か、過失でないかの判断 投稿者:まる 投稿日:2008年 8月23日(土)00時46分47秒


だいぶ前から疑問に思っているのですが、どのような場合に過失が指摘されるべきか。
法律はなんかしゃくし定規に決めている気がするが、やむを得ないのか?

今回のケースは別にしても、医師に対しても医療ミスの刑事責任を問うべきです。
これまではしゃくし定規に、悪質なケース(カルテ改ざんなど)以外は基本的に
咎めなしだった。民事は別だが。

かなり高齢の産婦人科医の扱ったお産が数回連続して、死産となったときは
産婦人科学会だかが、その医師に医療行為をやめるように勧告しただけだった。
きちんと統制するシステムが必要だと思う。

ところで
・屋上に白色プラスチック製の天窓を設計したら、小学生が乗って転落死した。
 設計者はお咎めなし。学校には管理責任?

・マイクロバスで高速道路を走行中。ドア付近にいた小学生がドア付近のレバーを
 引いたらドアが開いて、転落死。
 運転手逮捕。トヨタのマイクロバス設計者はお咎めなし。

・高速道路を乗用車で走行中、なぜか走行していた自転車の老人をはねて死亡させた。
 運転手逮捕。

・幹線道路で男性がトラック前に飛び出して(飛び込んで?)死亡。
 運転手逮捕。

・電車が踏切で止まった車と衝突。車の運転手死亡。
 電車の運転士はお咎めなし。
 しかし、踏切が遠方から見通せる場合は電車の運転士にも過失があるのでは。

医師以外の世界では
>>教科書通りの適切な処置、最善の処置
をしても、結果が死亡、重傷事故の場合、業務上過失致死、傷害罪に問われて
しまっているケースが多いように思う。

たとえば、車同士の事故の場合、信号無視以外は、両者に過失があるとされる。
過失割合に違いはあるが。
普通に走ってて、暴走車に追突されても、追突された側の過失が2割なんて話もある。
信号無視の歩行者をはねたら、車の過失が4〜6割つうのも、現実的には無理な注意義務。

今回の医療事故も、現実的には無理な注意義務のラインにあるような気がする。
こんな場合には刑事裁判以外のシステムがあればよいのにとおもう。




                                                                                                                                                              • -

Re: 過失か、過失でないかの判断 投稿者:くろだ 投稿日:2008年 8月23日(土)05時26分6秒


> こんな場合には刑事裁判以外のシステムがあればよいのにとおもう。

民事裁判ではダメなんでしょうか? こういう問題は犯人を収監したら
解決するという問題ではないのでは。

あとは免許の更新制ですかね。教員免許を塩漬けにしてる私が言っても
説得力ないかもしれませんが。

Re: 過失か、過失でないかの判断 投稿者:diggy 投稿日:2008年 8月23日(土)13時15分13秒







>医師以外の世界では
>>>教科書通りの適切な処置、最善の処置
>をしても、結果が死亡、重傷事故の場合、業務上過失致死、傷害罪に問われて
>しまっているケースが多いように思う。

「医師以外の世界では」とおっしゃいますが、例示されているもののうち、
「お咎めあり」なのは「車の世界」だけなような気が…。むしろ、車の世界
が特殊なのでしょう。

医師の世界と車の世界以外では、人が死ぬこと自体が少ないですから、
一般化して論じるのはちょっと難しいですが、よっぽどの過失でないと、
個人が逮捕・起訴されることはないと思います。
(企業が民事で責任を問われることは多いですけど、それは別の話)




                                                                                                                                                              • -

あじあ号様へ 投稿者:e10go 投稿日:2008年 8月23日(土)14時07分39秒


>>医者が最善の仕事していても、結果が悪ければ、裁判で有罪の判決を受ける(べき)
>こんなこと主張する刑法学者や検事がいるのですか?単純な老衰で患者が死亡して
>、起訴されますか?

話が飛躍しています。結果として有罪判決を受けている、と言っているんですけど。
下の判決なんか、おかしいと思うんですけどね。
http://blogs.yahoo.co.jp/beretta_dt10trap/8150358.html
下のは、刑事では過失を認めているけど無罪判決ですが、民事では過失を認めていま
せん。
http://horafukiotoko.blog123.fc2.com/blog-entry-67.html
そもそも、何故、起訴されるのか不思議です。

>運転手やパイロットのなり手が減ったら、過失で事故を起こしても処罰するのは止
>めようということになるの?

ここでは、処罰を止める話は出ていないでしょ。

現実に研修医が、外科医・小児科医・産科医になるのを避けていますが、その理由の
一つに裁判のリスクがあるんです。

>また、冷酷に言えば、ある人が医師になりたくないというのなら、別の人を医師に
>すればいいのです。
>他の業界なら、そういわれるのではないでしょうか?何故医師は別なの?
>ただ、医師の中で、産婦人科や小児科になる医師が少ないという問題は、医療報酬
>等で対処しないと
>いけないと思いますが。

そもそも、医師になりたがる人が少ないのが問題でしょ。
1年365日完全拘束では、報酬の問題じゃなくなりますよ。
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/08/post_fe86.html
いくら給料を上げても、なりたがらないのは、どうしようもないでしょう。
それから、大学病院所属の医師は、給料だけなら年収300万程度です。

私見では、医学部の定員を必要医師よりも多くしてはどうでしょうか?
>そうすれば、医師になりたくないという人間は、無視して、必要な医師を確保でき
>ます。

実際には、登録数だけなら、医師の数は年々増えています。
それでも、特定の科の医師が、徐々に減っているんです。
最近、医学部の定員を増やす話は出ていますが、特定の科の医師不足解消に効くかは
疑問です。
そもそも、入学してから医療の第一線で働けるようになるまでに最低でも6年は必要
です。
入学してから一人前になるには、10年近い期間が必要です。

元某省母子保健課 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年 8月24日(日)01時34分48秒







>>医者が最善の仕事していても、結果が悪ければ、裁判で有罪の判決を受ける(べき)
>話が飛躍しています。結果として有罪判決を受けている、
同じ文章で違うことをお互い主張しているようです。
結果として処罰されている(貴兄主張)と、「処罰されるべき」との主張はない(当方)。
まあ、後は、個々の事件ごとに考えるしかないですが、医学は正直判らなくて。
あと、上げられている事件は、そもそも民法刑法の過失に当たらないという主張の
ようですが、それが正しいのなら、責任を負わなくて当然で、医師不足云々の理由を
言うのは必要ないし、下手すると、医師が足りないから、過失に目をつぶれという
主張かと思っちゃいますよ。(そうなの?)

堅い話は、さておき、中公新書は、私も大好きです。
岩波新書が、余りにもそのときどきのトピックを取り上げる傾向にあるのに対し、
落ち着いた内容の濃いものを出している感じがします。
ちなみに、中公新書は、レイルウェイライターの宮脇俊三氏が中央公論社勤務時に
発刊させたものだそうです。さすが!!
また、中公新書「電車の運転」は、元JR運転手が書かれたもので、私も面白く読み、
そのあと、スルッとKANTO氏にお送りしましたが(読んだか?)、ひょっとして、
技術的におかしな点があるのでしょうか?
最近は、本のおかしな点は、amazonの書評欄に載るので、助かります。




                                                                                                                                                              • -

弁護士 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年 8月24日(日)01時37分29秒


弁護士資格のある者の増員に一部反対があるようですが、医師不足と対比するとどうでしょうか?
その要請コストを本人と国のいずれが負担するかが違うし、専門性もやや違いますが、
参考になる点はないかな?




                                                                                                                                                              • -

医師の不満 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年 8月24日(日)01時42分16秒


医療過誤について、医師の不満を伺うと、法学部卒業生が、自分たちの医療について
判断することが不満とのことがあるようです。
別に法学部卒業生が裁判を何でも決めるわけではありません。
法律は国会(医師の議員もいる)が決めるし、航空事故、鉄道事故等々技術色の強い
事件も医療事故同様、司法が判断します。

以下、偏見かも知れませんが、お医者さんはプライドが高いので、自分たちのことを
他のグループに判断されてたまるか!という不満がすごく強いようです。
最近の医療過誤事件の医師の反発をみると、どうもそういう感じがします。
他の分野の事故は、裁判所できちんと裁いてもらえばいいという感じですが。




                                                                                                                                                              • -

教員免許 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年 8月24日(日)02時25分51秒


くろださんは、お持ちなのですか?小学校ですか?中高ですか?
いや、からかっているのではなく、最近教育学部の大学の先生と勉強会を良くするのです
が、中学、高校の科目ごとの免許を出せる大学は結構ありますが、小学校免許は、
全ての科目を大学で教えないといけないので、出せる大学は少ないそうです。
例えば、東大では無理。
東大でも、理系の修士卒や、文学部系統の学部卒の方は、お持ちの方もいるらしいですが、
法学部で持っている人なんて聞いたことないな、。
知り合いで、東大法卒で、母校の先生になるとき、免許がないので、あわてて地方私大に
入り直したらしい。




                                                                                                                                                              • -

Re: 教員免許 投稿者:くろだ 投稿日:2008年 8月24日(日)05時32分44秒


高校(工業)の免許です。工学部で、教職関係の授業を受けて
教育実習に行けばわりと簡単に単位が揃います。

小学校はかなり大変らしいです。音楽の授業に対応するために
楽器が弾けないといけないそうなので。




                                                                                                                                                              • -

教員免許について 投稿者:時を娶ろ 投稿日:2008年 8月26日(火)01時56分27秒


> あとは免許の更新制ですかね。教員免許を塩漬けにしてる私が言っても説得力ないかもしれませんが。
> くろださんは、お持ちなのですか?小学校ですか?中高ですか?
> 高校(工業)の免許です。

教員免許更新制が導入されたが、新旧で扱いが異なることに留意されたい。
教員免許に10年の期限が付されるのはあくまでも新保持者です。
旧保持者は更新講習を受けて修了認定を得ないと教壇に立てないだけで
免許そのものが失効するわけではありません。




                                                                                                                                                              • -

医師不足問題 投稿者:時を娶ろ 投稿日:2008年 8月26日(火)22時26分46秒


過去には、『医師過剰』対策として、次のような動きがあった。

昭和57年7月 臨時行政調査会『行政改革に関する第3次答申』
第2部−第1章−2−(2)−ウ−(イ)
『医療従事者について、将来の需給バランスを見通しつつ、適切な養成に努める。特に、医師については過剰を招かないよう合理的な医師養成計画を樹立する。』

昭和57年9月 閣議決定『今後における行政改革の具体化方策について』
第3−2−(3)−ア
『医療従事者については、将来の需給バランスを見通しつつ養成計画の適正化に努める。特に医師及び歯科医師については、全体として過剰を招かないように配意し、適正な水準となるよう合理的な養成計画の確立について政府部内において検討を進める。』

昭和61年6月 厚生省『将来の医師需給に関する検討委員会』最終意見
『昭和70年を目途として医師の新規参入を最小限10パーセント削減すべきである。』

昭和62年9月 文部省『医学教育の改善に関する調査研究協力者会議』最終まとめ
『昭和70年に新たに医師になる者を10パーセント程度抑制することを目標として、国公私立を通じ、入学者数の削減等の措置を講ずべきである。』




                                                                                                                                                              • -

re:医師不足問題 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年 8月27日(水)22時33分18秒


うーん。御掲示有り難うございます。
これを見ると、これまで努力してしてきた医師過剰対策を、今回吹き飛ばして
しまう気がします。正直、今回の医師不足を疑ってしまいます。




                                                                                                                                                              • -

re:医師不足問題 投稿者:e10go 投稿日:2008年 8月28日(木)10時14分52秒






その当時の「政府の検討・対策が間違っていた」と、言う事やね。
厚労省は、自分で認めているし。

医師の需給に関する検討会報告書(案)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/s0628-8a.html




                                                                                                                                                              • -

レス 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月28日(木)11時01分11秒


そもそも「医師過剰」の前提が正しかったのか?
OECD諸国と比較すると当時でも医師は過剰でなかったに相違ないのに、
なぜ「過剰」とされたのか?

日本医師会の政治的圧力に押されたため、といわれても、仕方あるまい。





                                                                                                                                                              • -

re:医師不足問題 投稿者:diggy 投稿日:2008年 8月28日(木)12時39分10秒


昭和57年〜62年の動きについては、マクロで見れば、正しかったと思います。
実際、都市部の内科や耳鼻咽喉科については、実感的に不足しているとも
思わないですし。

欠けていたのは、地域別・診療科別で見た、ややミクロの視点。
これについては、e10goさんご提示の2006年の報告書にも記載されています。

この視点について、昭和62年の時点で予見できたかというと、
多分できなかったと思うんですね。したがって、
 ・どうすれば早い段階で予見できたか
 ・問題が浮き彫りになった後、どうすれば早い対策ができたか
ということが問題になってくると思います。政府の政策決定について
の深い話ですね。


で、件の2006年の報告書は、よくできてると思います。全体的に
みて、あまり間違ったことは書いてないと思います。しかしながら、
正しいことが書いてあればよいというものではない、というのが
今までの教訓。むしろ「書いていないこと」、すなわち落とし穴
がないかどうかを常に気を配る必要があるということです。

もちろん、その点については、気がついた担当者の人が次回の
検討会の議題に挙げるんだとは思うんですけどね。




                                                                                                                                                              • -

re:医師不足問題 投稿者:e10go 投稿日:2008年 8月28日(木)15時30分38秒


>昭和57年〜62年の動きについては、マクロで見れば、正しかったと思います。

いやいや、この時点で、政府はマクロ的検討を間違えています。

>医師の需給に関する検討会報告書(案)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/s0628-8a.html

この冒頭で、

>医師の需給については、昭和45年には、「最小限必要な医師数を
>人口10万対150人とし、これを昭和60年を目途に充たそうとすれば、
>当面ここ4〜5年のうちに医科大学の入学定員を1,700人程度増加
>させ、約6,000人に引き上げる必要がある」とされた。

とあるように、昭和45年時点では「医師数を人口10万対150人」とした
目標は良いとして、昭和57年時点では、この数字では医師不足になる事
は判っていた事です。
何しろ、諸外国(OECD加盟国)では平均で200人を超えていたし、
http://www.kaseikyohp.jp/main/ishifusoku.html
現在でも、日本は低いレベルです。
http://www.hch.coop/hch/syakaihosyou/iryouhoukai.htm








e10go様の意見に賛成 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年 8月28日(木)19時23分21秒


根本的には、将来人口構成予想を読み違い、
「高齢化にともなって人口当たりの医師数は増加させないと、医療水準が保てない」という
極めて当たり前の判断ができなくなっていたからではないか?




                                                                                                                                                              • -

医師不足に関する厚労省における直近のペーパー 投稿者:時を娶ろ 投稿日:2008年 8月29日(金)02時38分13秒


平成20年6月18日公表
『安心と希望の医療確保ビジョン』(PDFファイル)
(担当部署:厚生労働省医政局総務課)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0618-8a.pdf
『現状において、医師の勤務状況は過重となっており、適正な勤務状況における必要な医療提供体制を確保するため、総体として医師数を増やす方向とし、同時に医師養成環境の整備を行う。医学部の定員については、…(中略)… 今回、現下の医師不足の状況にかんがみ、従来の閣議決定に代えて、医師養成数を増加させる。』

これを受けて、現在、
『「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会』が開催されている。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/dl/s0717-8b.pdf




                                                                                                                                                              • -

医師の需給に関する検討会 投稿者:時を娶ろ 投稿日:2008年 8月29日(金)02時55分40秒


> 医師の需給に関する検討会報告書(案)
> http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/s0628-8a.html

なぜこれが、『(案)』の段階のものを引用しているのかは不明ですが、その1か月後には最終的な報告書が出ているので、そちらのほうを引用してはいかがでしょうか?
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/07/s0728-9.html

この報告書をまとめるに当たってはずいぶんと議論が行われています。
お示しの『(案)』は検討会の第14回会合において示されたものですが、委員の小山田惠・社団法人全国自治体病院協議会長がかなり注文をつけています。
これは第14回会合、第15回会合の議事録からも見てとれます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/txt/s0628-2.txt
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/07/txt/s0719-1.txt
シャンシャンの議事進行ではなく、その場に同席したかのごとき空気が読み取れます。




                                                                                                                                                              • -
                                                                                                                                                              • -

オマエに言われたくない 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年10月24日(金)18時55分45秒


某社の社説

社説:妊婦受け入れ拒否 事実究明し安心の体制作れ
 またも悲劇が繰り返された。妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の女性が都立墨東病院など七つの病院に受け入れを断られ、最終的に搬送された同病院で手術を受けたが、3日後に死亡した。
 都から24時間態勢でリスクの高い妊婦と新生児のトラブルに対応する「総合周産期母子医療センター」に指定されていた墨東病院がなぜ、妊婦を受け入れなかったのか。まず、徹底的な調査を行って事実関係を明らかにし、その上で早急に対応策を立て直してもらいたい。
 体調不良を訴えた女性がかかりつけの産婦人科医院に救急車で運ばれた。脳内出血の疑いがあったため、医師は墨東病院に受け入れを要請した。しかし、当直の産科医が1人しかおらず、受け入れを断られたという。その後、同病院から紹介された他の病院などに連絡したが、断られた。このため、かかりつけ医師が再び墨東病院に連絡、病状が悪化したと判断した墨東病院は当直以外の産科医1人を呼び出し、帝王切開と脳の手術を行った。胎児は無事に生まれたが、女性は亡くなった。
 墨東病院によると、常勤の産科医に退職者が出て現在は4人に減り、慢性的な不足が続いていた。このため土、日曜と祝日の当直医を本来の2人から1人とし、救急搬送の受け入れを制限し周辺病院に協力を求める文書を配布していた。
 妊婦の死亡と搬送が遅れたことの因果関係が解明されていない段階で、断定的なことは言えないが、今回の問題の背景には、救急医療のあり方や地域の医療機関のネットワークの整備、そして産科医不足という問題があるという点については指摘しておきたい。
 救急搬送の受け入れ拒否の問題が起きるたびに、対応が叫ばれていたが、今回は東京でも同じことが繰り返された。総務省消防庁によれば、妊婦の受け入れ拒否は大都市圏で多発している。医療機関が多いはずの大都市で、なぜ拒否が起きるのか。墨東病院と周辺地域の病院との協力体制についても検証し、医師のネットワークの再点検を行い、地域住民の不安を取り除いてもらいたい。
 産科医不足も深刻だ。墨東病院の場合、当直医が2人そろっていれば、受け入れができたとみられる。「総合周産期母子医療センター」の指定病院が産科医不足で妊婦の受け入れを制限する事態になっていたというのだから驚きだ。
 過酷な勤務状況や、常に訴訟のリスクをかかえた産科医は減少傾向にある。結婚や育児などで離職する女性医師も多く、厚生労働省の検討会が医師不足対策の提言を行っている。
 医療に対する信頼を取り戻すために、何が必要か。悲劇を二度と起こさないためにも、この問いに答えを出さなければならない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・これどこの社説かご存知か?
産科崩壊の「A級戦犯」の毎日新聞の社説である。
まずは社説を書く前に、自社が犯した過去の報道についての「自己批判」からはじめるのが
筋ではないか?


東京の医療機関は 投稿者:まる 投稿日:2008年10月24日(金)22時36分53秒


たくさんあって医療体制としては充実しているように見えるが、
人口も多いために、絶対数としては不足しているというのが現状であろうか?
これは電車とか道路とかと同じか。

田舎の産婦人科、東京にくらべると比較的、すいてますな。






産科崩壊の「A級戦犯」の毎日新聞 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年10月25日(土)11時35分28秒


何故戦犯なんだい?




                                                                                                                                                              • -

産科崩壊の「A級戦犯」の毎日新聞 投稿者:くろだ 投稿日:2008年10月25日(土)23時49分54秒


もし戦犯だとして、どうしてA級に分類したいのかも知りたい。

A「平和に対する罪」:侵略戦争を仕掛けた者
B「通例の戦争犯罪」:戦争中に条約違反をした者
C「人道に対する罪」:戦争中に非人道的なことをした者

飛ばし記事はB類ではないかと。




                                                                                                                                                              • -

東京の医師数 投稿者:白樺熊男 投稿日:2008年10月26日(日)07時57分51秒
   編集済


東京都では10万人あたりの病院勤務の医師数は全国平均よりも高いです
人口10万人あたりの医療機関で勤務している医師数
全国平均   206.3人
東京都    265.5人

しかし 神奈川県や埼玉県、千葉県では10万人あたりの医師数は全国平均より下回ってます
なかには東京で診察を受けている人もいるかもしれません.
人口10万人あたりの医療機関で勤務している医師数
埼玉県  135.5
神奈川県 172.1
千葉県  153.5

又 産婦人科医でも同じ事が統計でわかっています
人口あたりの医師数は東京都では全国平均よりも多くて、千葉 神奈川 埼玉は全国平均よりも少ないです
ちなみに統計は2006年(平成18年)12月31日の数値です
資料:厚生労働省のホームページ
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/kekka1-2-4.html




                                                                                                                                                              • -

れ:東京の医師数 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年10月26日(日)12時43分7秒


あれ?そうすると、これはどう考えたらいいのかな?
1 妊婦のたらい回しは、東京以外でも起きているが、報道されていない。
2 ある報道によるとですが、特に重たい産婦が地方で受け入れてくれないので、
最初から東京の病院に入る。
3 「病院」と書かれましたが、この定義は何でしょうか?
個人医師経営の診療所は入っているのでしょうか?違うとすると、話が別に
なるかも。




                                                                                                                                                              • -

れ:東京の医師数 投稿者:e10go 投稿日:2008年10月26日(日)21時18分23秒


1.話題にならないだけ。重篤または死亡すれば新聞沙汰になる。
2.運良く、東京の病院に入れた。
最近は、地方で里帰り出産を受け入れてくれない(予約できない)病院が増えた。
3.病床が20床以上あれば、病院と公言できる。

「たらい回し」は間違っている。「受け入れ不可能」で断られているだけ。
そもそも、患者は「たらい回し」されているんじゃなく、受け入れ先が決まるまで、
その場で待っているんだから。
地方によっては、受け入れを断れない病院もある。(その地方に救急病院がそこしかない場合)
その場合、どうなるか。受け入れられても、専門医の手が空くまで、見てもらえない。
医者が一度に診れる患者は一人まで。
専門じゃない医者が応急処置くらいはすると思うけど。




                                                                                                                                                              • -

一体何が問題なのだろうか? 投稿者:あじあ号 投稿日:2008年10月26日(日)21時52分33秒


>1.話題にならないだけ。重篤または死亡すれば新聞沙汰になる。
そうですね。新聞に載ったことは問題ですが、それ以外にある問題を忘れて
しまうと困りますね。
すると、今回の妊産婦の問題は、一体何が問題だったのだろうか?
東京の医師の専門医師が少ないとは言えないようだし、日本全国土どこでも
起きる(起きている)ことで、それがたまたま東京の真ん中で起きたので、
新聞に載ったのかな?すると解決策は何だ?




                                                                                                                                                              • -

問題は医者が足りない事 投稿者:e10go 投稿日:2008年10月27日(月)00時18分23秒


3次救急病院が受け入れ不能になるのは、普通に起きています。
受け入れ先が見つかるのに時間がかかるのは、以前と変わりまりません。
受け入れ先探しにかかった1時間は、救急車を呼んで救急隊が探す時間の
平均と大して差はありません。
これらを全て解決する方法は、現時点ではありません。
そもそも医者が足りないんだから。

それよりも、今回の騒動に関わった医師が、この騒動に嫌気を差して医者を
辞めないか心配です。
そうすると、医療崩壊がさらに進みます。




                                                                                                                                                              • -

戦犯 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2008年10月27日(月)08時11分14秒


今回の事態の「主犯」は、高齢化社会を見誤って
医師数削減に走った当時の厚生省と日本医師会ですが、
「火に油を注いだ」のは福島県警毎日新聞でしょう。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/14315_8252.html




                                                                                                                                                              • -

セレブ出産が本当に死語になった日 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月26日(木)08時33分35秒


一時期「セレブ出産」で有名になった愛育病院
労働基準法違反で労働基準監督署に是正を求められ、
総合周産期母子医療センターの返上という「最悪の形」での
対応を検討しているらしい。

産婦人科労働基準監督署も、同じ厚生労働省だと思うのだが、
何を訳わからない足の引っ張り合いを演じているのか?
(2ちゃんでは「厚生労働省内の権力闘争があるのかも」という陰謀論解説まで登場している)

このままでは三田労働基準監督署は、福島県警毎日新聞と並ぶ
「周産期医療を壊滅させた3巨悪」として、後世の妊婦から唾棄されることになろう。
(三田だけではないかもしれない。未確認情報では日赤病院にもガサ入れがあったとの話も)






見てみぬふりをするのが「大人の態度」 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月27日(金)08時34分10秒


勤務医が労働基準法違反だなんて、何も今に始まったことではなく
10年以上前から常態化していた話である。
それを今まで「ガサ入れしなかった」のは、
「見て見ぬふりをするのが大人の態度」だったからではないのか?

末端の現場に対して法律違反だなんだとあげつらうだけでは、
問題の根本解決にならない。
問題を指摘するなら、末端の病院でなく厚生労働行政そのものだろう。
末端を検挙しても、末端が混乱して悪影響が広がるだけである。

おそらく「全国の勤務医(※)の労働環境を変えてやる、そのためには妊婦の数人が
死亡しても構わない」という捻じ曲がった「正義心」を発揮した
監督署長でもいたのか?
全国の妊婦にとっては「いい迷惑」である。

マスコミもコメントを病院院長とか東京都に求めているようだが、
「国策勧告指導」を行った労働基準監督署にもコメントを求めるべきでは?

※セレブ病院である愛育病院にガサ入れしたのは、
 恐らく「愛育病院をあげてやれば、全国の産院に波紋が広がるだろう」という
 インパクトを計算してのことだろう。






誤解されないようにいうと 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月27日(金)08時40分55秒


産婦人科の勤務状況の改善はしなくていい」のでは、勿論ない。
当然勤務状況の改善にマスゾエは走るべきだが、末端をいじめても逆効果だ、と言いたいのである。

もはや診療報酬の増額などの小手先改革ではダメだ。

専門科にかかわらず、医師免許を有するものは、開業医も整形外科医も全員、
一定年数強制的に産科・小児科・救急医に従事させる「徴医制」を導入するくらいの暴論でないと
もはや解決困難である。

PTSDに陥る危険性を無視してでも「徴裁判員制」を敷くことができるのだから、
国民の生命を守るために「徴医制」を導入するくらい、ワケないだろう。






誰か単純な計算をしてくれ 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月27日(金)08時58分53秒


1.日本における妊婦数
2.妊婦1人に対して必要とされる産婦人科医数
1.と2.の掛け算で、日本に必要な産婦人科数は算出できるはずである。

この数値が、実際の日本全国の産婦人科医数を上回っていれば、
マクロ的に「産婦人科医は絶対的に不足」しており、
どこかで必ず労働基準法違反をしないとやりくりできない計算になる。






Re:単純な計算 投稿者:なかだ 投稿日:2009年 3月27日(金)17時14分2秒


>2.妊婦1人に対して必要とされる産婦人科医数

正常分娩だけなら、ひとりも必要ではありません。助産師のみで足りるから。
というわけで、単純な計算でもないと思います。




                                                                                                                                                              • -

(無題) 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)09時17分6秒


>正常分娩だけなら、ひとりも必要ではありません。助産師のみで足りるから。
>というわけで、単純な計算でもないと思います。
おっしゃるとおりで、高齢出産とか帝王切開はそれなりに人員を割くことになりますから、
そういう難しい案件も加味した加重平均です。






マスゾエの理解不能な会見 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)09時21分34秒


結局、この会見、何がいいたいのか理解不能
労働基準法を厳格に運用するつもりなのか、弾力的に対応するつもりなのか。
〜〜〜
http://obgy.typepad.jp/blog/2009/03/o-o-183f.html
Q 愛育病院の件について受け止めを。
A これはわたしが厚生労働大臣で、両方、医師不足の問題と、労働者の権利を守ることをやっている。36協定というのがある。労働基準法に基づいて、休日や当直の協定があるので、やっぱり病院のほうも経営者というのはちゃんと管理者が知った上できちんと協定を結んで頂けば違法にならないことができる。
 まずそこから始まって、これは医療の現場が不足しているから違反をやるということを続けていけば、決して良くならない。
 やはり医師も生身の体でやっている。こんなに過酷ですよ、これは労基法に違反してますよ、従って是正してください。
 一生懸命いろんな手を使って医師不足に対応してきた。まさに側面射撃。そういう面からもこういう問題を解決しないといけない。たまたま厚生大臣と労働大臣1人でやってるので、過酷な勤務医の状況を改善する。そこは医師不足だから、そんなこと言われてもじゃない。みんな困った状況で頑張っているんだから、医師不足にも対応する。しかし現場で医師をやめなければいけないくらい、疲弊している勤務医を助けないといけない。いい方向へ向かっている第一歩で、そこから先はそれぞれの病院と東京都が話をして、私たちもいろんな面でお支えするし、例えば弾力運用を考えてくれ、というのは、聞く耳も持たないわけではない。あらゆる企業にたいして36協定どうするか指導をしている。
 いつもわたしが言っているように労働法制を社会に定着させる必要がある。36協定わかんないじゃだめ。働く人の権利を守ることを社会の礎にするような社会にしないといけない。そういうことを含めて全力をあげて勤務医の待遇をよくする、職場環境をよくする、医師不足に対応する。総合的にやるための一歩。前向きにとらえていただきたい。




                                                                                                                                                              • -

ううむ 投稿者:なかだ 投稿日:2009年 3月28日(土)10時09分27秒


愛育病院の件は難しい問題だと思います。

産婦人科医師不足で労働条件が過酷になる ⇒ 結果産婦人科医のなり手がいなくなる

という悪循環もあるわけで。
ただ、この件も含めて、労働省と厚生省を一緒にしたのはまずかったのではないですかね。
マスゾエ氏のように一人二役をやらされてわけがわからなくなっている人がトップではどうしようもないなあ。




                                                                                                                                                              • -

そもそも 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)10時21分40秒


肝心の舛添さん自身、厚労省はデカ過ぎる、として、厚生・年金・労働の
3分割案を出しています。
http://news.goo.ne.jp/hatake/20090309/kiji3067.html

役人レクを1分で理解できる、という脅威のスーパー脳を持つ(と日経に書いてあった)
舛添氏にしても、やはり荷が重過ぎるのか。




                                                                                                                                                              • -

省の数 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)10時34分35秒


行政改革の一環として、橋本内閣が多少無理して省を統合したが、
本来は時代の要請に応じて増加もアリなんでしょうなあ。

高齢化となると、年金分野と医療分野が肥大化することは明白なので、
この分野がそれぞれ独立しても、そんなに不思議ではない。

労働行政は、社会保護的色彩が強い、ということで厚生省に引っ付いたのでしょうが、
これは別のセクション、たとえば総務省辺りにくっ付いても、そんなに違和感はない。
一番ストンとくるのは、新設予定の消費者庁に労働行政をくっ付ける案。

実際、時代によって省庁は変わるので、戦前は陸軍省海軍省が別立てで存在していた。
いかに当時軍のプレゼンスが高かったか、がわかります。




                                                                                                                                                              • -

労働省が単独で省たりえたのは 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)10時40分27秒


戦後直後は労働争議が頻発していたので、その対策をするには
単独の省が必要だ、という認識だったのでしょう。
「下手をすれば革命によって労働省霞ヶ関も全てひっくり返される」
という危機感の表れだったのです。

逆に言えば、スト権行使がレアになった80年代〜90年代には、
単独存立の意義は失われたのです。

・・・という流れでいえば、労働基準法自体、労働争議多発時代の「遺産」であり、
時代に適合していない、とも言えます。




                                                                                                                                                              • -

因みに 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)10時45分49秒


環境行政、たとえば自然公園の指定管理などは、環境庁発足前は厚生省が所管していたらしい。
時代が変わると、厚生省の一部門だった環境行政は一人前になり、
労働行政はソ連崩壊とともに厚生省の軍門に下ったわけです。




                                                                                                                                                              • -

毎日新聞、お前がいうな。 投稿者:スルッとKANTO 投稿日:2009年 3月28日(土)15時18分27秒


しかしこの件について、毎日新聞が「悪びれることなく」報道している厚顔無恥ぶりには
シャッポを脱いだ。
http://d.hatena.ne.jp/hokenshi/20090327/1238170175
より。

毎日新聞の根拠無きバッシング報道は、産科崩壊の一因とも言われていますが、
そんな毎日新聞が26日・27日に放った記事がすごかった。

◇周産期医療:現場負担、放置のツケ 愛育病院が指定返上へ 毎日新聞(2009.3.26)
愛育病院が、妊産婦や新生児にとって「最後のとりで」である総合周産期母子医療センター指定の
返上を東京都に申し入れた問題は、安心な医療体制を維持しようとすれば労働基準法を守れない
過酷な医師の勤務実態を浮き彫りにした。

放置のツケを批判してますが、おたくらは加速させてましたけど・・

◇余録:周産期医療の瀬戸際 毎日新聞(2009.3.27)
▲人の世の続く限り世界中の果物や豆の祝福を受ける母のつぶやきも絶えることはない。
そう誰もが疑わずにいる。それなのに、母親が安心して赤ちゃんを産める場所、
施設がどんどんこの世から消えていってしまうのはどうしたことだろう

奈良県南部の産科医療はおたくらが、潰しましたけど
とまぁ、酷いもんです。




                                                                                                                                                              • -

省庁再編 投稿者:あじあ号 投稿日:2009年 3月28日(土)23時58分49秒


では、省庁再編の正解を書いて下さい。もちろん一つだけですよ。正解とはそいううことです。
そして、それが国民の過半数に支持されると思う根拠を教えて下さい。
というと、返事をもらったことがない。

ちなみに、省庁再編をもっと簡単にするように政令で省設置をするように
すべしという意見(枝野)があるが、行政法学者には、役所がどこかに行っ
てしまうとして反対する人もいる(意味がよく分からないが)。
なお、戦前は勅令(今の政令)で省を設置していた。
大正時代に農林省と商工省が別れた以降は、太平洋戦時期以降は、それほど
省庁再編はなかったようだ。
(太平洋戦時期以降に、鉄道省逓信省が再編(運輸通信省)され、電力が後の通産省へ移管。そのほか、バタバタありました。うろ覚えです。信じないでね。)
政令だから容易に再編できるというものではないのでは?




                                                                                                                                                              • -

労働省のことなど 投稿者:時を娶ろ 投稿日:2009年 3月29日(日)02時47分11秒


> 労働行政は、社会保護的色彩が強い、ということで厚生省に引っ付いたのでしょうが、

『ということで』なんて推察しなくても、元々厚生省から分離独立したのだから、元の鞘に納まっただけのこと。
『別れても好きな人』だったということか。

> これは別のセクション、たとえば総務省辺りにくっ付いても、そんなに違和感はない。

労働省も、総務省の本流中の本流たる旧自治省も、元をただせば内務省にまで遡るのだから、確かにそれほどの違和感はない。
むしろ、太政官時代の工部省電信局に遡ることができる情報通信関係部局が経済産業省でなくて総務省の中にあることのほうが違和感は大きい。

> 戦後直後は労働争議が頻発していたので、その対策をするには単独の省が必要だ、という認識だったのでしょう。

社会党出身の片山内閣が作った。

> 逆に言えば、スト権行使がレアになった80年代〜90年代には、単独存立の意義は失われたのです。

今、厚生労働省の本省内部部局を見渡して、かつて労働省の筆頭局であり、その局長は次官待機ポストだった『労政局』に相当する局が見当たらない。
かろうじて、政策統括官がその機能を引き継いでいるのだが、内閣府の政策統括官とは異なり、他省の政策統括官は局長級とは言っても初任局長ポストであり、比重は重くない。

> 環境行政、たとえば自然公園の指定管理などは、環境庁発足前は厚生省が所管していたらしい。

『らしい』というのが、いかにも世代間ギャップを感ぜざるを得ない。
4大公害事件などが紙上をにぎわせ、アメリカのEPAのような役所を作るべきだなどという論調のさなかに暮らしていた人間としては、隔世の感がある。
かつて厚生省には国立公園局というのがあった。
佐藤首相の強力なリーダーシップのもとで各省庁一律1局削減が断行されたときは、国立公園部に格下げされた。
環境庁発足の際、林野庁の鳥獣保護課がもっていた業務の一部など色々とかき集めて、自然保護局という名前で局に戻れた。
ただ、環境行政分野の何から何まで厚生省だったわけではない。

> 労働行政はソ連崩壊とともに厚生省の軍門に下ったわけです。

軍門にくだったわけでもあるまい。
橋本行革の『大くくりの役所』という流れの中で、元々縁のあった親戚の厚生省と縁組したということだ。
当初は『労働福祉省』という仮称になっていたので、小泉純一郎厚生大臣など厚生族が反発し、結局、小渕総理の裁断で現名称になったのだ。

> なお、戦前は勅令(今の政令)で省を設置していた。

天皇大権に属していた。

> 大正時代に農林省と商工省が別れた以降は、太平洋戦時期以降は、それほど省庁再編はなかったようだ。

『・・・以降は、・・・以降は』というのは文意が通じない。
おそらく『・・・以降、・・・までは』が正しくはないか。
農商分離のあと開戦前の再編としては、他でもない厚生省の新設がある。
内務省の社会局と衛生局とが母体となり発足したのだが、それ以外にも保険行政の一元化をめざしていた。
つまり、社会保険のほか、民間保険(生損保)の監督行政も傘下に置こうとしたのだが、強い反対に遭って実現しなかった。
結局、逓信省の簡易保険の運営を移管し、厚生省の外局として発足した保険院では、社会保険と簡易保険とを所掌した。
逓信省は簡易保険の契約募集など第一線業務のみが残留した。
次第に効率の悪さが出てきたので、簡易保険の業務は逓信省に一元化することになった。
2年程度は簡易保険の所管が厚生省と逓信省とに分かれていたわけだが、現在、かんぽ生命保険(株)の商品を、郵便局(株)の社員が販売しているというのと似たような話だ。




                                                                                                                                                              • -

(無題) 投稿者:なかだ 投稿日:2009年 3月29日(日)06時25分18秒


>情報通信関係部局が経済産業省でなくて総務省の中にあることのほうが違和感は大きい

これはここでも以前書きましたけど、日々痛感させられております。
要するに、郵便事業に引っ張られて総務省に取り込まれてしまったのですね。
郵政省を解体する際に、どうして経産省側に行かずに総務省側に行ってしまったのか、本当に理解に苦しみます。




                                                                                                                                                              • -

戦前期省庁再編 投稿者:あじあ号 投稿日:2009年 3月29日(日)10時25分7秒


>『・・・以降は、・・・以降は』というのは文意が通じない。
>おそらく『・・・以降、・・・までは』が正しくはないか。
そのとおりです。紙で打ち出さないと画面上ではよく間違えます。
厚生省はうっかりしてました。昭和13年設置です。
先週厚生労働大臣室で2日間、それぞれ2時間ほどしゃべってましたが、
「厚生」(書経に由来するらしい)と書いた書が掲げられてました。
でも、「労働」はいいのか?どっかに掲示はされているのかな?


                                                                                                                                                              • -