鉄コの部屋 (91)レール&バスライドのススメ

(なんでも掲示板 02年6月投稿済)

1.北海道・紋別市へは以前は名寄本線が通っていた。
  その為、札幌・旭川から、名寄もしくは遠軽経由で鉄道でアクセスできた。
  しかし、89年に廃止されて、鉄道では行けなくなった。
  今更鉄道の復活は無理だろうが、鉄道の利用率を上げる方策はないものか?

  現在、北紋バス遠軽旭川・名寄から紋別行きのバスを走らせている
  ようだが、例えば札幌〜遠軽をJR、遠軽紋別北紋バス、と乗り継いでも、
  運賃のメリットはない。却って割高になるかもしれない。
  又乗り換えも面倒だ。

  勢い札幌〜紋別間の利用は直通バス利用となる。
  それでいい、という考え方もあるが、折角の鉄道インフラを使わないのは
  地球環境にも優しくない。

  なので、遠軽におけるレール&バスライドをもっと強化できないか?

  具体的には
  1.遠軽乗り継ぎ時の運賃の大幅割引、JRとバスの通し切符の発行。
    一枚のキップで「オホーツク号」の座席指定とバス指定の
    両方がなされているのがベスト。

  2.ソフト面での1本化。
    一番効果的なのは、JTB時刻表JR時刻表の「JR石北本線」の
    ページに、バスも併せて掲載してもらい、特急「オホーツク」と
    「1本の列車なんだ」と「誤解」してもらうことである。

  3.ダイヤの1本化。
    スムーズに「オホーツク」と「バス」が接続するようにする。
    又万が一「オホーツク」もしくは「バス」が遅れた場合、
    一方は相手方の接続を取ることを原則とする。

  ここまででも対策は不充分であり、最も効果的なのは、
  4.遠軽駅を改造し、紋別行きバスは特急「オホーツク」の
    停車するホームに乗り入れる。
    その上で、「オホーツク」とバスの通しキップを購入の
    場合、「オホーツク」では「バスの目の前の車両」に
    座席指定されるようにする。

  というものである。
  ホームにバスが乗り入れるとは荒唐無稽と思われるだろうが、
  イギリスなどではホームにタクシーが乗り入れているケースもあり、
  決して不可能ではない。
  遠軽駅の構造を不勉強にて小生は知らないが、恐らく高架駅
  ではないだろうから、バスをホームに乗り入れさせるのは
  決して不可能ではないハズである。

  ここまでやって初めて、札幌〜遠軽紋別間は直通バスより
  便利になるのである。
  こうすることで、「オホーツク」に紋別行きの客を取り込めば、
  1.乗客が増えるので石北本線のスピードアップ投資も
    やりやすいし、
  2.石北本線の特急も増発することができる。
    以前提案した「レールバス特急化」を行えば、   
    「オホーツク」の1時間毎運転も可能である。
  そうなればどんどん公共交通へ乗客がシフトしてくれる。好循環である。

  ここまでするなら、北紋バスではなく、JRバス北海道と連携する方が
  スムーズかもしれない。しかし営業権の問題もあろうから、
  資本提携なりなんなり行って、JRと北紋バスとの協調で、
  実質的に「札幌〜紋別が1本の列車」で行けるようになって欲しい。

  一番判りやすい例として紋別を取り上げたが、同様にして
  ★留萌で羽幌方面行きバスと
  ★音威子府で浜頓別方面行きバスと
  ★厚岸もしくは標茶中標津行きバスと
  それぞれレール&バスライドを強化すべきである。
 
  あるいは、南九州も鉄道の廃止は多かったから、鹿屋市や
  大口市行きのバスでレール&バスライドを強化してはどうだろうか。
  のと鉄道穴水駅での輪島行きのレール&バスライドというのも
  考えられる。